(6月某日)

 京都にて院生とゼミ合宿。佐伯研との共同である。夕方、ついでに京大柔道部の部室を探しだし、表敬訪問。稽古は終わってしまったとかで、部員が数人喋っていた。「東大の部長だが」と言って覗いたら、怪訝な面持ちだった。

 夜半まで佐伯さん、専修の宮本さん、京都府会議員の西田庄司さんと飲む。祇園で良い店に連れて行ってもらった。

 翌朝、八時前から院生に電話でたたき起こされる。三十分でも長く寝たいのに。ったく。

 朝からフリードマンの方法論の話を聞く。そのまま中座して帰京。ビジネスマンクラス。来週が審査なので、移動。蹴りの週に相当するので、ミットはミドル中心に。

 寝不足で疲れる。さくらにて飲んでいたら吉祥寺支部にて祝勝会をしているとのこと。西荻に寄って激励してから帰宅。 

 

(6月某日)

 朝から東京都国公立。昨日はジュニアの部で、東大は学芸に次いで二位。今日は四年生までのオールメンバー団体戦。学芸・電通・東工大・首都大・海洋大・外語大・農工大・医科歯科大など11校。昨年は学芸が三人欠場ということもあり東大が優勝している。

 初戦は海洋大、6−1で勝ち、次戦は外語に7−0で勝った一橋に6−0で快勝。決勝は学芸に04で敗れ準優勝。今年の学芸は、一部に返り咲いただけあって圧倒的に強い。東大はそれでも健闘した。個人戦は男の本田、女の黒川がともに準優勝。

 学芸の射手矢先生、大泉君に挨拶する。

 全般的に、非常に感心した。東大の身体能力は、ほぼ全体の平均にすぎないだろう。もっと体格の良い大学もある。それでも、組み手・動き(体裁き)・立ち技・寝技についての理屈がすっきりと理解されているので、監督のアドバイスも単純明快。 選手にもよく聞こえていたし、学生からのアドバイスも明瞭。指導がよく理解されており、それによって能力が限界まで発揮されていることを知って、うれしかった。

 他大学には、試合中に監督が技術についてのややこしい説教をし、学生もそれを消化できていなくて、体力を十分に生かさずにいる例が見られた。これは現役時代に強かった武道の指導者にままある例で、自分と比べて弱い選手を叱って論評してしまうのに終始するのである。選手それぞれの能力を引き上げるのではなく、自分が強いことを大声で披露することが監督業の目的になってしまっているのだ。ややこしい説教は稽古の時にすべきだし、選手それぞれの能力なりに理解できるよう言葉も選ぶべきだろう。試合では明快なアドバイス以外は聞こえないのに、それを繰り返すのは自己満足にすぎない。

 この結果を踏まえて、いよいよ二週間後は七大戦だ。気を引き締めて行こう!!
 

 

(6月某日)

   スネークのプロ練。ボクシングでは10何位かにランクされたことがあるというタイソン選手がキックデビュー戦を控えており、気合いの入った稽古。

 自分はいつものとおりサンドバッグ、シャドー。ミドルを蹴った後、呼び込まないように工夫してみる。

 スパーは大江先生、望月・歌川・タイソン選手と12ラウンド。大江先生から、ゆっくり動いて相手のステップを読み、足が落ちているときに蹴るようにとの指示をいただく。それで望月選手相手にゆっくり動いたら、ボコボコにやられた。「攻撃するときは速く動かなきゃダメですよ」。そりゃそうだ(涙)。要は落差ということで、大江先生は動き回らないがヒットする際にはノーモーションでミドルを決めている。選手たちにも当たっているので、この落差論には重要なヒントが隠れていると思う。

 

(6月某日)

 柔道部。駒場で稽古。終了後、七大戦に出る選手に、抱負を語ってもらう。ここまできたら、あとはコンディショニングと自分が出来ること・すべきことの頭の中での整理と、精神面の盛り上がりである。抱負を語ることで気分を固めてもらうこととした。全員の拍手で演説を進める。なかなか緊迫感があってよい。

