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星条旗よ永遠なれ/アメリカ・ミリタリー・バンド フェリックス・スラトキン指揮/アメリカ・ミリタリー・バンド 星条旗よ永遠なれ(スーザ)/忠誠(スーザ)/国民の象徴(バグレー)/エル・カピタン(スーザ)/ワシントン・ポスト(スーザ)/双頭の鷲の旗の下に(J・F・ワーグナー)/アメリカン・パトロール(ミーチャム)/起床ラッパ/アメリカ野砲隊マーチ(スーザ)/錨を上げて(ジンマーマン)/アメリカ海兵隊オン・パレード/アメリカ空軍の歌/備えよ常に(ボスカーク)/消燈ラッパ/アメリカ国歌/(全15曲)廃盤 |
| 国内CD 東芝EMI CP32-9039 STEREO |
往年の音楽愛好家であれば、ハリウッド・ボウル交響楽団のスターライト・コンサートで有名な指揮者フェリックス・スラトキンの名を記憶されていると思う。子息のレナード・スラトキンもセントルイス交響楽団等の指揮者として活躍中だから、最近では「レナードの父」が通用するだろう。余談だが、レナードが振ったマーラーの交響曲第2番「復活」(Telarc盤)は個人的な愛聴盤だ。 このディスクは父フェリックスがハリウッドの腕きき奏者70名を集めて吹き込んだもの。メンバーには軍楽隊員も参加しているから、よくあるスタジオ録音用のバンドとは一線を画した豪快な演奏だ。 大編成の音の迫力に圧倒されるが、粗雑に聴こえないのはフェリックスの名タクトに拠るところが大きい。ブラスの輝きは眩いばかりだし、打楽器(特にスネアドラム)の活力に満ちたテンポとリズムは特筆に価する。ステレオ初期とは思えない録音の瑞々しさも素晴らしい。 聴きものは、勇壮なドラム・マーチが結ぶアメリカ4軍と沿岸警備隊の公式歌による大メドレーだろう。大軍楽隊の行進演奏を思わせる華麗な音絵巻で、アメリカン・マーチの神髄と鑑賞の醍醐味を知らしめてくれる痛快盤だ(特に打楽器奏者は当盤をお手本にして、マーチ演奏のセンスを磨く必要がある)。国内盤は廃盤だが、米Angel盤の入手は可能と思われる。(1958年録音) |
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The Golden Age of the American March〜アメリカ・マーチの黄金時代 リチャード・フランコ・ゴールドマン指揮/ゴールドマン・バンド (輸入CD:New World 80266-2 STEREO) 1976 知事直属(アダムス)/ボストン・コマンダリー(カーター)/パナマ開拓者(スーザ)/ゲート・シティ(ウェルドン)/閣下(フィルモア)/自由の鐘(E・F・ゴールドマン)/かわいいアニー・ローリー(スーザ)/大統領の行進曲(ハーバート)/我らの指揮官(ビゲロウ)/アメリカの誇り(E・F・ゴールドマン)/タバスコ(チャドウィック)/復活行進曲(スーザ)/グランディオーソ(ザイツ)/我がメリーランド(ミグラント)/ジャーシーの浜辺で(プライヤー)/守備隊(ホール)/セレナード(ハーバート)/150年祭博覧会行進曲(スーザ)/(全18曲) |
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The Greatest Band in the Land! リチャード・フランコ・ゴールドマン指揮/ゴールドマン・バンド (輸入CD:Angel 67641 STEREO) 1966 チェスター(ビリングス)/軍隊ソナタ「トレントンの戦い(6曲)」(ヘウィット)/連邦行進曲(ライナーグル)/クイック・ステップ「ウッド・アップ」(ホロウェイ)/クイック・ステップ「ニューヨーク軽歩兵守備隊」(ブラウン)/サンタ・アンナのブエナ・ヴィスタからの退却(フォスター)/アメリカン・サリュート(グールド)/ワシントン・グレイズ(グラフーラ)/大統領のポロネーズ(スーザ)/マッキンレー大統領就任式行進曲(ハーバート)/第22連隊マーチ(ハーバート)/アメリカン・パトロール(ミーチャム)/(全17曲) |
