| (4月某日) 神戸の拳友・宮崎さんから電話。「3月30日から更新してないねえ」。ありゃ、つい最近やったばかりと思っていたら一月も経ってるではないか。これじゃ日記ならぬ月記である。 仕事が忙しいというのは掛け値ない理由ではある。大学の仕事もあるが、このところおかしなインタビューや原稿依頼が続いている。とても同一人物に対するものとは思えない。「小泉内閣一年の総括(朝日新聞)」「キムタク・さんまドラマへの講評(同)」「お魚天国・インナー温泉・焼き肉奉行などヘンなものの流行をどう読むか(日経トレンディ)」「ペイオフの意味について(読売新聞)」。ひっとすると、同一人物とは思われていないのかもしれない。そんななかで、東京新聞・中日新聞は読書面での『思考する格闘技』にかんする著者インタビューをして下さった。うれしい。 とはいえ稽古はコンスタントにこなしている。格闘技観戦の方が減ってしまった。PRIDEにせよK1にせよ、マイナーで席がいくらでも取れた頃には良く行ったものだが、テレビ観戦できるとなれば足が遠のく。というか、稽古している方が楽しいというのがホンネ。 それでもチケットを高木道場でいただいた全日本柔道選手権はさすがに楽しみにして行った。同大会は初めてである。武道館という場が柔道に合っており、すり鉢状の観客席に囲まれた試合場に上がれる選手たちはそれだけで幸せそうだ。なるほど世界選手権で勝つより難しく、光栄に思う選手が多いというのも良く分かる。まあ、柔道版天下一武闘会だな。 吉田の引退試合が目玉という説もあったが、いきなり肩を負傷したようで、まったく生彩がない。一回戦負けとなった。総合系への転出が噂されるが、道衣ありでこそ投げは生きる。裸でタックルも寝技も投げもできないとなると半殺しにされるぞ。道着ありのバーリトゥード大会を大道塾が開いて、そこに出場してもらえないものだろうか。つかんで頭から落とされたらシャレではすまない。きっと強いぞ。 さてやはり凄いのは井上康生。近年の日本柔道といえば、120キロ級が押し合いへし合いして外掛けや足払いで倒すという印象があったために、びっくりした。小生、高校の頃から注目してきたが、それにしても準々決勝では150キロの選手を大外てで裏返しにしたのである。崩しがきいていたのだろうが、大外といえばデブには返しが怖くてなかなかかけられない技だ。釣り手がよほど巧みなのだろう。また準決勝では、120キロ選手に対して膝付きでなく立ったまま力の背負いで投げて空中を一回転させた。まさにマジック。いくつものフェイントをしかけたからといってもねえ・・・凄すぎる。 決勝は、棟田の圧倒的な押しからの支えつり込み足に一転、そのポイントを終了十秒前に足払いで取り返した。これは勝負勘としか言いようがない。 まあ、勉強になったといったら嘘になる。凄すぎてまねようがない。技はデブ全盛でも生きるというということなのだが、むしろセンスの違いにあきれるばかりの一日ではあった。 |