 打ち込みで、沈み込む背負いをやり、右手でつり上げる動作を繰り返したら右肩の内側が切れたみたいになってひどく痛い。慣れないことをやるもんじゃないないな。

 クロスガードを切った後、崩れ袈裟に飛び込む稽古はうまくいったような気がした。

 夜、パレストラ。来週、七大戦があることをご報告。自分の稽古では、正面から極められまくった。内側からパスする方法に取り組んでいるが、七大ルールでは下から腕や三角を極めに来るケースが少ないので、柔術の基本を忘れているよう。帯を持ちながら足をさばかねばならない。「軽く持つように」と紫帯の方から指導を受ける。この方にはいつも親切にしていただいている。ありがたいことだ。

 「サブミッション魂」の鈴木章太郎さんから、新刊書の献本を受ける。うれしいが、情報を自分は整理仕切れていないなあ。

 

(6月某日)

 柔道部。大会前なので、集中して顔を出している。選手も多く集まっている。

 自分は寝技で腰を使ったパスを練習しているので、立ち技でも腕を脱力しつつ腰で安定させるのをやってみる。女子相手だと、これで投げられないし、まったく疲れない。しかし男子なら煽られてしまうのでは。研究が必要だ。

 寝技はいまいち。正面から小手返しを極められてしまう。 

 

(6月某日)

 格通にコメントが出ているというので見てみたら、朝岡編集長のもとで大変革が行われているのにびっくり、判型までリニューアルではないか。

 私のコメントは、先日の北斗旗について、立ち話したもの。ゲラに手を入れたわけでもないので、強い物言いになっていて、誤解を招くかも知れないので補足しておきたい。

 現在の北斗旗ルールは、「総合的」ではあるものの、寝技はかなり制限されている。これで極められてしまうというのはチョンボに近いと思う。というのも、柔道なら押さえ込みがあるので15秒ほどで技に入ってしまうことがあるし、柔術は 押さえ込みは一本にならないもののお互いに攻め合わなければならないルールなので、やはり短時間で決着がつく可能性がある。しかし北斗旗は道衣ありで、しかも30秒制限、寝技は二回までなので途中で立ってしまえば攻防は終わりにな り、防御だけに専念してもペナルティはなし。だからクローズドガードで抱きつくかハーフでも二重絡みにして帯を持てば、まず取られないのだ。そのうえ、場外に逃げることまでで きる。 打撃の優れた選手が寝技は防御だけを修得すると言っても、ミルコほどうまくなる必要もない。

   だから「総合」とは言っても、防御に専念すればもともと寝技にはつきあわなくてすむルール、打撃優位のルールなのだ。実際、修斗運営をしておられる若林さんは、「そろそろ時間制限ははずしていいんじゃないですかねえ」とおっしゃっていた。30秒で絞め、関節が極まるというのは、双方が寝技でや ろうという一種の合意がある場合に限られるのではないか。だから今回、我妻選手の三角絞めが極まったのは、私には対戦相手のチョンボに思えた。場外間際だっ ので、腕を相手の腿に巻いて頑張れば場外へ逃げることができるように見えたからだ(我妻選手の技術そのものは大変にすぐれている。立っては前蹴りと膝蹴り、寝ては三角と、長い足をフルに生かしており、考えきった技だと感じる)。

 七大戦では、「引き分け役」というのがあり、寝技で膠着を呼び込んでもペナルティーを取られないという条件では非力な選手が何分かがんばって逃げおおせたりしている。実際、今回の末廣選手は、寝技巧者の高橋腕選手に、防御に徹して極めさせなかった。寝技では、防御の基本が出来ていれば、打撃主体の選手だからといって簡単には取られないことがほぼ例示されたのではないか。これでも極めるなら、それはそれで凄い寝技の技術ということになるだろうが。 小川選手や藤松選手のように、立った状態からすでに寝技への移行を始めるような場合だ。

 今後、絞め関節は簡単に極まらないことになれば、寝技はもっと技術的に優れた技か、もしくはニーインザベリーからのキメだけになってくるのではないかと思う。

 

(6月某日)

 ビジネスマンクラス。審査である。

 大変すがすがしい気候。年間でもっとも楽な室温ではないか。女子一名、昇段はなし。サクサクと進んだ。

 いつものように、基本と移動。後ろ足からの蹴りはすべて前屈なので、皆きつそう。自分は木曜に変形の背負いをやってから右肩内側を痛めているので、あまり動かないようにした。

