(6月某日)

 息子の試合が二週間後なので、このところ自宅にてミット持ち。短時間だが息を上げさせている・

 チャリで走ってスネークのプロ連に。望月選手の試合まで十日ほどなので、一番きつい状態。見ていても、ミットも異常な数の連打をこなしている。

 自分はいつもの通りにサンドバッグ。ミドル200、前蹴り200。シャドー。

 スパーは大江先生、望月選手とアマの方。寝不足できつい。計9ラウンドだった。先生方にはレバーで二回、押し倒しで二回倒された。くっそー。 それでもサイドに踏み込んで正面にミドルを蹴ることができるようになってきたのは収穫。

 腿上げ、腹筋、首押し。ロー・膝のサンドバッグを追加で60ずつ。よれよれで帰宅。

 飯食って、だんだん調子が上がってきた。今朝、朝日に出た「探偵!ナイトスクープ」のDVD評に、見知らぬ方からコメントのメール来る。さすが、人気番組だこと。

 

 

(6月某日)
  久々、東大柔道部にて稽古。学生相手だと体力・スタミナがきついが、7月の試合に向けて調整しておきたい。

 アップしたあと、打ち込み三十分(!)。自分は100本やったら息が切れたので休む。

 まずは立ち技乱取り5分5回。さすがにきついので、飛ばし飛ばしやる。最初は小柄な(一年生?)黒帯と。私の釣り手を、道衣のずらしで下げてくる。いろいろと組み手争いが厳しい。大外を返し、締めを取る。逆に大外で投げられるが、これは足を上げたのが失敗。

 二本目は大柄なキャプテンと。これは組ませてもらえないだけでなく、ひっぱりまわされて内股を立て続けに三本食う。去年よりもそうとうに体力がついているなあ。途中からは引き込みの練習台にされてしまった。ここでついていければ相当な体力になりそうだ。

 続いて寝技乱取り5分5回。自分は二回だけ。まずは女子黒帯と。やはり腕力が違うので、抑えることは簡単だ。しかし四分を過ぎると息が切れてきた。

 次ぎは以前は白帯だった人。覚えていてくれて、対戦。引き込む力と足のさばきができるようになっているので、抑え込むことができず、ついにふらふらに。終わってからも、あぐらをかいて座るしかない状態になる。きついなあ。

 観察していると、白帯の諸君も、黒帯は組み手合戦から投げている。だがそれだと、しっかり取れてもきっちりと技をきかすことを白帯は覚えられないのではないか。白帯には、正対して組むところから乱取りを始めた方がよいのではないか、と思った。 

 

(6月某日)
  ビジネスマンクラス。来週に審査があり、移動のうち蹴りの部を行う。それに時間を取られるという理由で、思い切ってストレッチと基本を一まとめにして変えてみた。以前から、

・インナーマッスルのストレッチが少ない。年配者はインナーマッスルを怪我しがちのように感じる。

・打撃を基本原則で統一して理屈を展開してみる。筋肉の運動量を落として、フォーム(骨格)でうつうにすると、「軸」ができる。

・本来、打撃をのびのびやると、そのままストレッチになるはずだと思う。打撃の稽古をすると体が硬くなるのはおかしい。

 このあたりの発想から、

1.胸の骨にかんして、側面を前後させる、上下面を左右させる
2.首に抵抗を加えてストレッチ
3.四つんばいになり、肩胛骨を「上下」「前後(亀が首を出し入れするように)」
4.掌を固定して、肘を回す
5.股関節を上下、回して緩める
などでストレッチ。

6.そのまま、正面を向いて立ち、膝を「かくん」と落とす「抜重」。柔道の受けの形だ。
7.組み手立ちになり「抜重」すると、ダッキングになる。
8.正面立ちで内股に膝を左右に落としてみる
9.組み手立ちで 内股に膝を左右に落としてみると、「ヘッドスリップ」になる。
10.組み手立ちで 内股に膝を左右に落としながら、胸の骨の側面を前後させて、ジャブ、ストレート、ワンツー。こうすると、自然に後ろ足、前足のかかとが返ったパンチになる。
11.同じ構えから左右フック
12.その構えから右半身をだらんと前に投げ出し、胸から足が生えている意識の「ミドル」。加藤さんに習ったもの。
 
