| (12月某日)
大道無門の新しい号が好評だそうで、うれしい限りだ。私は一協力者にすぎず、実質的には本部の伊東さんがやっているのだが、アイデアを出すと修正されて通るのでやりがいがある。これだけ打てば響く人材というのは滅多にいない。 |
| (12月某日)−中国格闘旅日記(1)1990−
最近は土曜日にゼミが入ったり、日中に家で食事会があったりしてなかなか二部には出ることができないが、土曜・三部に出た後までも二部のビジネスマンクラスの面々がまだ平和台の養老に陣取って飲んでいるので、遅くから合流している。今日は10ラウンドほどもスパーをこなした後駆けつけると十名ほどが居残っている。このサイトはもともと自分の書き物の読者への通信として開いているので自分の著書以外の場ではほとんど何の宣伝もしていないのだが、実は格闘技に感心をお持ちの方が何かの加減でたどり着いておられるらしく、とくにビジネスマンクラスのパソコン利用派の人たちも見てくれているという話を聞かされた。我がクラスにはパソコンのデザインや販売など仕事にしている人も多い。「それにしても先輩、格闘技が好きなんですねー」などとからかいとも感心しているともとれることを言われる。このページはあまり責任感もなく暇にまかせて書いているのだが、ならばもっと「濃い」思い出話なども書きたくなるではないか。 今日は極真協議会派全日本とK−1決勝とがあり、いくらパンチが強くても真正面からローを蹴るとパンチをもらうもんだ(バンナ)とか大道塾の土居さん(祈・復活!)がホーストのセコンドで踊っていたとかいろいろ感想があったが、それにこれ以上触れることもなくこんな自分の話題だけ書いているところが私の格闘観をよく示していると感じるな。 |
| (12月某日) 昨夏、長期にわたる飲酒のせいで胆石になり、しかも胆管に飛び出して詰まったので入院し、40日を過ごした。その時はγ−GTPの数値が1700という異常値に達していた。普通100を越えると医者に注意され、200で異変が起きるとされていて、1700は末期肝硬変の数値だというから尋常ではない。ただしそれは常日頃飲み続けている人が二日連続でドカ酒を飲むと起こすことのある症状というから、もちろん肝硬変ではないのだが。 |
| (12月某日)−中国格闘旅日記(2)1993− 中国の話の続き。東大の社会科学者はどうも中国には馴染まないようで、93年になると一巡して誰も行きたいという人がいなくなり、再び私に行かないかという打診があった。私としては断る理由もなし、懐かしさもあって二つ返事で行くことにした。場所は長春、東北師範大学の招待所での真夏の二ケ月の生活である。 李君はコーチと二人だけで練習しているという。しかしそのコーチ、週に二回スパーをすると頭が痛くなるので私にもスパーの相手をするようにという。それで「四分四ラウンド」のうち二ラウンドを週に二回ずつつきあうことにしたのだが・・・。いや、李君の凄いのなんの。手足の長さが違うのはともかく、かなり手加減してもらったにもかかわらず、四分間めった打ち。目から火が出るというのはまさにこれ。頭にきて、毎度いろいろ工夫したのだが。たとえばジャブに対する右クロス。しかしこれは左肩を上げて防御されてしまった。それではと、ジャブをこちらの左ジャブで相打ちにしてインサイドから右ストレート。これはうまくいったかと思ったのだが。その瞬間、彼は素早く察知して右手を左顎まで伸ばして防御したのだ・・・。万事窮す。そんなこんなで毎回やられまくり、10日目だったかにはついに初めてダウンを喫した。肩幅は狭く、サンドバッグにしても、突き破るようなストレートを打つ。こんな人材が早朝にランニングし、朝昼とトレーニングを反復する日々を少年時代から繰り返しているのである。宿舎も大学の中にあり、四人で一室。食事も保証されている。ステート・アマが強いのは当然だ。 けれども私の帰国後行われた北京での全中国大会で、李君は惜しくも準決勝で敗れたと伝え聞いた。優勝すればコーチともども一軒の家が支給され、広島のアジア大会にやってこれるところだったのだが。しかしシニアの部に出たのはそれが初めてであった。今どうしているのかは知らないが、大変な逸材であることだけは確かであった。 |
