産業組織論 Industrial Organization
開講期 : 後期
必選別 : 選択
授業形式、単位: 講義、4単位
配当年次 : 3、4年次
◆授業 内容
産業組織論は、産業活動を市場の場でとらえ、市場の構造、行動、成果などから
検証し、市場をより効率的に機能させるための政策や企業の市場戦略の有効性を
解明することを目的としている。本講義では、伝統的な理論に加え、最近の研究
成果を紹介するが、比較優位を誇った日本型産業組織もグローバリゼーションや
情報化の進展、さらに規制緩和の推進、環境問題の拡がりによって、今や根本的
な転換を迫られている。そのため、極力現在の具体的なケースを取り上げること
によって、現実の生きた産業や企業の活動に対する分析能力と市場戦略の具体的
な策定能力を養うことを目指したい。
◆履修上の注意
ミクロ経済学を修得しておくことが望ましい。
◆授業計画
はじめに オリエンテーション――授業計画、試験、成績評価など T.予備的な考察 1 . 産業組織論の視点 2 . ビール産業のケーススタディ 3 . 基礎概念、産業と市場、完全市場と完全競争均衡 4 . 産業組織論の特性と方法 ――成立の背景と性格、SCPパラダイム U.市場の構造 5 . 市場構造の組織特性と決定要因 6 . 市場集中―集中指標,価格硬直性,集中利潤仮説など 7 . 製品差別化―製品差別化と市場メカニズム,消費者行動 8 . 参入障壁―参入障壁の形成要因,参入阻止価格理論など 9 . 戦略的参入阻止理論,コンテスタビリティ理論 V.市場における行動 10 . 市場行動に関する理論―寡占的市場行動の領域とタイプ 11 . 協調的寡占―屈折需要曲線の理論,協調の不安定性など 12 . 競争的寡占の理論―W.ボーモル,R.マリスの理論 13、14 . 市場全体を対象とした市場行動―価格政策(カルテル、プラ イスリーダーシップなど)、製品政策 15 . 特定の競争相手を対象とした市場行動―差別的行動,侵略的・排他的行動(再販制度、抱き合わせ契約など)ケーススタディ〜マイクロソフト裁判 16 . ゲームの理論 W.市場における成果 17 . 市場成果―1 資源配分効率 18 . 市場成果―2 技術進歩
◆授業方法の特色
・テキスト R. クラーク『現代産業組織論』多賀出版
・講義には、テキストとあわせて講義用プリントを用いるが、これは次のサイト
に掲載するので、各自プリントアウトし、講義の際に持参すること。
http://homepage3.nifty.com/manita(大学のホームページからも入れる)
・また、講義のはじめに前回の講義に対する設問を出題し、これによって復習し
てから当日の講義に入ることとする。
・講義へ出席する前に,講義用プリントを参考にして講義内容を確認し,テキス
トや参考書によって予習しておくこと。また,前回の講義に関する設問の回答
を自分でまとめることによって,復習することができる。
・講義に関して分からない点があれば,メール(manita@mb.infoweb.ne.jp)で
の質問も受付ける。
◆成績評価の方法
平常点(50点、小テスト、レポート提出を随時実施)および最終試験(50点)
によって評価する。なお、最終試験は設問の中から出題するが、テキスト、自筆
ノート、講義用プリントの持ち込みを認める。
◆その他備考
・新聞の経済記事や経済雑誌などに常に目を通し,現実の出来事に関心を持ち,
考える姿勢や分析能力を身につけるように努力してもらいたい.
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