 スパーは、みなさん上々の出来。宮崎さんには酒井さんに対戦相手をお願いした。酒井さんには「軽く当てるように」お願いしたのだが、寸止めにするので強気の黒ヒヨ嬢がぶんぶんと豪快なフックを当てていって、面白かった。

 懇親会はさくらにて、ママの誕生日も兼ねる。昨年は「酒井さんをプレゼント」したのだが、今年は大人しくエプロンをプレゼント。

 

(6月某日)

  東大柔道部。いよいよ一年間で最大の行事である、七大戦が迫ってきた。今週は金曜に京都へ出発するが、その前に二回、稽古に出るつもり。

 柏崎師範、稲垣組、柏崎先生のお知り合いの東海大の方、武大の方が合流。私は寝技数本と、打ち込み。

 終了後、柏崎先生に聞いていただくべく、主将以下残りのメンバーに抱負を述べてもらう。稽古を見に来られた坂井元部長以下、列席の先輩にも言葉をいただく。いよいよ盛り上がってきた。

 

(6月某日)

  東大柔道部。今一度もり上げるため、部歌をグラウンドに向かって歌ったらどうかと提案するが、監督に却下される。まあ、東大生には東大生、柔道部には柔道部の盛り上がりがあるのだろう。戦前の高専柔道の時代、武徳殿へは宿舎から柔道着を着たまま部歌を歌って向かったそうなので、それをやってみたかったのだが。

 稽古は息上げ中心。きつめに仕上げる。最後にダッシュ・打ち込み・ダッシュと連続させ、五分間の黙想。顔色が変わってきた。これでよいのかも。

 

(6月某日)

 全日夕方に京都に向かおうとしたところ、新横浜で人身事故、一時間遅れとなった。ホテルはゼミで先々週に使った「平安の森」。つくと早速ミーティングしている輪に入る。初戦は北大、勝ったら東北大。きついかと思ったら、監督はこれくらいがちょうどいい相手だと言う。「夜、眠れなくても目を 瞑っていたら十分に頭も体も休むから心配しないでいい」、とやたらと具体的な部長スピーチをして、就寝。

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 朝六時半に食事。八時半に皆で出発、歩いて武徳殿へ。内部は正面に天皇観覧の場合に使う御簾があり、周囲は相撲に似た畳敷きの桟敷席となっている。実に風情ある建物だ。各大学が場所を取ってアップ。東北大は柔術のムーブメントのようなことをやっている。

 第一試合、北大戦。最初に一人抜かれるが、堤が仕事をして二人抜き、逆転。心配したY君もI君も、柔術特訓の甲斐あって踏ん張って引き分ける。そのあと一人抜き返されて同点へ。笠松がまた抜いて一人上回ったところで相手の畠山選手に、いきなり三人抜き返されてしまう。寝技で待たれ、少しのミスにつけ込まれた格好だ。大将の菊池が一人抜いたが、残念ながら一人残し負け。うーん、残念。

 消沈してしまったが、気を取り戻して敗者復活戦、対名大。

 本田が抜いて一人先行したが、立ち技で中川選手に二人抜き返される。石橋が抜くが相手の佐藤に二人抜き返され、二人ビハインド。ここでも堤が二人抜いて、なんとか同点。先方は二人欠員がいたので二人残し勝ち。うーん、これも最後は追いつい てそのあとうまく引き分けたが、ひやひやした。

 敗者復活ブロック決勝は本命・京大と。ここで当たるとはなあ。

 京大は徹底していて、皆に寝技で防御の得意がある。先方の木下選手に二人抜かれ、堤も強豪・藪根と引き分けて、この二人の差で負けとなった。予選敗退である。

 選手はその場で皆が号泣している。監督もそれぞれの選手をねぎらいながら泣いている。これだけに半年集中してきたのだから、それも当然だ。監督は心中、優勝も狙っていただけに、悔しいだろう。しかし、この小柄なメンバーでは最大限まで潜在能力は引き出したといえるのではないか。Y君辺りが一人でも引き分けたのは大変な進歩であり、この稽古は間違っていなかったということだ。