| 「アメリカのマーチってさぁ、なんかこう仰々しいんだよね。虚飾っていうかさぁ、あざとくて派手で。歴史が浅いからねぇ」。マーチ王・スーザを別格とすれば、アメリカのマーチは欧州のそれよりも軽視されているようにも思える。確かに、B級バンドの「大きいことは良いことだ」と言わんばかりの荒くれ演奏も散見されるが、ゴールドマン・バンドの正統派スタイルに則った音盤を聴けば、アメリカ・マーチ本来の真価に開眼するはずだ。 優れた作曲家、吹奏楽指導者だったエドウィン・F・ゴールドマン(1878-1956)が1911年に結成したゴールドマン・バンド。「木蔭の散歩道」は人気を博したニューヨーク・セントラル・パークの野外演奏が生み出した名曲だ。子息のリチャード・F・ゴールドマン(1910-1980)は父の後を継ぎ、スーザ時代の伝統を墨守した。明快なテンポとリズム、爽快感と重量感の対照が絶妙であって、ウィンド・アンサンブル系の縮み志向のサウンドとは対照的なのだ。 アメリカは従来の定型にとらわれない自由な曲想に基づくマーチが多いし、王侯貴族や軍隊の独占市場だったマーチの分野を大衆に解放した吹奏楽史上の功績も少なくない。陽気な国民性とマーチとの相性も良く、各種イベント、アメフトの応援、サーカス等、機会あるごとにマーチが歓迎されたから、もはやアメリカ人の生活にマーチは不可欠の存在であろう。 ゴールドマン・バンドは「国民の象徴」「錨を上げて」等の超有名曲を意図的に避け、演奏される機会の少ない作品を採り上げてアメリカン・マーチの本質を示しているようだ。New World盤の「アメリカ・マーチの黄金時代」はLP時代から名盤の誉れ高いもの。埋もれた傑作の饗宴だが、特に「ボストン・コマンダリー」は秀演。トリオの聖歌はスーザの「ミトン・メン」と共通する。米Angel盤は「音で綴る米国軍楽史」だろう。「トレントンの戦い」は独立戦争時の司令官ワシントンを称えた描写曲の古典だ(原曲はピアノ譜)。 |
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マーチ・タイム フレデリック・フェネル指揮/イーストマン・ウィンド・アンサンブル (国内CD:Universal UCCP-3274 STEREO) 1957 ラッパと太鼓(E・F・ゴールドマン)/イリノイズ行進曲(E・F・ゴールドマン)/子供のマーチ(E・F・ゴールドマン)/インターラーケンの円形音楽堂(E・F・ゴールドマン)/前進・上昇(E・F・ゴールドマン)/アメリカのボーイ・スカウト(E・F・ゴールドマン)/我らアメリカ人(フィルモア)/当直士官(ホール)/グランディオーソ(ザイツ)/コネティカット・ナショナル・ガーズ第2連隊マーチ(リーヴス)/風変わりな少佐(アルフォード)/ガダルカナル行進曲(ロジャース)/(全12曲) |
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マーチング・アロング フレデリック・フェネル指揮/イーストマン・ウィンド・アンサンブル (国内CD:Universal UCCP-3272 STEREO) 1960s 合衆国野戦砲兵隊/雷神/ワシントン・ポスト/キング・コットン/エル・カピタン/星条旗よ永遠なれ(以上スーザ)/アメリカン・パトロール(ミーチャム)/オン・ザ・モール(E・F・ゴールドマン)/ライツ・アウト(マッコイ)/バーナムとベイリーの愛好曲(キング)/ボーギー大佐(アルフォード)/ザ・ビルボード(クロール)/(全12曲) |
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美中の美〜イーストマン管楽アンサンブル名演集 フレデリック・フェネル指揮/イーストマン・ウィンド・アンサンブル (国内LP:Mercury PC-1628 MONO) 1950s 美中の美/マンハッタン・ビーチ/ブラック・ホース・トロープ/テキサスの娘/銃兵連隊/コーコラン士官候補生/海を越えた握手/忠誠(以上スーザ)/ピーセス・オブ・エイト(ジェンキンス)/行進曲「鐘」(ハンソン)/チェリオ(ゴールドマン)/ヒズ・オーナー(フィルモア)/我らが指揮者(ビゲロー)/競技場の栄光(H・L・アルフォード)/プライド・オブ・ジ・イリニ(キング)/国民の象徴(バーグレイ)/(全16曲)廃盤 |
