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(4月某日)
ビジネスマンクラスでひよこのためにメニューを作る内、つい興が乗ってきて、ひよこ/胸ルール/緑帯/茶帯以上と分けてメニューを作ってみた。これまでは私一人で指導しつつ、かつ私も一稽古生として稽古していたために同時に異なるメニューをしょうかすることは不可能だった。だが四級の参加者が十五人ほどもおり、顔面の基本を身につけた方が良いこと、胸ルールの間に修得しておくべき事項が疎かになっていたことが目立ってきた。さらに茶帯以上の方も五人は参加されるので、それぞれに指導していただける。そこで新メニューを走らせてみることにした。
いまのところは以下の通り。しかし毎週進化してゆくぞ。
三輪組長も稽古ごとにずいぶん準備しておられる。負けないようにね。人数が増えれば張りがでる。その中からいずれ強い選手も出てくる。強くなくても楽しんでくれれば世界大会の運営やチケットで助けてくれよう。いきなり強い選手を作ろうとすれば他の稽古生が苦しくなっていなくなってしまうのが空手道場の法則だが、そのジレンマをうち破りたい。
そして、朗報。一日中、自由に稽古できるフリークラスを、塾長が許可して下さった。これまで定時稽古に出ない者がいるため懸念しておられたのだが、とくにビジネスマンクラス参加者は定時稽古が好きなのであって、その心配はないと思う。そう何回か私信で訴えさせていただいた甲斐があった。稽古生が塾長の心配を解消するよう、しっかり礼法(稽古の最初と終わりに四階に連絡すること。終了後にぞうきんがけすること)を守るよう、願っている。
(4月某日)
昼間、飯村道場に出稽古。ミットを5ラウンドもっていただく。膝の打点を調整する。毎回、崩れてるなあ。
あまりに体が凝るので、国立に移転した「みなみ治療院」へ。阿佐ヶ谷では連日満員だったが、まだ当地では空いているらしい。みっちり揉んでいただくと、ふにゃふにゃに。帰りは藤松チャンプの言い分を自分なりにアレンジして、歩く。一キロほどあったが、片足は交互に脱力するようにして早足にすると疲れないような気がする。立っている方の足の中心に力を入れている感じ。先月、インナーマッスルを刺激したことで左手の痺れが取れたのを思い出している。
(4月某日)
高木道場で稽古。東亜学園卒のH君が来ていて、東海大に入学したと聞く。
彼はハーフだとかで、妙に色白、目の色も少し私などとは違うような気がする。ただそれだけでなく、どこかヘンな組み手をする青年である。左の極端な変形で、内股とかくるがそれは大してきかないのに、逆の小外が足長のせいでからみついてきて、ついやられてしまうのである。いかにも怪我させられそうなので、このところ乱取りは遠慮している。
そのH君が東海大柔道部に入学を志願していると言う。推薦か武道学科の学生かいずれかでないと入部が自動的には許可されない名門で、監督の中西先生から「悪いことは言わない、怪我したくなかったらやめときなさい」と断られたという。それでも粘って、来週にお返事をいただけるそうな。高校の柔道部も中途から入っただけなのに、日本最高水準の格闘技道場に入ろうというのだから、変わっている。
ホント、体が芯から丈夫でないと殺されるよ。
そういえば彼は東亜学園に入学した際にも、志望動機を尋ねられ、「貴校にはジュウリョウケンという拳法のクラブがあるからです」と真顔で答えたという。当然尋ねた先生は、「?」という顔をされた。「ジュウリョウケン」は、「重量挙げ」を読み間違えた
というのであるが。
ともあれ、この青年がどうなってしまうのか、楽しみではある。
(4月某日)
吉祥寺支部で花見をするというので、世界大会のチケット販売のお願いかたがた覗きに行く。武蔵野公園は同じ武蔵小金井駅近くにありながら、小金井公園と違って空いている。なかなかオススメ。
バーベキュー・スペースに、大きなシーツを三枚ほど敷いているのを見つけた。飯村支部長はすでに日本酒が回っているかのよう。周りを見て、豪華ゲストに驚いた。キック界の重鎮勢揃い。新日本キックの大野さんがにこやかに握手で迎えてくれる。NKBチャンピオンに返り咲いたばかりの「スピードマスター」中野さん、引退されて今度ジムをオープンする中川さん。スネークピットの望月さん。皆さん彼女&奥さん連れ。いずれも美人である、掛け値なし。この光景を拝見する限り、若者がキックを始めるに十分動機はあるよな。
正木和也さんは例によって酔っぱらっている。「中野さん、タイトルマッチで試合前の控え室で『おまえら団体は違っても俺がチャンピオンになるからついてこい〜』って言ってくれて感動したっす」とか酔眼で言っている。中野さんは、「東塾長が黒帯を下さるって仰ってたけどどうなったのかなあ」と笑う。酒席で「脱いだらやるぞ」などと仰ったらしい。気合いで脱ぐに決まってるのにね。やはりご令室は美人である。そういえば以前に結婚式を『キックの星』で見た覚えがある。
奥に小柄で礼儀ただしい方がいて、初対面の私に中腰で目線で挨拶して下さる。おおこれは。大月晴明選手ではないか。この方も試合の気迫とはずいぶん異なったたたずまいだ。それでも微妙にオーラがでているところがやはりスーパースター。横に座ってしばし談笑。タイで稽古してきたとか。「基本は自分で考えているのがあるので、その分は放っておいてもらって、ミットとスパーと首相撲だけ一緒にやりました」とのこと。やはり一流選手は、自分だけの基本があるのだな。