 しかし、立ち技がここまで使えないとは予想外ではあった。すぐに引き込まれてしまうので、組んだ瞬間に投げるしかない。相手が立ってくるのはよほど自信がある証拠で、これを投げるのは難しい。寝てしまうと自分から防御に行くのならともかく、半端に自分の得意でない態勢に持ち込まれるとずるずると攻め立てられてしまう。難しいルールではある。

 しかし朗報もあって、黒川率いる女子は、黒川が北大の全日本学生出場選手を絞め落として快勝、決勝進出だ。

 がっくりきて、選手諸君と宿舎のホテルにて食事。寂しいので、ビールを注文する。「我々は人生の糧として柔道をやっているのであるから、反省はするが『良い悪い』と人格を問われるものではない。今晩は飲みましょう」と挨拶。猥談をする。西沢君は、面白い奴だ。

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 九時に寝て、朝五時に起きてしまった。

 後学のため、準決勝から見学。京大は九州、東北大は北大に勝つ。いよいよ女子の決勝である。

 先方の熊王が寝技に持ち込み、ハーフから腕を縛って足を蹴り、見事な押さえ込み。これで勝ちは決まったようなもの、万雷の拍手となった。しかし高校からの強豪とはいえ、この子は大学で短時間で学んだ知識をそのまま生かして勝っている。素直さも武器だと再認識。黒川も当たり前のように勝利、ついに優勝である。女子は二連覇だ。

 決勝、京大が一人残し勝ち。塩田VS畑中は凄い試合だった。畑中が腕がらみや脇がために極めたが、塩田は腕がぐにゃぐにゃにあり得ない方向に曲がっても凌いでしまう。 七大戦というのは、は絞めも関節も参ったする選手がいないという恐ろしい大会だ。二日で十人近く絞め落とされたのではないか。しかし関節はタップした方がいいなあ、さすがに。

 なんだか疲れて、監督・OBとともに別行動で飲み会。監督が「ヨンジョウに行きましょう」と、合気道の技みたいなことを言う。先斗町に強引に二人を引率、せっかくなので川床で飲む。風がさわやかである。落としを食べることができて、幸せなり。

 新幹線でも、飲みながら帰京。息子の要望で、ジャンプを買うために地元でもう一杯やってから、帰宅。ふー。

 

(6月某日)

 七大戦後、初の柔道部稽古に参加。二週間後の全国国公立に合わせて、国際ルール中心にメニューが変わっている。

 受ける際の姿勢と、動きながら相手を崩すことに集中。姿勢を変えたら息が切れなくなった。

 終了後、パラエストラへ。中井先生に七大戦のご報告。先生は当日から関心をもってネットなど調べておられたという。負けてすぐにご報告しなかった不明を恥じる。

 学生を連れ、女子の祝勝会場へ。女子の大将であるK君に何が食べたいか聞いたところ、「焼き肉か寿司、でも一番は男子部員も一緒に食事できること」と泣ける答えが返ってきた。女子も優勝も男子との稽古あってのことだが、なかなか素敵な気配りではある。高級寿司食べ放題に、30名超で行く。ご負担いただいたOBの方々、ありがとうございました。

 

(6月某日)

 稽古したいのに、インタビューとシンポジウムがある。

 インタビューは格闘技にかんしてだったが、「先生はどうして格闘技の原稿が多いのですか」という、ヘンな質問をされる。そりゃ、あなたが格闘技記者だからじゃないの?今週は「岩波文庫80年と私」なるお題で文を書き、年金問題についてインタビューを受けたが、そちらの担当は私がいろいろと関心を持ち執筆していること 知っている(この後出る本は経済・政治思想書『共和主義ルネッサンス』)。インタビューする前に少しは調べてよね。去年出版した武道本についても知らなかったし。

 シンポの方は、高校の全学年を網羅する同窓会で、ヘンな集まりだった。以前につきあいのあった方から頼まれたのでそれ自体は返礼として構わないのだが、私はそもそも同窓会には関心がないので、出たことがない。それで呼ばれたから仕方なく時間をとって参加したのだが、会費を一万円なり徴収され、ノーギャラだった。しかも喋る関係上、飲食もできなかった。ぼったくりである。