| ウィンド・アンサンブル系の「縮み志向のサウンド」には当惑するが、単に“イーストマン”の体裁を模倣した(としか思えない)バンドの増殖にも驚く。だが、この編成はイーストマン・ウィンド・アンサンブルこそ唯一無二であって、フレデリック・フェネルの理想と名奏者の技量が融合した驚異の演奏集団だったのだ。
イーストマンを表面的にコピーしても、単純明快な旋律の演奏表現で馬脚を露すのは、理想と技量の両要素が致命的に欠けているからであろう。 それはフェネルが1960年代前後に残した数々のマーチ演奏が証明している。この時代のフェネルの指揮は才気煥発の輝きがあったし、イーストマン・ウィンドも新進気鋭の勢いが漲っていた。 まさしく、両者の緊密な関係に基づく奇跡の名演であったが、後にフェネルが日本のバンドを振ったマーチ演奏には、全盛期の輝きや勢いを聴き取ることは出来ない。 「マーチ・タイム」は語り尽くされた名盤だが、今なおマーチ鑑賞の楽しみを万人に教えてくれる名演奏だ。フィルモアの「我らアメリカ人」を聴けば、マーチの生命線“テンポとリズム”が余すところなく描き出されている。「ラッパと太鼓」「前進・上昇」等のE・F・ゴールドマンのマーチ集も望み得る最高の演奏だ。何れもフェネルが作曲者への最大限の敬意を払って臨んだ真摯な姿勢がよく表れている。スーザ・マーチ集とともに、心ゆくまで鑑賞したい不朽の名盤だ。 |
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America on the March ボブ・シャープレス指揮/ボブ・シャープレス吹奏楽団 国民の象徴(バグレー)/アメリカ野砲隊の歌(グルーバー)/遥かなるワイルド・ブルー(クロフォード)/忠誠(スーザ)/星条旗よ永遠なれ(スーザ)/海兵隊讃歌(フィリップス)/錨を上げて(ツィマーマン)/ワシントン・ポスト(スーザ)/エル・カピタン(スーザ)/アメリカ国歌/(全10曲) |
| 輸入CD London 433 024-2 STEREO |
これほど“劇薬”のようなマーチ・アルバムも珍しい。エンジン回転計のレッドゾーンを振り切るようなブラスの迫力、特に高音域ではトランペッターの血管が破裂しそうだ。派手なショウ的要素を盛り込み、「大きいことは良いことだ」と言わんばかりのアレンジ。いかにも平均的なアメリカ人(?)好みの音作りだが、魅惑の世界に引き込まれて、不思議にも聴き疲れしないのだ。 ボブ・シャープレス氏の経歴は不明だが、ブラスの極限に挑む編曲の手腕には舌を巻く。他にもスペクタクル系の音盤が存在するが、日常の憂いを吹き飛ばす活劇風の音質が持ち味だろう。「錨を上げて」は最高の名演だ。 万人に薦められるものではないが、醒めたマーチ演奏が溢れる昨今、ここまで徹底したブラスの“大艦巨砲主義”も悪くない。(1963年頃録音) |
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The Civil War〜Its Music and Its Sounds(2枚組)〜南北戦争の軍楽 フレデリック・フェネル指揮/イーストマン・ウィンド・アンサンブル CD 1: Fort Sumter to Gettysburg 北軍の軍楽(指揮官に敬礼/コロンビア万歳/他)/南軍の軍楽(ディキシー/イースター・ギャロップ/他)/北軍及び南軍の鼓笛隊の音楽(8曲)/騎兵のビューグル信号ラッパ集/ドキュメント「ザ・サウンド・オブ・コンフリクト1」/(全28曲) |
| 輸入CD Mercury 432 591-2 STEREO (2枚組) |
