(12月某日)
以前、大道塾の私のビジネスマンクラスに在籍しておられ、膝を壊して現在は退会された大泉啓一郎さんから連絡あり。大泉さんは柔道五段で、大学時代は京大に出稽古して高専柔道をマスターしておられる。さらに最近では、学芸大柔道部で稽古をしておられ、同部監督であられる射手矢岬先生とともに、柔道でビジネスマンクラスに相当するものを開設された。金曜に学芸大でやっているというので、お邪魔する。
広い道場で、半分は学生たちが六時から稽古している。今年は東京大学で一部だというが、体格はせいぜい八十キロが良いところか。それでいて、120キロ級のプロ格闘家ごろごろみたいな関東大学柔道の一部とは驚く。残りで射手矢先生が寝技のセミナー。
先生はソウル・オリンピックでは最終候補にも残った方だそうで、アテネでも日本柔道選手団のコーチを勤められた。大泉君によれば柔道の寝技では一線のものを二十年にわたって見てきているスペシャリスト。その方が最新の技術を惜しげもなく公開して下さるのだ。
本日は、「亀」の相手に背中から両脇をさして横につき、ひっくり返して立て四方に抑える技術を教えていただく。私はこれをやるといつも相手の背中についていたが、横につくのがコツだといわれる。さらに、首、背中など極めるポイントがいくつもあって、驚く。実際これだと相手はまったく動けない。
さらに学生の方の現場で指導しておられた高本さんを紹介される。この方は今年のサンボの全日本王者だといい、マウントから相手の横に降りることなくそのままの姿勢で逆十字を取るやり方を教わる。書いても文章ではどうせ分からないから省略するが、これも目から鱗。さらにクロスガードで下から逆十字を取るのに、背中を畳に付けたままで尻を浮かせない方法も。これも平田鼎先生の高専柔道のビデオのとは似て非なるやり方で感心。いや、一線では日々新たな技が生まれているのだな。さっそくビジネスマンクラスで披露しよう。
こうした寝技の技術はビデオに収録したが、そのうちに動画をHPに掲載するのだという。素晴らしい企画だ。
その後、あちこちの柔道団体から集まってこられた高段者の方々と百本の打ち込み。前日に寝ていないので辛いが、乱取りは二本お相手願う。
終了後、韓国料理屋で乾杯。十人ほどの方が集まって下さった。深夜まで宴会は続いたが、私が乱暴な提言を申し上げたところ、射手矢先生は講道館に具申してみよう、とおっしゃる。実現すれば大変なことだ。内容は、後日また。
以下は、当日連れて行った東大院生の寺川君が教えてくれた、射手矢先生ご出演の柔道番組。これも素晴らしい内容である。
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B033401&i_renban_code=007