 会場で、何十年ぶりかに会った一年上の先輩から、「君は新聞なんかには出ることがないらしいね」という不思議な質問を受ける。「○○は沢山本を出しているが、君のは広告を見たことがない」のだそうだ。私は恐らく学者の中ではもっとも多く新聞で執筆している一人だと思う。この先輩はKO大だったはずだが、新聞は広告欄しか読まないらしい。大丈夫か?一方では「新聞でよく見かける」と言う同級生もいて、おかしい。他人が自分をどう見ていても別にかまいはしないが、話しかける前に少しは調べる癖くらい付けたらどうなのか、とは思う。

 シンポで隣に座った若者もヘンな人だった。七大陸の最高峰に登って最年少記録を一時的に持っていたというのが大変なご自慢である。「我が校はノーベル賞受賞者を出したし今後も出るだろうが、エベレストに登る人は自分で終わりだろう」「自分のような変わり者を大切にしてほしい」と、えらい鼻息だ。しかし現在、七大陸の最高峰に登った人は100人もいるらしく、彼の記録もあっという間に塗り替えられて、現在は18歳が最年少である。エベレストなど、登る人が多くてゴミ処理が問題になっている。七大陸の最高峰に登るとか若さを競うとかいったアイデアは何年も前に出されていて、 若さだけを更新しようというのはユニークでないことこの上ない。この手の没個性の記録というのはまさに受験校の得意とするところではある。

 我が母校は、ダメダメらしい。サンプルは少ないけど。

 

(6月某日)

 久しぶりにビジネスマンクラス。今週はかなり蒸す。そのうえクーラーのフィルターが一年分、ほこりをかぶっている。

 パンチの週。二十人強で行う。

・上体を振っての防御
・基本
・ステップ、前後、回る
・前後ステップでジャブ・ストレート・フック・アッパー
・グローブで負荷をかけ、ストレート・フック・アッパー20ずつ
・シャドー、スタビライゼーション
・組んで、ミドル
・打ち込み
・サンドバッグ4分4本、膝蹴りを課題として
・グローブ、壁打ち
・スパー、グローブ二分
・一分四本

 終了後、寝技はスパー。

私は、先月死んだ親友Aの奥さん、二人の息子と飲み会。奥さんの知らない私とAのダメダメ時代を振り返る一日旅行を約束する。

 

(6月某日)

 スネーク。三週間ぶりである。

 サンドバッグを例によって200ほど蹴る。緩急をつけ、予備動作がないように。

 スパーは、望月・歌川・著名プロレスラーSさんという最悪のメンツ。9ラウンド続けて、朦朧となる。これだけ長丁場だと、瞬発力がなくなってしまうな。

 前後ステップ、負荷打ち。博多ラーメンを食べて帰宅。昼間も下井草で博多ラーメンだったが、気にならぬほど疲れた。しかし原稿は書く。ジョセフィン・ベーカーについての書評。

 

(6月某日)

  高木道場。東大での稽古が続いて、ほんとうに久しぶり。二十人は参加者がいる。それにしても蒸し暑い。

 想い相手と打ち込みをしないまま、カナダ人のフィリップと乱取り。この人、力がある上にえらく技が切れる。師匠は岡野師範の正気塾にいたというから、筋金入りである。一本背負いで肩をつけられたが絞めで反撃。横四方に行ったところを横三角で返される。力が入って気持ち悪くなってしまった。

 巨漢の谷君とやったらいよいよ息が上がる。あまりよく寝ていなかったこともあり、ギブアップ。久々、「かみや」にて懇親会。

 

(6月某日)

 ビジネスマンクラス。蒸し暑い中、最初は十五人ほどだったが、次第に増えて二十人以上に。寝技の週。

・基本、ダック・スリップ・スウェイ
・シャドー、腕立て・腹筋・ケンケン
・受け身(後ろ、横、膝着き膝車)、打ち込み
・対人ミドル
・ムーブ。えび、ブリッジ(後ろ、肩)
・基本。二重絡みについて。上からは胸を張って手を切る。
・サイドに回られて、エビから足回しでフックガードに戻す。
・上から腕をクロスさせて裾を持ち、パス。
・スパー、一分半四本
・対人打撃。ジャブ・ジャブ。ワンツー・ミドル。相手の前蹴りを捌いてステップイン・頭突き。
・グローブ・スパー、二分。
・一分スパー四本

 久しぶり、さくらにて最後まで飲む。二号・黒ヒヨが来てくれて、華やかなり。