「船出の前」 国際通りに面している「ホテル西武オリオン」で6時に目を覚ます。 ひとまずコーヒーでも飲むかと、起き上がり部屋に届いている地方紙2紙に目を通す。 北朝鮮の金君の馬鹿息子不法入国の事件でもめているなぁ、何しにきたんや? テレビをつけるとNHKのおはよう日本がやっている、NHKは便利だよなあ、定時ニュース の時間は全国どこでも一緒だから。 ん?漠然と見てるとアナウンサーが、、そーだ以前大阪局にいた鹿島綾乃アナではな いですか、今は福岡にいたのねえ、なぜか得した気分(謎) そうこうしてると同行者、彼の名前はとりあえず社長としておこう、、が部屋に来る 隣の部屋から起きてきた。2人(それも男)揃って意気上がらずコーヒーをすする。 う〜ん、私もたまには女性と船旅なんちゅうものをしたいのですが(爆) しかしながら昨日は「クースー」の飲みすぎでちょっと二日酔い気味、まぁいいや 男が細かいこと気にしちゃいかん、ほないきまっかとホテルをいざ出発。 昨日の晩のうちに手配しておいたタクシーに乗り込み、フロントマンの最敬礼を残して 出発、結構いい気分(笑) 「船で鹿児島に帰るんですか・・・」運ちゃん絶句、そこまで驚くことないじゃん どうせ変わり者なんだし(ちなみに帰る先は私は埼玉、もう片方は山口っす) 「朝の那覇新港」 ホテルから1000円ちょっと、那覇新港船客待合所に到着 2001年5月5日の子供の日、われわれも乗り物に乗って喜んでいるから子供みたい なもの、なんか特典はないのか聞いて来いと社長に命じると「何もないですよ(ぼそ) 」あんた冷たいやつなのね〜〜〜、昨日昼飯おごった仲じゃないの・・・ 「反論、、昨日私が車運転してたんだからそれぐらい当然でしょ」・・はい 乗船手続きは到着した日に社長の乗船券を購入したときに済ませてるので何もいらない 、ベット番号は乗船時指定だというのでしばしターミナル内を物色。 あっそーだ、極めて重要なことを思い出した 「しゃちょ〜〜う、船内ではオリオンビール売ってないから買うなら今のうちだぞぉ」 素直にオリオンビールサミット缶を買ってくる、あんたオリオン好きなのね 売店は充実している、私もぶらぶらしつつなんか買おうかと思うが出先で土産なんぞは 買わないことにしているので、はっきりいって買うものがない(涙) 店頭には「ポークと卵」がはさんであるおいしそうなおにぎりが売ってた、朝飯にしよ う、早速買い求める、、一個150円也、大きさボリュームCP充分 「あのう、朝ごはんホテルからランチボックスもらってきてるんですが」やかましい 「クイーンコーラル」 7時から乗船開始だが、売店でうろうろしてたので少し遅れて乗船、かばんを抱えてタ ラップを上がる、国内航路ではこんな乗船方法は少ないので社長は喜んでいる。 乗船したフロアは「コーラルホール」という定員を抑えるための2等臨時客室。それと 小さいエントランス。 もう1デッキ上がると案内所、レストラン2等客室が並ぶ、上等級のお客さんはもう1 デッキ上がってくれってこと。 また階段を上がると、大統領がスピーチするような台が置いてあって、そこが上等級レ セプションだという、乗船券を提示すると2等寝台のベットナンバーを口頭で言ってく れる、覚えておかねば。 でも、できましたら、、ですね乗船券に書いてくれてもばちは当たらないのでは・・ でも、ここにも小さいロビーがあって前部側に2等寝台以上の上等客室、後部に小さい パーテーションの2等客室、こっちの2等は定員小さくて快適そう、その一つの部屋に 「奄美商友会」なる張り紙、商工会みたいな団体が事前に席を押さえているんだろうか 、離島航路はなんていっても島の生命線だからね。 