とやってみた。自分としてはなかなかうまくできていると思う。これで、従来の基本のように全員でかけ声をかけるやり方に組み直してみたい。

 翌日、日曜に何回も八島有美さんとメールのやりとり。プロの方なのに、ノーギャラでインタビューさせていただき、恐縮だ。ゲラ直し完了。三ヶ月近くかかったが、やっと掲載できる。一号君、五号君、テープ起こしをどうもありがとう。

 

(6月某日)
 村上ファンド世彰の逮捕で、朝七時から生でNHKラジオ出演。午後は会議で、調子悪い。

 高木道場。雨なので集まりが悪い。

 白帯と一本、あと黒帯と三本流す。

 帰り、若い衆たちとつけ麺の高円寺「はやしまる」。本当にうまいなあ。

 

(6月某日)
 昼間、衛星放送の保守派チャンネル「桜」の『武道通信TV』で、格通の初代編集長の杉山さんが『武道を生きる』でゲストに呼んで下さったので、行ってくる。25分間、一発撮り。武道家の経済について、武道家の寛容について、なとが面白い話題だった。

 夜、スネークのプロ練。サンドバッグ、フックからのミドルを200。

 大江先生、望月・歌川選手という地獄の四人。四分6ラウンド、二分3ラウンド、計30分なり。

 追いかけ回されてばかりだとじり貧一方なので、正面で居着いた状態になったときに素早く動いてみた。すると、少し楽になった気がする。動けるだけ、スタミナがついたのかな? 

 

(6月某日)
 東大柔道部。

 最初はマット運動。打ち込み120本。寝技は押さえ込みで一分間抑えきる稽古を上と下で。横四方で抑えると、足でズボンをつかむ手を切ってきた。これは高専柔道の指導書に出ている技だが、東大では生きているらしい。

 乱取りは6分10本。なんとか一本ごとに出るが、高専柔道のルールでやるので、一本目から投げたところで足を二重がらみにされたままはずせず6分間もがくだけの状態になり、疲労。軽量級の男の子たちと二本、女性と一本やるが女性はえらいスタミナで、僕以外にも10本すべてやる勢い。組んで煽るだけ煽られ、背負われたので膝をついたらそこが木の床。したたかに膝をぶつけてリタイアする。最後の一本の相手はなかなか強い一年生で、こちらは立っているだけで精一杯の状態に。

 しかしこの稽古もいいな。組み技のスタミナが付きそうだ。次回は自分からも動けるようにしたい。

 

(6月某日)

 昨日はビジネスマンクラス、審査日なので、監督をする。13人が受験、蒸し暑い日だったので、移動稽古で途中に膝に手をついたバテる方が続出。
 蒸し暑い上、移動では、塾長の指示により、蹴りでの二往復のうち、一往復目(蹴りのみ)のときには前屈立ちから上段なり中段なり後ろ蹴りなりを蹴るということとなった。そのせいで酷くバテたらしい。全員がへろへろだ。塾長の解説では、総合武道では投げがあるので、前屈にすべてだとのこと。

 佐藤和浩さんが黒帯に挑戦。みごと4勝2敗2分で昇段。おめでとう〜。私としては、佐藤さんがマウントになられたところを両袖をとってブリッジでひっくり返した場面に感心。ちょうど前回に居残り稽古した通りの内容だったからだ。

 また、村上さんがハードパンチャーに対してミドルを連打し完封したのに感心した。日頃、パンチに対して蹴りで防御するというのにずっと稽古で取り組んできたので成果があったのかと思う。

