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□「飛蚊症」とは? 眼の前に黒い物が見える。マバタキしてみても、払いのけてもまだ見える… こういった訴えで病院を訪れる人はとても多いのだそうです。 そういった人の中には、網膜剥離のもととなる網膜裂孔ができていたり、眼の中が出血していることがあったりと、病的なものが原因であるケースもあるので、注意が必要です。また、眼の病気のひとつである、ぶどう膜炎の症状の一部としてこのような症状を訴える人もいます。 ただ、ほとんどの場合は心配のないケースです。 それではまず、心配のいらない飛蚊症から説明していきます。
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□「飛蚊症」はなぜ起きるの? 眼球は、ゴムボールにたとえるとゴムの壁にあたる部分と中身とがあります。 その中身のうち、水晶体の後ろの大きな部分を占めているのが硝子体です。 硝子体は本来、透明で卵の白身くらいの粘り気のある物体でできています。 生理的な混濁(にごり)は誰にでもあるもので、天気のいい日に空を見上げたりすると、ビーズ玉のような、アメーバのようなものなどが見えたりします。暗いところでは見えることはありません。 さて、飛蚊症の原因として多いのは、後部硝子体剥離です。 これは眼の老化現象の一種で、中年期を過ぎるとだれにでも起こりますが、人によって起こる時期はまちまちです。 ふつうは50〜60代で起こることが多いようですが、強度近視の人は早く起こる傾向があります。 後部硝子体剥離になると、網膜にピッタリと接近していた硝子体がちぢみ、前方に移動してしまって網膜から離れ、丸い環のような混濁(にごり)ができます。 |
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□消えないもの、と考えたほうがよい 混濁(にごり)は一時的に消えることもありますが、いずれまた出てきます。 つまり、消えないものと考えたほうがいいでしょう。 「消えない」というと、がっかりする人もいるそうですが、年をとって白髪が増えたり、シワが出てきたりするのと同じで、自然なことのひとつに入ると思います。なるべく気にしないように心がけたいものですね。 将来どうなるのか?、と不安になるかもしれませんが、現在見えているものはそのまま一生続くと思われます。影がすこし小さくなったり、数が多少増えたりするかもしれませんが、それは心配ないそうですよ。 |
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□病的な飛蚊症とは ここまでは放置してもかまわない、いわば視力を悪くしない飛蚊症ですが、中には眼に病気があって、硝子体の中に濁りができる場合があります。 つまり、飛蚊症が他の病気の初期症状としてあらわれるケースです。 どんな病気の始まりとなるのかは以下のようになります。 [1]網膜剥離 後部硝子体剥離にともなって網膜にアナがあくときに、突然飛蚊症が出ます。暗い所で“光が見える”などの症状をともなうこともあります。早く見つかれば、レーザー光線でアナの周りを囲み、剥離をふせぐことができます。放置すると、このアナが原因で網膜剥離となり、手術が必要になります。 [2]硝子体出血 眼の中に出血すると、飛蚊症が現れます。出血の原因は、アナができたとき(後部硝子体剥離にともなって)、網膜の血管に異常があり、眼底出血があってこじれたときなどです。高血圧、糖尿病などがある人は注意が必要です。 [3]ぶどう膜炎 全体のかすみや眼の充血、痛みなどをともないます。原因がわからないこともありますが、体の内部に糖尿病、リューマチなどの膠原病、結核、梅毒などの病気があることもあります。また、一度かかるとなかなか治りにくく、再発することが多いというやっかいな病気で、適切な治療をしないと失明してしまうこともあります。 |
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