2等寝台はインサイドの8人部屋、テレビとロッカーがついていて通路との仕切りは カーテン、設備はクイーンコーラル8より劣る(向こうはアウトサイドのちゃんとした 扉つきです) しかし納得いかないのが最近は2等寝台はインサイドで2等がアウトサイドだという現 実、結構高い差額(ここは6000円)払ってるのにそれはないだろう、と思う。 払った分だけ快適になるのが船旅のいいところであり、悪いところであるはずなんだが 。 「沖縄離脱」 天気がいいのでホテルから持ってきたランチボックスとビールを持って、後部デッキで デッキモーニングとしゃれ込みましょう、おお気分は豪華客船 岸壁側のベンチに腰掛けてランチボックスを開けると、サンドイッチとゆで卵以外は冷 凍食品を解凍しましたって感じの代物がぞろぞろと・・・・ おいおい、確かに朝食つきプランで予約して、結局食べられなくて弁当作ってもらった が、これはないでしょ。。日本ホテル協会加盟のホテルがやることかぁ 、、、、と少し怒る、まぁいいやおにぎりたべよっと 社長は弁当の中に入っていた「オリオンウーロン茶」を見て喜んでいた、何でそんなも のに喜ぶの??絶句、、そーいえばあんた、一昨日名護で泊まったホテルの部屋にあっ た「ハイサイゴーヤー茶」のティーバックにも喜んでいたわねえ 。。。「変わり者、どこへいっても、変わり者」。。。 そうこうしてるうちにオールレッコ、汽笛高らかに那覇新港を出港 「あばよ、またくるぜ」捨て台詞を残す、ビールがうまい 対岸にはRKK LINEのRORO船しゅれいが停泊中、しばらく見納めだな、大きくスターボー トに舵を切って那覇港外に躍り出る、至近の那覇空港からジェット機が離陸してゆく、 あれに乗れば昼過ぎに自宅に帰れるんだが まぁいい、狭い座席と禁煙の苦難のなか飛んで帰るのがいいか、のんびり帰るのがいい かどっちがいいかと問われたら、船をとっちゃうなぁ〜 いやぁ〜、ほんとビールがおいしいです、乗ってよかった沖縄航路 「沖縄の話」 沖縄にきたから、その帰りというわけではないが正直言って複雑な心境になる。 沖縄は大戦中、まさに地獄だったことは多くの人が語っても語りつくせないだろうが このヒストリーは伝承していきたいし、そうするのが後世の人間の努めだと思う。 今回行く時間がなかったが、当時の沖縄刑務所では止む無く受刑者を解放し、避難する ように全力を挙げたが、その受刑者たちは生き延びることはなかった。 また、連合軍は攻撃をする際に民間人などが避難している防空壕などを予告したとはい え焼き払ったり銃弾を放ったりして反撃する手段を持たない民間人を死に至らせた。 「沖縄県民かく戦へり、後世格別のご高配を望む」 との遺書をしたため自決した太田中将(沖縄日本軍司令官)の養子という方がかつての 私の上司だった、特に話す機会もなかったが・・・ そんなせいもあってセンチメンタルになるのかもしれない。 今平和であるからこそ、こうして船に乗っていられる。 それは正に犠牲と困難の賜物だと私は思いたい。 「航路事情」 船体上部に小さく郵便マークが入っている(〒ですね) それを見て思わず喜んでしまった(普通は喜ばない。。。っすね) これぞ離島航路の誇り、郵便物を運んでますよとの信頼の証しなんですねえ 別に郵便物オタク(そんな人いるわけないか)ではないつもりだが、離島島民の生命線 となっている琴線に触れたようでうれしくなる。 そんなことを熱っぽく語ると社長に流されてしまった「そーなんですか・・・・」 おまえ〜〜そりゃないだろぉぉぉぉおおおお! 「飛行機にもついてますよね?」 おまえ、年賀状を速達でだすんか・・・・あほ 「最初で最後のレストラン」 はっきりいって私の資金は底をつきかけている、しかし船に乗ったならばランチとディ ナーはその船のレストランで食うべし、それが私の信念である(オーバー?) 従って昼食はレストランで喰らうことにする、QCのレストラン名物は「カレーライス」 らしい。 11時半の営業開始を待ちわびて「めしくわせ〜〜〜!」