CD 2: Gettysburg to Appomattox 北軍の軍楽(クイック・ステップ「輝く星」/おおケンタッキー/他)/南軍の軍楽(第26連隊のクイック・ステップ/ルルは行った/他)/北軍及び南軍の鼓笛隊の音楽/北軍及び南軍の軍歌集(父なるエイブラハム/ジョニーの凱旋/リパブリック讃歌/他)/ドキュメント「ザ・サウンド・オブ・コンフリクト2」/(全27曲) |
| 「私たちは(南北)戦争の結果を知識として知っているので、簡単に内戦と考えてしまうが、当時の緊迫した情勢を想像すれば、事態はもっと遥かに深刻で重大であったといわなければならない。そうでなければ、六十万人以上の戦死者を出す戦争になるはずがないのである」(猿谷要著「検証アメリカ500年の物語」平凡社ライブラリー)。 第2次大戦の米軍の戦死者は30万人以上だから、南北戦争はその倍に近い(戦死者の概算は前掲書に拠る)。南北戦争(1861-65)は国家分裂の危機を孕んだ戦いであったが、音楽、殊に吹奏楽への影響も少なくない。南北両軍は競うように士気高揚のための軍歌や行進曲を作ったし、それらはアメリカ音楽の一灯、アメリカン・マーチの源流になっているようだ。 このディスクは南北戦争の100周年を契機に企画されたものだが、フレデリック・フェネルは肩掛け式の古楽器(ベルが後向き!)を用いて、当時の軍楽を忠実に再現している。北軍は木管を含む吹奏楽編成だが、南軍は金管合奏のみの相違点が興味深い。名歌「リパブリック讃歌」「ジョニーの凱旋」「ディキシー」は映画等で耳慣れた旋律だし、「指揮官に敬礼」は大統領就任式の定番曲だ。鼓笛隊の物悲しい調べは聴く者の胸を打つ。(1960・1965年録音) |
| アメリカ・マーチの魅力 アメリカのマーチはその建国の歩みとともに発展しました。1798年には有名な大統領付「海兵隊軍楽隊」が、1828年にはいまも現存するアレンタウン・バンドが創設されました。南北戦争後、軍楽隊長のパトリック・ギルモアはコンサート・バンドの充実を図り、近代的なバンド活動が盛んになるようになりました。「マーチ王」ジョン・フィリップ・スーザの他にも、ヘンリー・フィルモア、カール・キング、エドウィン・フランコ・ゴールドマンなど、優れたバンド作曲家を輩出しました。活力溢れるアメリカのマーチは、陽気な国民性そのものです。(参考文献:音楽之友社「最新吹奏楽講座7〜吹奏楽の編成と歴史」) |
| 掲載CD・LPについて: CD・LPの中には、廃盤、入手困難なものが含まれています。また再発売等により、CD番号が変更になる可能性もあります。 各CD・LPのコメント、および輸入盤の曲目表記は、すべて個人的解釈によるものです。 |
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Footlifters, A Century of American Marches 〜フットリフターズ(アメリカン・マーチの100年) ガンサー・シュラー指揮/コロンビア・オールスター・バンド、他 ザ・フットリフター(フィルモア)/勇敢なる第7連隊(スーザ)/第2コネチカット連隊行進曲(リーヴス)/行進曲「大学対抗」(アイヴス)/忠誠(スーザ)/ゼム・ベイシーズ(ヒューフィン)/自由の鐘(スーザ)/コンビネーション・マーチ(ジョプリン/シュラー編)/雷神(スーザ)/パープル・カーニヴァル(H・L・アルフォード)/エル・キャピタン(スーザ)/シンフォニア(エヴァンス)/オメガ・ラムダ・カイ(アイヴス)/星条旗よ永遠なれ(スーザ)/ゴールデン・バグ(ハーバート)/ガーフィールド大統領就任式マーチ(スーザ)/トレントンの戦い(ヘウィット)/ノーウィッチ・カデッツ(ギルモア)/グラント将軍の大行進曲(グングル)/(全19曲) |
| 輸入CD SONY Classical SK 94887 STEREO |