それから大道塾勢にチケット販売するよう、演説。支部全体で僕が一人で売る枚数をお願いする。「先輩は顔が広いからいいですけど自分らは・・」などとぶつぶつ言う声。何言ってるのよ、違うよ!!私はたまたま入った飲み屋で、となりに座る人に話しかけたりして売ってるの。こつこつ営業してるのよ。諸君も、一人くらいお客を見つけて下さい。自分たちの試合の頂点にある舞台を満杯にして、仲間の代表に試合してもらいたくない?そこのとこ、よろしく。
(4月某日)
ビジネスマンの稽古後、公園の大きな桜の下にて花見をした。先週、「適当にシートでも敷いて呑もう」と相談したのを一応塾長にお知らせしたら、「場所取りが心配で朝から寮生を配備しておいた」との電話をいただく。そのうえ夫人が「おいなりさんを大量に作っている」とのこと。えらいこっちゃ。
鷺宮の酒屋の名店「伊勢勇」までタクシー飛ばして日本酒購入。
稽古も29人が押し寄せ、二階道場を使っても溢れる。メニューは四段組みにしたが、ひよこは現れず。稽古終了後十分ですでに塾長から「早く来い」の電話。何やかんやで宴会に突入する。舞い散る桜は幻想的だ。
驚いたのが、おつまみの量。夫人がお重を数え切れないほど用意して下さった上に、三輪ひよこ組組長も大きなタッパに詰めてきてくれた。ゼンマイがうまい。皆はハンバーグ風の辛いのを褒めていた。だがさっきHPを見たら、実はタッパは他にもいくつも出回っていたらしい。ほんと、ご苦労様。うれしかったでござる。
【弁当番長のお花見おつまみメニュー】
筍と三つ葉の酢味噌コチュジャン和え
ぜんまいのナムル
春菊のナムル
鶏レバーときのこのソース煮
アンチョビ入りポテト
玉子焼き(出し巻き)
玉子焼き(塩味、ハム・三つ葉・ねぎ入り)
蓮根入り鶏つくね
タンドーリチキン
タコさんウィンナー
えんどう豆のバター炒め
プチトマト
というのがメニューだったという。私は三種しかいただかなかった。残念なり。しっかし漫画に空手に仕事に、多才な方ではある。見直した(いやごめん。惚れ直した、か?家庭もしっかりこなしてるんだね)。ただし、私が持って行った銘柄を間違って記載しておられる。「初亀」「庭のうぐいす」なり。
終了後、ひよこ一号、藤松、佐野選手、牧君とパブに。武道論で盛り上がる。藤松は道場に閉じこもってるのにいろいろ考えてるなあ。さしさわりある発言多し、で書けないけど。
(4月某日)
このところ毎週土曜の空道の稽古では、茶帯以上で打撃の「技の研究」を行っている。といっても、私がやってみたい技術を、相手に試してみるだけだが。茶帯の参加者は十名以上いるので、つきあっていただいているわけである。
その技術として参考にしている最近のお気に入りが、大橋秀行のボクシングDVD。中級編からコンビネーションをピックアップしている。正直、ファイティング原田氏のはあまり参考にならなかったが、これはいちいち勉強になる。その中でとても気に入ったのが、ボディへの左アッパー。レバー打ちだ。
従来から私はこの技が好きであった。顔面でも、相手の右ストレートを誘い、ヘッドスリップから打つのである。ところがこのビデオで紹介されている技術に驚いた。ボクサーなら誰でも知っているのかもしれないが、ここでは掌を上向きにして真横からスイングするのだという。アッパーではなくフックである。これだと肘先に当たらない。背中に当たると反則かもしれないが、これなら極真ルールでも使える。
というわけで、練習してみると相手は相当に嫌そうにする。試しに極真ルールのスパーでもやってみると、相手は「ききました」と言う。うーむ。いろいろ応用技を思いついたぞ。右ストレートから道衣をつかみ・・・今度、試してみよう。
(4月某日)
雑誌『Number』で高阪剛選手と、高阪さんのジムにて対談。ちょうどジム開きしているところ。話題は総合ミドル級について。須藤元気・長南亮といった選手は、習った技を数日で自分オリジナルに作り替えてしまう能力があるとのこと。未開拓の格闘技に挑むには、やはりアイデアがなくちゃね。須藤選手は「骨」で立つバランスが良く、長南選手は当て勘が異常に良いためスパー相手が顔をはらすこともしばしばだとか。
美濃輪選手がブラジリアン・トップチームにいた頃、通訳できる人がいなくて、偶然日本語ができる人が居合わせたら、ノゲイラが「ミノワに、少しは休憩しろと言ってくれ!!」と通訳を頼んだという。これを聞いた美濃輪選手、また喜んで休まず稽古したそうな。そういえば大道塾WARSでの山崎戦、異常なスタミナだったなあ。
それにしても、「一番きつい稽古はどこの道場でしょう?」という質問に、高阪さん迷わず、「近大福山!」。いまだに当時の監督の前では直立不動になるそうな。柔道の強豪校、恐るべし。
(4月某日)
久々、スネークピットのプロ練にお邪魔。肩と膝の怪我をしたため、八ヶ月ぶり。大江先生・望月・歌川各選手はきついきついミット練習。私は恐る恐るサンドバッグ。
パンクラス・アマチュアの決勝まで進んでプロ目前の井上選手も現れて、スパーに突入。軽〜くやっていただいたが、3分4ラウンド、2分4ラウンド計20分はやはり疲れる。でもこれだけの技術がある人たちと軽く動くと、自分も動けるようになった気がする。歌川選手、手をはたくように楽にミドルを当ててくるのに驚き。僕も少しミドルが使えるようになったかな?
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