とレストランで食券を買い求 める、レストランはセルフサービス、会社の食堂みたい。 少し待つとカレーの皿が出てくる、社長と席に着く。 「う、うまい」船のカレーの味である、中に入ってる野菜がどうもミックスベジダブル とか缶詰っぽいとかいってはだめだ。 「来るもの拒まず」「据え膳食わぬは男の恥」頭の中をリフレイン・・・ いやぁ、オリジナルではないんですが手をかけているようでうまいっす。 最近喫茶店とかではレトルトのカレーなんかをそのまま使ってるところが多いけど このカレーはちゃんと手を加えており、うまい。 これで600円とはお値打ちかも、周りのお客さんもカレーばっかだし。 (他にあまりメニューがないなんてことは決して口外しないように・・・) でも、レストランに巻いたじゅうたんが置いてあるのは何のためでしょう・・・・ ごちそうさま〜♪ 食器洗いは正に総動員、マリンスチュワーデスの女の子まで応援に来ている。 ぐわんばれよぉ〜☆と心の中で激励しながらレストランを後にする。 「与論島」 与論に入港するというので後部デッキに出入港風景も見に行くとしよう。 与論港はリーフに囲まれて難しい操船を余儀なくされる。 「きれいな海やなあ」社長が言う、確かに港のそばで海水浴ができそうなとこがあるの は日本では少ないだろう。 オモテでは定期船にしては珍しくサンドレットを投げてもやいを陸に渡す、甲板部員の 腕も磨かれてるんだろう、投てき位置どんぴしゃり、さすが〜(ぱちぱち) ほんと、私が女の子であったならば「船長さん、あたしと結婚してください」と言いた くなるような見事さで与論着岸。 荷役が始まる、那覇からの荷物は少なく空コンテナだろうか、船体前部のクレーンで 次々と積み込まれる、お客さんも続々と乗ってくる。続々と・・・ あかん、ほんまぞくぞくしてきたわぁ ここでそんなに乗せて他の港で乗せるスペースあるんか??? 港から陸を望むと、ちょっと離れたとこに「与論港公共船舶待合所」がある。 そのへんのコンビニのほうが立派なんてこといってはいけません。 港の上はすぐ空港らしい、恐らく沖永良部行きJAC(日本エアコミューター)984便 が恐れ多くも離島の足となり、腕となるわれわれクイーンコーラルを見下して離陸して ゆく。 「江戸時代だったら打ち首獄門だな」と独り言をはく。 待てよ、江戸時代には飛行機ないか・・・・ 海運代理店のおばちゃんが封筒に入れた乗船名簿をタラップを駆け上がって本船事務部 に届ける、すでに出港時間は過ぎており「よーやく出港だな」と思いきや ぶお〜ん、きき〜っ! 外人さんの団体さんが乗船しようとしている、実にタラップ上げかけた寸前 外人さん連中は「会社の帰りに終電に乗り遅れそうになったけど何とか土壇場で間に合 った」そんな心境であろう、、、と思う。 ・・・・・・ しかし、のんびり送ってきた人と握手なんてしている。 あきれる・・・ 乗組員が怒る(そりゃ当然)何とか乗り込ませ与論を出港 出港するときもまた見事な操船でした。 「フェリーなみのうえ」 与論を出港しても相変わらずデッキにいる 南海航路はこれができるからいいですねえ、木甲板だったらもっといいんだけど そうしていると「A LINE」で毎度おなじみ大島運輸のフェリーなみのうえと離合 相対速度は40KT程度のはずなので結構あっというまに行き過ぎる。 向こうさんを見てるとなんかよく見える「なんかよさそうだね、向こうの船」 「だったら今度は向こうに乗りましょうか?」 金がかかるけど(涙)そうするしかなさそうですね・・・・・ う〜ん乗ってみたい