「音楽批評でよくお目に掛かるもののひとつは、“本場の音”を賛美するという手口で、それに掛かると、ウィーン・フィルのブラームス(中略)などを紹介する言葉は、ほとんど例外なしに、作曲者と国を同じくする演奏家にして初めて出しうる独特の味わいを具えた演奏、ということになってしまう」(ドナルド・キーン著・中矢一義訳「わたしの好きなレコード」中公文庫)。 いわゆる「世界のマーチ名曲集」と称する音盤は数あれど、やはりマーチ演奏は“本場の音”を参照する必要があると思う。 前衛的な“無国籍マーチ”を別とすれば、行進曲の本質は一国の歴史や文化が凝縮された“民族色豊かな3分間のシンフォニー”なのだから。「ボギー大佐」「旧友」の“国籍”と一致するバンドの演奏は根本的に“何か”が違うとしか思えない。 このディスクは1976年のアメリカ建国200年を記念して、ニューヨークのトップ奏者を集めて録音されたもの。冒頭の胸がすくような「フットリフター」を聴けば、このスペシャル・バンドが示す“本場の音”の虜になってしまう。 指揮者のガンサー・シュラー(b.1925)は作曲家としても知られるが、瑞々しい躍動感に溢れ、一抹の詩情を加えた入魂のタクトが素晴らしい。アメリカン・マーチの名盤として強くお薦めしたい一枚だ。(1975年録音) さらに、このディスクはゴールドマン・バンドによる5曲のマーチがボーナス・トラックとして追加されている。音源は同バンドのアメリカ建国200年記念盤に拠るものだが、スーザやギルモアらの珍しい作品を聴くことができる。「グラント将軍の大行進曲」(1863年)は南北戦争の英雄グラントを称えたもの。後年、グラント将軍は大統領に就いたが、その政治手腕は「赤子のごとし」(アダムズ)。だが、グングルの曲調は凛々しいミリタリー・マーチの佳品に仕上っている。 余談であるが、グラント将軍は1879年(明12)に単身来日して、明治天皇の謁見を賜っている。その時の様子を描いた大久保作次郎画伯の「グラント将軍と御対話」は明治神宮外苑の聖徳記念絵画館で見ることが出来る。 |
| 邦人バンドによるアメリカン・マーチ演奏の系譜 Japanese Bands play American Marches |
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マーチ・デ・ラックス〜アメリカ・ミリタリー・マーチ集 山本正人指揮/東京吹奏楽協会 (国内LP:King SKJ 7007 STEREO) 1962 国民の象徴(バーグレイ)/ワシントン・ポスト(スーザ)/雷神(スーザ)/美中の美(スーザ)/海を越えた握手(スーザ)/海兵隊讃歌(フィリップス)/星条旗よ永遠なれ(スーザ)/忠誠(スーザ)/カピタン(スーザ)/錨を上げて(ツィンメルマン)/士官候補生(スーザ)/アメリカ空軍(クロフォード)/(全12曲)廃盤 |
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世界のマーチ大全集 Vol.1〜マーチ名曲100選(スーザ編/アメリカ編) 演奏:陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊音楽隊 (国内LP:東芝EMI TA-6306/7 STEREO) 1974 LP 1:スーザ編 星条旗よ永遠なれ/忠誠/雷神/ワシントン・ポスト/エル・キャピタン/キング・コットン/アメリカ野砲隊/美中の美/士官候補生/サーベルと拍車/自由の鐘/マンハッタン・ビーチ/闘技士/オン・パレード/フリー・ランス/(全16曲) LP 2:アメリカ編 国民の象徴(バグレー)/当直士官(ホール)/木かげの散歩道(ゴールドマン)/彼の名誉のために(フィルモア)/われらの指揮者(ビゲロウ)/陸軍儀仗兵(ベンネット)/栄光(ローゼイ)/シカゴ・トリビューン(チェンバース)/錨を上げて(ヂンマーマン)/アメリカン・パトロール(ミーチャム)/球技場の栄光(H・L・アルフォード)/華やかなカーニバル(H・L・アルフォード)/ビルボード(クロール)/ボンバスト(ファーラー)/トランペットの栄光(ブロッケンシャー)/消灯(マッコイ)/コロンビアの巨像(アレキサンダー)/(全17曲)廃盤 |