 今朝は早くから八王子で息子の試合。もう六回目とからしいが、なかなか稽古にも熱が入らず、二回戦ボーイである。九時半から出かける。

 試合は12時過ぎ、まったく攻撃せずに受けてばかりいるのでカッときて「攻めろ!」と怒鳴ったら一発だしたミドルに偶然ずっこけた相手の顔があたり、それが理由で有効勝ち。9割は負けていたな。聞くと、「試合前から緊張で腹痛を起こしていた」とのこと。事情が分かってきてからは緊張するようになったらしい。泣きべそをかいているのでひどく叱りつけ、「負けて良いから何も考えずに攻撃だけしろ」と言って二回戦に送り出す。

 そうしたら、確かに攻め続けた。投げまでだして、立野が遅かったがキメも入れた。ただ、途中でハイをもらったので、負けてしまったが、これは合格点。褒めてやって、「こち亀」二冊買ってやることとした。

  夜、全日本キックに望月選手の応援。倒し倒されの大変な乱戦に。勝ちはしたものの、ふー。

 メインのワンロップVS山本元気も凄い試合。山本が「切り裂き魔」を追いかけ回し、ものすごい音のするストレートを連射。あのワンロップが逃げ回り、3ラウンドにはぐらぐらに。決めるかと思った瞬間、肘一閃。ずばりと切れて、大流血。それでも山本は追いかけ回して、ドロー。

 終了後の宴会場で、キックのチャンプ連とご一緒させていただく。山本選手が挨拶に来られるも、陥没の疑いもあるとか。ゾー。O選手曰く、「追いかけ方にひと工夫がない」。親友ならではの言い方だが、あの試合を見てそんなことを考えていたのかと、またしてもゾー。

 

(6月某日)

  吉祥寺支部に、末廣選手のインタビューに行く。掲示板にRISEトーナメントの予告として張り出すつもり(なんと、二日で完成。バナー付き。プロよりやることは早いぞ)。

 四人とマスをやったあと、飯村VS末廣のスパー、最後に小生も末廣とやらしてもらう。一ラウンドだけと飛ばす。気持ちよかったゼ。

 稽古後、一時間ばかりインタビュー。爆笑の連続だった。それにしても、飯村さんはまだ進化している。出稽古のビデオを見たが、プロをころがしているのがすごい。

 

(6月某日)

 睡眠不足で絶不調。でも高木道場。

 腰の構えを変えて、丹田に力を入れ、足はゆるめて上体も抜く。これで相手の投げをこらえる稽古をしたところ、内股の名手に投げられなかった。行けるかも?

 逆に内股が使えた。これは引き手の工夫からみたい。黒帯四人とやったが疲れず。

 

(6月某日)

 いろいろあった一日。

 昼過ぎにお迎えが来て、衛星読売テレビ「本よみうり堂」収録。『武道を生きる』を二回に分けて取り上げて下さる。ありがたいことだ。しかも、司会は坂田明氏。70年代、私にとっての「神」であった山下「黄金の」トリオのサックス奏者である。話は多岐に盛り上がり、最後に「どうして空手を始めたのか?」と聞かれる。そりゃもう、「74年にピットインで坂田さんを目の当たりにしたからです」。こんなにも自由に、自分の考えを貫いて、身体に響く営みがあるのか!!とぶっとんだの゛ある。といっても私は即座に音楽を始めたのではなく、15年経ってから格闘空手に向かうのだが。

  アシスタント(というか坂田さんの隣に座っていた)女性は伊藤サチコさん。新作アルバムをちょうだいし、なぜか私の方が自分の本にサインを求められる。しかしCDを聞くと、中性的な歌でなかなか沁みる。こちらがサインをいただけばよかったな。 

***

 帰宅すると、出版社からの連絡で、「AERA」に斎藤孝氏が書評してくれている、とのこと。さっそく見ると、「大人にとっての社交としての武道」、「シャル・ウィ・ファイト」?とある。うまい!!座布団一枚差し上げたい。これ、いいなあ。使わせていただこう。