「なんとも穏やかな昼下がり」 フェリーなみのうえとすれ違った後、どうも眠い 興奮していられるのも限界があるようだ、そりゃもう若くないもんね ひとまず昼寝でもといったんキャビンに引き上げる(キャビンと呼べるほど上等な代物 か?なんていわないでください、、涙) わが2等寝台の8人部屋はまだ空席が目立つが、おいおいふさがるのだろう、私は下段 、社長は上段に陣取りひとまず昼寝を決め込む。 私が船に乗って最大の幸せだと思うこと、、それは真昼間の昼寝、なんてさびしいこと は申しません←それがいいから乗ってたりする。 「沖永良部」 何だか知らないがとりあえす民謡が流れて沖永良部島和泊新港入港を伝えているので目 を覚ました、とりあえす入港風景でも見に行くか、、と社長をたたき起こす。 上部デッキに上がって見渡せば入港作業中、港に入って一気に反転して接岸とは正に目 が覚めるようなテクニック。 次いで埠頭に目をこらすと ・・・・・・・・・ ひと。。。人。。。 うそ〜、こんなに乗れるのかいな 私は船長に聞きたい、ブリッジのウイングに出て操船指揮を取ってる船長 乗船券発売してるのはいいけど、このままいくとパンクしないかい?? 約15分遅れての入港、もやいがかかったと同時に下船と荷役が始まる。 ぱらぱらと降りるお客さん、機敏なコンテナ荷役、「おお〜これこそ離島航路」旅情が 感じられる瞬間だ しかしですよ、しかし・・・ 港全体を包んでる、この殺伐とした雰囲気は何?と私は問いたい 席にありつけなかったら最後、鹿児島まで苦難の航海を強いられる。 ああ〜よかった、2等寝台券確保しておいて・・・・ しかし、ここの港はどこにターミナルがあるのかいな? 見渡してみてもそれらしき建造物はない よく見ると「沖永良部島和泊新港船客待合所新築工事」と看板があった。 待合所もないのね。。だったらどこで切符売ってるんじゃい?? タラップ真正面のワゴン車のなかでおばちゃんが一人で売ってる。 上野の偽造テレカ売りじゃね〜っつ〜〜〜のぉ☆ ウイングでは船長が腕時計を何回も見ながら、時間を気にしている。 今度は乗船遅れで定刻より30分ディレィで沖永良部出港。 ・・・あのですね、私の明日の乗り換え、余裕は見ていますが結構タイトになってきた んですが(涙) 「船内巡視その1」沖永良部を出港してからひとまず船内を見て歩こう 2等客室=ほぼ満席、皆さん楽しそうに乗っていらっしゃる。 2等臨時客室(コーラルホール)=若干の空席、正規客室より1デッキ下がるが広くて 悪くはないだろう。 展望浴室=節水のため使用中止(涙)風呂に入りたかったのにぃ 節水というか、むしろ混乱防止のための使用中止であろう。 レストラン=椅子とテーブルの姿はもはやない・・・・ 昼食の際、隅に巻いてあったじゅうたんが引かれて、、掃除中 そこに毛布と枕が。。。 でたぁ〜、クイーンコーラル名物レストラン臨時席! ちゃんと番号が割り振られているようなので(メモ用紙に書いてテープではりつけられ ている)ここも座席指定の一部になるのだろう・・・ まてよ、これってたとえばJRの特急列車のゆかに新聞引いて、そこに指定席番号が割り 振られているのと同じようなものじゃないか?? 案内所に2航士がいたので聞いてみる「レストラン臨時席だったら夕食は弁当ですか? 」 ・・・「あはは、よく知ってるね、その通り」 あははは、大変なのね、、席作るのも 「一応念のためカップラーメンを買っておきましょう」 社長、グッドでナイスなアイデアだぜ、さすがミィのアミーゴだけあるねえ 「徳之島」 日が少しづつ落ちてきた 徳之島亀徳新港に入港する。 遅れは持ち越しているがここは割合しっかりしたターミナルもあるし、荷役もたいした 量はない、すんなりと出港できそうだ。 デッキで社長に声をかける。 「社長、あれが本場の徳洲会病院だ・・・」 写真を撮っている いうあほ、撮るあほ ここの改札のおじさん(に限ることではないですが、皆さん親切な方です)はすごい 子供づれのお客がいれば子供を抱えてタラップを駆け上がり、お年寄りがいればおんぶ して駆け上がり、大荷物を持った人がいればこれまた持ってあげてタラップを駆け上が る。 この親切さ、マニュアルではない 乗組員、関係者のハートの問題だろう。 はっきりいって、文句も言っていますが関係者のご尽力は並ではないと思います。 船はたいしたことはないけど、この親切さ、フレンドリーなとこ 沖縄航路の魅力だなぁ・・・・
