| (7月某日) ビジネスマン・クラス。小生宅は普段は保育園に行っている息子が土日は在宅で、日中は私が面倒を見ることになる。というわけで、朝から近所のプール、何年かぶりに屋外で遊泳。といっても、息子を背負って平泳ぎしているだけだが。背中が日に焼けて、ひりひりする。 というわけで、4時半からの部にはなかなか出ることができないでいる。大半のビジネスマンはこのクラスに集中しているのだが。自宅を六時に出て、七時からの三部に参加。暑い。基本稽古だけで、ダラダラと汗が滴る。と、窓の外から「見学していいですか」という若い女性の声。見ると、タンクトップにスリムなパンツを履き、なかなかいい感じ。つい目を取られる。しかしこんなむさい所に似合わない人ではある。「どうぞ」、と促すと、後ろからゴルドーのような風貌の外人男性が。なんだ、そりゃそうだね。二人を椅子に座らせると、本日の指導、高松猛師範代がやってくる。先輩、こないだの体力別は決勝で惜しい敗戦だったが、敗者の弁がなかなかにさわやかで、男を上げた。二人を見つけると、「見学者は足を組まないで下さい」、とにこり。で、小生としては女性を(野郎はどうでもいい)気にしたつもりはないのだが、も基本稽古がついオーバーペースに。息が切れる。高松さん、女性が足を組んでいるのをみつけて、「組まないで」。空手道場っぽくてなかなかいい。 寝技は膝立からのスパーで藤松と当たる。こいつ、このクラスでは毎週顔を合わせるが、そのたびに俺の前にやってきて「お願いします」とかいってる。歳が18なのは仕方ないにしても、こいつはサンボの全日本選手権で、学生の部(高校生の部ではない)で優勝、社会人の部でも三位という経歴をもつ。何を間違ってか空手道場の寮生をしているのだ。小生も寝技には少々は自信があるのだが、はっきり言って(と自慢すべきものでもないが)、天と地ほどの実力差がある。上になっていい感じで上四方になると、下から肘を体の間に挟み込んでくる。こんな体勢になったことがない。仕方なく下半身を押さえて横四方になると、あれれ、手をついて上体を起こされてしまった。なんでやねん。どうやって起きたのか。そのまま、袈裟固めからアームロックにきたのを避けると、そのまま逆十字に。一本とられる。 打撃のスパーは六本やったが、ここでも藤松と当たる。まだ緑帯だけの実力ではあるが、こう毎回殴り合っていると、そのたびに力がついてくるのが分かる。身長差もあり、もう簡単には追い込めなくなった。若い連中の伸びを見ているのはなかなか楽しいもんだ、とつい年寄りの気分に浸ってしまう。 終了後、いつものごとく平和台の養老の滝に寄ると、前の部の飲み会がまだ続いている。さっそくまぜてもらう。何人かが、「先輩、さっきバス・ルッテンがやってきましたよね」。私は「?」。なんだ、あのゴルドーのことじゃないのか。まったく、現役のアルティメットのチャンピオンの体にはとても見えないじゃないか。「いや、好い女だったですね。そっちばかり見てたもんで」。そりゃそうだが。なんだかなあ。 |
| (7月某日) 神戸の幼なじみ・宮崎龍さんから電話。新著を送ったことへの礼と、その中に収めた文章に宮崎さんから聞いた話を引用していた件について(「中学生の現実・再考」)。宮崎さんは私の幼稚園時代の友人で、現在は極真の支部長派で支部長を務めている。本業は神戸市・三宮に私塾を営む。中学生が子連れでやってくるようなエラい場所柄だが、それだけに机上の教育論が通じず、却ってやりがいがあるようだ。しかしそれはそれ、話はいつもの空手話に。宮崎さんは昨年、十人組み手に挑もうとしていたが、他の先輩が先ということで、その折には五人組み手で茶帯の試験に変更されたのだという。それが今回はいよいよ黒帯チャレンジ。九月には十人をやるのだそうだ。私もこの五月、三段を受ける資格を得た。もちろん大道塾ではたして私なぞが三段の帯を締めて恥ずかしくないのかという問題はあるのだが、しかし選手でない者にとっては着々と段位を上げるべく稽古に励むというのも一つの行き方ではある。同い歳の私も、負けないように秋に向け、調子を整えておこう。 |
| (7月某日) 衛星放送のGAORAで5月30日の大道塾・北斗旗全日本体力別が8月に放映されるが、そのゲストに呼ばれたので収録に行ってきた。解説は格闘技通信の朝岡秀樹記者。朝岡さんは、記者というよりも、この際はこの大会のかつての軽量級チャンプだと言った方がいいかもしれない。ちょうど小川選手の五連覇の前年の王者で、翌年に小川選手と当たって試合中、膝に大けがを負ったのだった。放映時間がけっこうたっぷりとってあるので、それなりに好きなことを喋ることができた(選手のみなさん、的はずれだったら、ご免!)。 収録後、朝岡さんを食事に誘ったら、8月5日に試合に出るからこれから走るので遠慮したい、とのこと。はて、何の試合かしらと思ったら、アマ修闘という。これは近年、レベルがえらく上がっていると評判の大会だ。社会人でありながら、試合に出るように体調を維持するのは本当に大変なことだ。頭が下がる、と帰り道に考えながら、長崎チャンポンとビールを流し込んでしまった。ここが選手との違いなのだな。 |