| (11月某日) 空道の世界選手権が11/14〜15と代々木第二体育館で開催された。
  
 
しかし、試合はというと。準決勝まで、女子一階級、男子六階級で、日本人11人、同じくロシア11人。残りはウクライナ3,リトアニア2,イタリア1。それが決勝の残ったのはロシア10、日本3,ウクライナ1。そして決勝はロシアが全勝した。
日本は準決勝で総崩れ、決勝で全滅した。ロシアが男女全階級を制覇し、14人の出場者のうち外国人に負けたのは2人だけ。残りの一人は欠場である。
とくに−230の軽量と−240の中量は、ロシア一人を日本人三人で包囲するという、戦略通りの展開だった。それを正面突破されての完敗だ。
  
悔しいというより、呆然としてパーティー会場へ。
 
友人の土井啓輔さんhttp://chikushin-sha.com/の尺八に、太鼓は小泉謙一さん。これはよくある陣太鼓みたいなのとはまったく異なる、素晴らしいインプロビゼーションだ。選手たちも聞き惚れていた。
ラーメン屋に牧君、所君とともに寄り、帰宅。疲れた。
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大道塾はどうなってしまうのか。明白なのは、何も改革しないなら、次回も全階級ロシアに制覇されるということだろう。
正直言って、いつかこうなることは、予想がついていた。何年か前の本部での飲み会の席で私は改革案を述べたのだが、何も変わらなかったし、私も責任を取ることもできないので言いっぱなしにしていた。今回も自分では動けないので言うことに責任は取れないのだが、私が提言できる改革の方向は明らかではあるので、もういちど備忘のために書いておく。
1.今回こうした結果になった原因は、寮生が激減したことに尽きると思う。少なくとも稽古づけになる寮生の期間を三年以上送る者が30人はいなければ、ロシアには対抗できない
。
今回日本人で最後まで残ったのは、早稲田の中村と、吉祥寺の田中俊輔だった。早稲田優位は、笹沢・勝が健闘したことからも明かだろう。俊輔はほぼ吉祥寺の寮生である。
ロシアの倍は稽古しなければ勝てないのは、柔道で実証されている。石井慧がロシアを恐れないのも、稽古時間のおかげである。稽古漬けにしないで手先の技術を使っても、体力で押し切られてしまう。
寮生がいないなら(俊輔や堀越に当たる者がもっといればよいが、残りの28人が不足している)、大学の運動会空道部を作るしかない。早稲田が活躍したのは、彼らが寮生に近い稽古量を誇っているからだ。
今の大道塾に、東大柔道部や七大柔道部と同じ稽古をしている選手が何人いるだろうか。少なくとも東大と同じだけの稽古をしなければ、ロシア人と試合するだけの体力は持てない。週に6日、平均2時間稽古。週二回のウェイト。月に一週間の合宿(最近はこれに代えて、週に二回の実業団と中大への出稽古)、夏休み・冬休みには午前・午後の二部稽古。七帝大は、みなこれくらいはこなしている
(名大は毎日三時間)。つまり100人が帝大生でこれくらいやっている。国士舘・東海大・日大など一部校は質量ともにもっともっときつくやっている。つまり柔道では、寮生に当たる者が、2000人は存在するのではないか。
大道塾に当てはめるなら、週に六回の稽古。二回のウェイト・毎日の走り込み。週に一回の、本部での黒帯研。パラエストラへの出稽古。年に二週間の、ウラジオへの出稽古合宿。こんなところだろうか。
学生は、少なくともこれくらいはやってもらいたい。加藤清尚さんたちは、毎日二部練、三部練をやっていたという。
しかし一方で、大学生には特典もある。OBが何百万円か寄付するので、遠征費、大会ごとのパーティー代、四年のうち一度の海外遠征費はまかなってもらえる。会費は1000円ほど払っているだけではないかな。つまりほとんど経費は不要で、三年半、稽古漬けになるのだ。
大道塾を大学運動会にするには、改革が必要だ。
・熱心な大学生は月謝は免除、もしくは月に1000円。大会参加費も免除として、それと引き替えに大学で同好会を作る意志を確認、実行させる。
・支部に出稽古しても、出稽古料免除とする。
・運動会に入り、運動部への昇格を数年内に果たすようにする。師範への謝金(東大なら月に三万円ほどか?)を拠出してもらう。誰か師範を派遣し、それを受け取
り指導する(OBから寄付がある場合は、師範への支払いには追加がある)。
・運動会の活動内容については、師範がしっかり把握し、指導する。大学生が指導員になれば、その者に指導させればよい。
要するに寮生と同じ待遇にするということで、そうでなければ稽古漬けにすることは不可能だ。しかし大学生は集団になると精神が凝縮して異様な状態になるので、かつての(私の知っている時期では)長田さんや山田さん、加藤さんのように化けることができる。
私は東大で週に一回稽古しているが、二年生の後半まではなんとか相手にできるものの、三年生になるとついていけなくなる。というのも、技術をいくら駆使したところで、道衣をつかんでふりまわされただけで息が切れるからだ。これは、ロシア人に対したときの日本人と同じではないか。
現役運動部員の体力は、凄いものがある。しかもそうした彼らも、現役を退くと、あっという間に体力が減退して普通人になる。体重が10kg減るにも稀ではない。ぱんぱんに盛り上がっていた大胸筋や三頭筋が、女子部員ですら消えてなくなるのだ。
2.大学から白帯で始めるのでは、遅い。柔道で白帯から初めて活躍するのは不可能だ。空道でも、高校時代に、基本ルールと、体幹を作るために柔道・レスリング・相撲
・サンボのうちどれかを三年間はやらせるべきである。それらが終わってから、三年半、空道に没入させるのだ。
高校に空道部があるところは、極真ルールだけでなく、組み技も柔道部に出稽古するくらいにやるべきだ。
3.関東圏では(他の地区も)、世界大会合宿に相当する選手練習をするべきである。
現在、選手は出稽古を頻繁にはしていない。総本部でも、堀越は数人の先輩と稽古しているだけだと聞く。私は、関東大会の上位に入り全国大会に出る選手は、本部のスパーの日には月に二回は本部に集結するべきだと思う。もっと交流していかないと、自分の支部だけでは稽古相手にも事欠くことになる。
4.空道の国内大会に、外部から強豪を招くべきである。
すでにロシアに全敗したのだ。国内で大道塾と他流派が対抗心を持つのは、講道館と国士舘が対抗心をもつようなものだ。そんな小さなことより、日本選手団として強い選手を育て、ロシアに対抗するしかないではないか。これについては私にも心当たりがあるので、大道塾が国内大会でも鍛え上げられるような他流派を発掘したい。
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