「場所がない・・・」 船は徳之島を出港した、この時点で45分遅れ 一応1時間程度の遅れは見込んでいるが奄美大島名瀬ではもっと多くの人が乗り込んで くるだろうし、荷役も多いことが推察できる。 困ったことになった・・・・ でも、船の中で悩んでも仕方がない。 そーだ、晩酌の時間だ(爆) 酒でも飲んで今回の旅行の総括でもしよう。 と思って宴会をできる場所を探すが、、、どこにもない ソファーも椅子もテーブルも。。。何もない レストランは臨時席、上等級客室のそばにある小さいロビーも先客で埋まりまくってる 。 といっても2等寝台室で宴会をするのもはばかれるし と、乗船口のエントランスまで降りたらここは結構あいてる場所が多い。 そこに新聞を引いて即席宴会場出来上がり☆ 気分は上野公園の花見かと間違えそうになる(涙) 近くの家族連れの子供がかまって欲しそうにやってくる 遊び相手になると退屈してたのか喜ぶ。 あはは、子供は元気が一番さぁ でも、おじちゃんって呼ぶのはだめよ(爆) 「壮絶な夕食」 缶ビールを数本飲むうち気分がよくなり、まさにそこは新橋の居酒屋状態 「あはは」「がはは」と付近の人に迷惑をかけない程度に笑い声が響く。 「ただいま案内所前では夕食のお弁当を販売しております・・・・・」 と放送が流れているので社長に弁当を買ってくるように頼む。 エントランスの窓から外を見るとすっかり夕ぐれの海が広がっている。 旅行最後の晩、充実した思いが胸をよぎる。 「かってきました」 社長にしては気を利かせて2種類仕入れてきた とんかつ弁当とエビフライ弁当、どちらもなかなかうまそうだ レストランが開けない分、迷惑をかけていると思っているのか値段も若干安めの700 円とのこと、ご飯も温かくうまそう。 ただ、これが最後の晩の打ち上げにしてはちとわびしいが風景と雰囲気が最大のスパイ スだと、たまにはきざな台詞をはかないと(自爆) 「ただいまカレーライスが売り切れております」 カレー、おいしかったもんね、人気があって当然かも・・ 「ただいまお弁当が売り切れております」 「ただいまお弁当をつくっております」 「ただいま弁当を急いで作っております」 声が次第に悲痛なものに変わっていくと感じている人って私だけ?? 「名瀬」 船は名瀬港内に入った、宴会を切り上げ後部デッキに出てみると雨模様 屋根のあるところに逃げ込み名瀬入港を眺める。 船は反転しながら名瀬新港に着岸しようとしている。 ここの港は立派な設備で大きなフェリーターミナルに乗船用ボーディングブリッジも備 え付けられている、この航路では唯一の設備だ。 じょじょに全景が見えてくると・・・・・ ・・・・・・ ボーディングブリッジは人で埋め尽くされてるのが見える。 この人たち、全員のるんかい・・・ 着岸、結構な人が降りる。 が、しかし その何倍、何十倍の人が乗り込んでくる。 その列は途切れない エントランスは大混乱、しまいには指定する座席すらなくなったようだ 社長は目を丸くしている。 これは地域事情とも言えることだが名瀬から鹿児島の学校に親元を離れて通っていると いう学生が多い。 その連中が帰省先から学校がある鹿児島へ戻るとこなんだろう。 みんな楽しそうに乗ってきて船の中は同窓会状態。 船の中は混んでいるが悪い気はしない 離島というハンデを背負ってがんばっている、都会のガキにはできないことだと思う 世の中IT革命だ何だと浮かれているがちょっと外れれば日本にもこのようなところはい くらでもある。 