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星条旗よ永遠なれ〜決定盤!アメリカン・マーチ名曲集 フレデリック・フェネル指揮/東京佼成ウィンド・オーケストラ (国内CD:King K33Y 113 STEREO) 1984 星条旗よ永遠なれ(スーザ)/国民の象徴(バグリー)/美中の美(スーザ)/ラッパと太鼓(E・F・ゴールドマン)/われらが指揮者(ビゲロウ)/マンハッタン・ビーチ(スーザ)/木かげの散歩道(E・F・ゴールドマン)/消灯(マッコイ)/キング・コトン(スーザ)/バーナムとベイリーの人気者(キング)/忠誠(スーザ)/ワシントン騎兵隊(グラフラ)/彼の名誉(フィルモア)/アメリカ野砲隊(スーザ)/(全14曲)廃盤 |
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吹奏楽大全集 Vol.2 錨をあげて/アメリカ・マーチ集 演奏:海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊航空中央音楽隊、他 (国内CD:Crown ZY-1007 STEREO) 1986-87 ワシントン・グレイズ(グラフーラ)/アメリカン・パトロール(ミーチャム)/我らの指揮官(ビゲロウ)/古い旅団の少年(チェンバース)/ビルボード(クロール)/空駆ける鷲(クロール)/消燈(マッコイ)/錨をあげて(ジンマーマン)/国民の象徴(バグレー)/グランディオーソ(ザイツ)/バーナムとベイリーのお気に入り(キング)/華やかな行進曲(ドゥーブル)/木陰の散歩道(ゴールドマン)/上昇・前進(E・F・ゴールドマン)/こどもの行進曲(ゴールドマン)/フットリフター(フィルモア)/彼の名誉(フィルモア)/キング・カール・キング(フィルモア)/アメリカ空軍の歌(クロフォード)/コマンド・マーチ(バーバー)/ブロックM(ビリック)/(全21曲) |
| 錨を上げて アメリカン・マーチ・ベスト20 進藤潤指揮/航空自衛隊航空中央音楽隊 (国内CD:King KICG 3022 STEREO) 1989 錨を上げて(ツィンマーマン)/国民の象徴(バグリー)/アメリカン・パトロール(ミーチャム)/アメリカ空軍(クローフォード)/海兵隊賛歌(フィリップス)/タイコンデロガ(L・アンダーソン)/木陰の散歩道(ゴールドマン)/自由の鐘(ゴールドマン)/ビルボード(クロール)/シカゴ・トリビューン(チェインバース)/NC-4(ビゲロウ)/トロンボーン・キング(キング)/ブラヴェーラ“華やかな行進曲”(ドゥーブル)/ローリング・サンダー(フィルモア)/サーカス・ビー(フィルモア)/ゼム・ベイスズ(ハーフィン)/コロンビアの巨人(アレクサンダー)/消燈(マッコイ)/キャンプ・ファイアー〜アメリカン・メドレー・マーチU(カール)/パープル・カーニヴァル(H・L・アルフォード)/(全20曲)廃盤。再編集盤はこちら。 |
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![]() ▲“ニッポン大好き” ポール・ヨーダーの EP「軍艦マーチ」 (Victor VIP-1047) |
ハリウッド映画が各国で歓迎されたように、アメリカのマーチほど広く国際性を獲得した例はないだろう。「歴史が浅い」と揶揄する偏屈者を除けば、世界のバンドは明朗快活でエネルギッシュ、独創性に溢れたアメリカン・マーチに魅了され、マーチの表現の多様性を示したアメリカを敬愛したのだ。私見であるが、アメリカン・マーチ愛奏の“横綱”は西が英国、東が日本ではないか。 ペリー艦隊の「コロンビア万歳」を聴いて以来、日本人とアメリカン・マーチとの交流は長きに及ぶ。明治30年代の旧陸海軍軍楽隊は「星条旗よ永遠なれ」「ワシントン・ポスト」を日比谷で演奏している。陸軍士官学校の候補生が歌う「任官元年」の原曲は「リパブリック讃歌」だし、庶民が愛唱した「東京節」は「ジョージア行進曲」の替歌だ。