| (12月某日) 『大道無門』次号の企画で、以前からやりたかった日本拳法特集が実現することになった。とりあえずは今年度北斗旗無差別入賞を果たした岡崎克史選手にインタビューする。私は残念ながら行けなかったが、高松猛・98年軽量級チャンプがインタビュアーになってくれたということで、これはインタビューというより願ってもない対談となった。このあと日本拳法の道場には伊東さんともどもお邪魔しようと思っている。私自身の日本拳法にかんする関心は、とりあえず企画案風に言うと次のようなものになる。とりあえずは出来上がってくる記事が凄く楽しみだ。 <タイトル>『制空権の武道:日本拳法、その秘密を探る』 創設15年の大道塾そして北斗旗。その歴史はフルコンタクト空手から顔面攻撃へ、投げへ、さらにグローブへの対処を経てグラウンドへと技術を切り開くものであった。そして今、「着衣の打撃系総合格闘技」としてほぼその全容が明らかにしたかに見える。 日本拳法とは何か?なぜパンチの制空権を圧倒的に握ることができるのか?あの前蹴りは何なのか? <企画要点> 1.日本拳法から見た最近の北斗旗への感想、北斗旗攻略法、大道塾の技術をどう考える。 2.なぜパンチの制空権を圧倒的に握ることができるのか、どういう技術なのか。なぜガードが低いのに相手のパンチを受けないのか。ボクシングとはどう違うのか。 3.日本拳法内部で流派のような違いはあるのか。なぜ一律にパンチと前蹴りが強いのか。 4.回し蹴り、接近戦よりも前蹴り、遠い間合いからのパンチを重視することの根拠は。 5.パンチ力、距離感要請のための稽古法は。どのような基本稽古があるのか。稽古の段 取りは 6.日本拳法の格闘技観とは。現在の格闘技の流れをどう見るか。 うーむ、これで長田・八巻対談に、北斗旗無差別特集、支部紹介(浦和・予定)、それに日本拳法か。おっと、塾長へのインタビュー「世界大会へのカウントダウン」もあるぞ。えらく濃い内容だなあ。 |
| (12月某日) ビジネスマンクラスの稽古収め。今年はいろいろあったなーと感慨に耽りながら久しぶりに指導させて頂いた。いつものように、稽古生はあの本部道場に30名近く。ぎゅうぎゅう詰めである。最後なので、幕の内弁当風に多種やることにした。メニューは次のような塩梅。 終了後、塾長に「世界大会へのカウントダウン」と題したインタビュー。その中で、選手強化委員会(仮称)と運営委員会(仮称)の発足が来年二月末になりそうだとのお考えを伺う。とくに後者は運営の実行が本部ビジネスマンになりそうだとのご下命があったので、これからは他流の試合を見るときも試合内容よりも運営の仕方に気をつけねぱならなくなりそうだ。 ところで、稽古後にI氏への二段位免状の授与式があり、そこで塾長にご挨拶をお願いしたところ、「23日の昇級審査直後にもかかわらず多数が出席していて驚いた。若い者に見習わせたい」とのお言葉を頂いた。有り難いことだ。 |
| (12月某日) ビジネスマンクラスでもインターネットをしょっちゅう見ている人が多いことを最近実感する。本職でパソコンに携わっている方も多いのだから当然ではあるが、大道塾一般となると突然本部道場のHPができてKO集が公開されたかと思うと告知すら一年以上滞っているという具合で、インターネットを重視しているのかいないのかよく分からない。それだけに、いくつかの支部が別途HPを作り始めているのは広報手伝いの小生としても心強く、なかでも倉敷支部の掲示板は順調に議論や伝言をしていて面白い。そこで私もROMするだけでなく本サイトでもリンクを張ることとし、その旨掲示板に書き込みさせていただいたところ、暖かい歓迎を受けた。インターネットは匿名が特徴とはいってもやはりどこかリアルな世界で繋がっていないとまともな対話ができるはずがないというのが持論なので、実証されたようでうれしい。しかもこの掲示板、実際に試合に出たり指導したりしている方が中心なので、見る眼が本物で貴重だ。 というわけで、ネット上の大道塾生でどなたか分からない方に、あと一部で著名な「はみだし唐手」さんとニフティでかつて活躍された「老キック」さんがおられる。一体、誰なんでしょう?前者はひょっとして、倉敷の北窪支部長でしょうか? |