近い将来、彼らが不安なく親元から学校に通える当たり前の日が来ることを望みたいと 率直に思う。 そんな話をすると社長はまたはじまったと流しにかかる。 「大混乱」 出港後、乗船口にいた乗組員にちょっと話しを聞くと 「いやぁ、30人ぐらいのパンクかな」 「子供もいるし、定員オーバーはしてないと思うよ」 あはは、そうなのね・・・・ 売るべき席はもはやない、果たしてどうするかと思いきや ロビーは。。 席と化していた。 じゅうたんが引かれ、席番が振られて臨時席と化している。 すごい光景だ、そこに名瀬から乗ってきたお客さんは平然と寝ている。 「ただいま、お席を作っております」 そんなもの作れるのかぁ?????? あちらこちらにじゅうたんが引かれて席と化している。 「お席のないお客様はいらっしゃいませんか??」 しまいにはござ、枕、毛布が貸し出されているらしい。 上等級の通路にも、自販機の前にも、トイレの前にも、先ほどの宴会した辺りにも 席が作られていた。 すごすぎる・・・ でも、2つの地点を結ぶ、純粋な船旅なんてものはこんなものかもしれないなぁ 立派に日常の役に立ってるし、意外にこの船は幸せかもしれない。 酒もたっぷり飲んだし、さぁ寝ることにしましょう。 部屋に戻りベッドに入る、いい気分 しかし、テレビがついていてやかましい。 あのなぁ、そこのにいちゃんなぁ、みんな寝てるんだからテレビ消せよぉ、ぼけ〜 「日はまた昇る」 5時に目が覚める、社長はいびきをかいて寝ている。 腹が減った、昨日社長が機転を利かせて買っておいたカップめんでも食おう その前にサンライズビアと行きましょうか(爆) 自販機の前で人が寝てるので気をつかいながらビールを買い、給湯器の前でこれまた人 が寝てるので気をつかってカップめんの湯を入れる。 外部デッキに出るとこれまた人が寝てるので気をつかってラーメンをすする。 結局、どこにいっても誰かしら寝てるのね・・・・・ 気を使いながら夜明けの海を眺めた(汗) 「鹿児島入港」 7時半にブリッジからのアナウンス、遅れはほぼ取り戻したらしく5分遅れで鹿児島新 港接岸予定、船内が混み合ったことが詫びられて、そのあと・・ 「遅れを取り戻すため、スタビライザーを使わず航海いたしました」 なるほど、名瀬を出てから揺れだしたと思ったがそのせいだったのか、納得 社長も起きだしてきた 朝食をと思うが。。なにもない(涙) そーか朝ごはんは陸で食べるしかないか すきっ腹をこらえて(ってラーメン食ったはずでは)定刻より5分遅れの8時35分 鹿児島新港に入港、下船と相成るが 「下船口、大変混んでおります」と誘導されたのは車両甲板、車の横をすり抜けながら 下船したのでありました。 降りるとき一等航海士がいたので挨拶すると「どーも」と返してもらった この鷹揚さがいいのね、楽しい航海でした。 乗り場の前にはタクシーが30台ぐらい、学校から迎えに来てるのか大型バスが何台か 見える、タクシーを拾ってとりあえず市内へ出よう。 「番外編、鹿児島市内」 車を拾って右側に櫻島埠頭を見つつ鹿児島駅へ、そこで市内電車に乗って繁華街「天文 館」を目指す。(実際にはターミナルから直行したほうが安くて早いのですが電車にの りたかっただけです) 鹿児島らしい朝食をと「マクドナルド」にはいりわびしい朝食、朝からハンバーガー2 つ食ったわい(爆) その後、資金補充のため鹿児島銀行本店へ お互い金融マニア(謎)の性分のためか金を下ろして封筒までもらってくる。 こんなもの集めても実際仕方がないが集めてしまってる悲しい趣味(涙) ついでにその隣にある鹿児島相互信用金庫でも封筒を頂戴し、博多行き特急のターミナ ルの西鹿児島駅に市内電車で向かう。 実はこれから博多までの特急列車はグリーン車の個室を押さえてある。 なんか矛盾してるが博多までくつろいで帰ることにしよう。
