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(5月某日)
中野区柔道大会に高木道場から団体戦で出ることになり、参加するよう求められた。正月から左膝が悪く、怖くて白帯としか乱取りができていない。高校生・大学生とはやっと二回ほどやっただけ。とても組技で二試合以上やれる自信がないが、五人のメンバーを満たせないとのことなので、「勝てなくともお許し下さい」と言い添えてお引き受けした。
ところが、チーム編成表を見てみると、なんと大将ではないか。先鋒が白帯の方、次鋒が浪人を終えて東海大に入ったH君、中堅が内股命の寺川君、副将が浪人生のF君という組み合わせ。しかし例年大将はどのチームの大きな選手ばかり。膝が心配ではある。
というわけで、大きな選手との組み手の研究をテーマにして試合に臨むことにした。とはいっても、ビデオを買って見るくらいのものだが。相手の持ち手を切り、自分だけ持って振り回すしかないようだ。
だが9ヶ月ぶりの試合。勝てそうもないこともあり、なかなか緊張する。試合前日の大道塾では、指導のみ行った。疲れたくないからな。
試合会場に着いてみると、四チームのリーグ戦。うち二組は大学運動会ではないか。だがもう一チームは二人しか選手がいない。つまり、私は不戦勝だ。
と、道場の師範から、「宣誓をして下さい」と求められる。この大会では、私は四年連続である。まあ、私の次の高齢が32歳、その次が26歳だから仕方ないな。要は、私の相手の二人は半分以下の年齢なのである。だが、宣誓をしたら開き直ってきた。これも日頃喋りが仕事のせいだろうか。まあ、生テレビよりは楽ちんではある。
第一試合は、高千穂大学。私の番までにH君が引き分け、寺川は被秒殺。相手の副将がいないということで、なんと私が勝てば同点になる局面。しかし相手は90キロはありそうな選手。ステップを踏んでみて、体をほぐす。そこで組むと、あまり圧力は感じない。私の組み手を切ってもこないし、肩口を釣り手で持っても来ない。これは助かる。しかしそれでも押してくるので、押し返している内に私も息が切れてきた。タイミングをはかり、背負い。これで横転してくれて、まず「有効」を取る。だがそのまま寝技に行ったのは失敗。時間があれば取れたと思うが、柔道ではほとんど待ってくれない。半端にスタミナを失ってしまった。
ふたたび押してくるので背負い、背負いと連発してみる。でももうさすがにからないな。そこで右支えつり込み足。これですてーんと転んでくれたので、「えいっ」とばかりに声でアピール。私としては、一本のつもりなのだが・・・・
ところが審判は何もとってくれなかったみたい。また寝技に行ってしまう。いよいよ息が切れてきた。立ってタイムを見ると、あと30秒ある。相手はえらい勢いで押してくる。しかたなく、また背負い。しかし場外に出てしまったので、仰向けになると・・・あり
ゃ、押さえ込まれたではないか。おー、重い。そのまま袈裟固め。重い。苦しい。
大失敗である。気持ち悪くなった上に、負けてしまった。気持ち悪さが抜けないので、トイレに行く。
第二試合は、昭和薬科大学。大将は、寝技がうまそう。稽古でマウントとかやっていたし、飛びつき逆十字で高千穂から一本勝ちしていた。だが私はそれどころではない。なんとか誤魔化して、引き分けたい。立っているだけで苦しい。
というわけで、相手にのみ動くようにする。自分はぴょんぴょん飛んでいると、意外に疲れない。場外際で内股にくるのを空かしたり逆に返したりを何度も繰り返す。残り時間はあと二秒。やったあ、と思いきや・・・相手の内股で横転してしまったではないか。審判の「有効」の声。あっちゃー、また負けてしまった。なんとツメの甘いことよ。
というわけで、予想していたことではあったが、なんともしまらない試合となってしまった。やはり試合前には、スタミナ稽古をしなくては駄目だ。次回はバーベル・スクワットなどやってみよう、と試合後に反省した。
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