太平洋で戦火を交えた不幸な時代もあったが、お祭り好きな日本人と陽気なアメリカン・マーチとの相性は良いのであろう。 第2次大戦後、吹奏楽の先進国アメリカが“軍楽主義”だった日本に新風を吹き込んだ。日米吹奏楽界の交流はまた、日本人によるアメリカン・マーチの名盤を生み出す契機となったようだ。“トロさん”こと山本正人氏の東京吹奏楽協会盤はその嚆矢だろう。東京芸大関係者のスペシャル・バンドだが、その豪快な演奏は高度成長に沸く当時の世相も反映されているようだ。この時期、大阪市音楽団の辻井市太郎氏が吹き込んだEP盤にも優れたものが多い。 1970年代の自衛隊音楽隊は邦人演奏によるアメリカン・マーチの一つの規範を示している。指揮者は旧軍楽隊の経験者が多く、戦後のアメリカ吹奏楽の影響も受けて、それらが適度に融合されたサウンドなのだ。1974年の2枚組LP「世界のマーチ大全集」のアメリカ編は、完成度の高さに於いて他を凌駕している。海自東京音楽隊の「球技場の栄光」、空自航空中央音楽隊の「華やかなカーニバル」は白眉の演奏だ。 1980年代になると、自衛隊音楽隊のマーチ演奏もデジタルで捉えられるようになった。70年代以前のような熱気は減退したが、クラウン盤の海自と空自の爽快な演奏は見事だ。殊に空自の「キング・カール・キング」は秀演と思う。その反面、陸自中央音楽隊の無味乾燥な表現には困惑する。旋律は無機的でメカニックな歌い方だし、それを支える中低音と打楽器も頼りない。委嘱曲や伊福部昭に挑む以前に、このマーチ演奏の現状を再考する必要があろう。 近年、日本の吹奏楽界はアメリカン・マーチと疎遠になっていると感じるのは気のせいだろうか? 邦人作曲家の“新作コンサート・マーチ”は耳にすることがあっても、演奏会のプログラムにアメリカン・マーチの名作と接する機会は少なくなった。だが、今後もアメリカン・マーチをレパートリーに採り上げる重要性を訴えたい。演奏者と聴き手が一体となる要素を秘めているのだから。 |
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Music of the American Revolution: The Birth of Liberty 〜アメリカ独立戦争の音楽 演奏:アメリカ・ファイフ合奏団、“自由の木”ウィンド・プレイヤーズ、他 煉瓦職人の行進曲(伝承)/ボストンを覆う嘆き(ビリングス)/歩兵第3連隊「アンハースト卿」行進曲(伝承)/英国擲弾兵(伝承)/自由の歌(伝承)/スコット将軍の行進曲(伝承)/徒党の歌(伝承)/可愛いナンシー(伝承)/アメリカの英国牧師(伝承)/独立魂(ビリングス)/第35連隊行進曲(伝承)/自由の歌(不詳)/ホープ夫人の糸車(伝承)/「自由の歌」による戯歌(不詳)/第76連隊行進曲(伝承)/ワーレン悲歌(ウッド)/万物を砕く石(伝承)/国王陛下の正規軍(伝承)/ワシントンの行進曲(伝承)/平和への讃歌(ウッド)/(全20曲) |
| 輸入CD New World 80276-2 STEREO |
アメリカのマーチは“歴史的・伝統的に”後れている(劣っている)とする先入観が無いではない。建国の歴史が新しいのは自明の事実なのだから、殊更にマーチの分野で旧大陸諸国の“優位性”を強調することもないだろう。帝国主義時代の欧州が“国の威信をかけて”軍楽隊を整備した社会的背景に留意する必要はあるが、やがて到来する“マーチ王国・アメリカ”の躍進を思い起こせば、歴史や伝統の長短だけでマーチを序列化するのはマイナスである。 このディスクはアメリカ独立戦争時の行進曲や軍歌、愛国歌等を集めたもの。18世紀アメリカのマーチは数本の管楽器による室内楽的な編成で、フリートリヒ大王時代のプロイセン軍楽と錯覚してしまうような響きだ。チェンバロ伴奏の軍歌はハイドンのリートを思わせる曲調だが、これで本当に“独立魂”を鼓舞できたのだろうか。万人に薦められる音盤ではないが、独立戦争時の軍楽は南北戦争時のそれとは異なる楽想が窺えて興味深い。(1976年録音) |