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 メールを開くと、「小島一志」さんから、「あなたが掲示板に私にかんして根拠なしにあげつらう書き込みをしているとの通報が多々寄せられているが、心当たりはあるのか」との問い合わせ。これは酷いなあ。私は誰についてであれ、批判するときは実名でやっている。匿名で人をくさしたりしない。あれ?違うか。私の実名を騙って小島氏の悪口を書き散らしている輩がいる、ということか。私は匿名掲示板のたぐいは見ないからなあ。ともあれ、何の記憶もないことをここに記す次第。私は批判するときは根拠を書きます。

***

 それから高木道場。睡眠不足で調子悪し。釣り手のロックの塩梅がおかしくなっている。調整しなきゃならん。

 

 

(6月某日)

 蒸し暑い一日、それでも30名ほどの参加者で三階道場が一杯。
 
 今回は、準備運動と基本を作り替えたものを試してみる。

 従来のアップだと年配者にはインナーマッスルがストレッチされていないのではないかと思う。若い空手家用のものだからだ。自分の印象では、インナーをちゃんと伸ばさずにいきなりミットやサンドバッグを強打すると骨周りで肉離れに近いような状態になり、それで稽古後に体が硬くなったり痛くなったりする。年をとると筋肉や腱の柔軟性が低下しているのでそうなるのではないか。稽古後、二時間ほどするとひどく固まったような状態になる。

 そこで、胸を「箱」のようにみなし、ブレイクダンスするように前後左右にズラしてストレッチしてみる。また、肩胛骨が硬くなっており、パンチを打つ時の可動域が狭くなっているようなので、四つんばいになってほぐす。蹴りも、「脇のすぐ下に足がある」ようにするには、股間節と腸腰筋の柔軟性が必要だろう。PNFを取り入れながら、ストレッチしてみる。

 基本は、「抜重」で膝を抜いてカクンと体を落とすのと、膝を左右に折りたたむのとですべてのパンチを説明する。

 筋力トレでは、「ミドルの足を取られて押し合い」「壁に向かってなるべく遠くから膝(テンカオ)」「壁に向かってなるべく遠くから前蹴り」を付け加える。
 
 サンドバッグは4ラウンド。
 グローブ組は、ジャブの差し合い、1−2−ローの打ち合い、ハイをスウェイなど。スパーは通常通り5本。

 最近では、一・二・五号が井澤先生にお世話になっている模様。二号がスパーを休みたいというので、約束組み手にしてもらう。休むのも可。全員が目的に合わせて稽古してもらいたい。

 

(6月某日)

 太田光婦人・みっちゃんの退院祝い、山同敦子さんの『愛と情熱の日本酒』出版パーティーと二日飲み会が続くので、昼間に吉祥寺支部にて自主トレ。サンドバッグが叩ければいいなあ、と思いきや、ミットも飯村さんに持っていただき、Hさんも来られたので四時頃からついでにスパーも。4ラウンドできて、良い稽古だった。

 飯村さんには前蹴りをすぱすぱ入れられてしまう。パンチに対する足払いの要領を教えていただく。前体重を後ろに移動したり、後ろ体重を前に移動したりして距離をごまかすのがコツ。

 

(6月某日)

 23日締め切りの原稿が四つあり、さすがに週四は稽古できないでいる。高木道場にて柔道。

 このところ、蹴りを変えたので股関節が伸びて、柔道の座り込みの調子が悪い。いきなり、たたらを踏んで右股関節を痛める。

 なんだかなあ。防御は良いのだが、攻めがイマイチ。飲まずに帰宅。息子と作ったアクアリウムなど覗く。癒されたいのに、エビはどこかに隠れている。ちゃんと仕事してくれ。

  大道塾本部から7/2の試合の出場者名簿が送られてきたので、自分が提案した「新ビジネスマン身体指数」の考え方にのっとり、クラス分けとヤグラ組みを行う。

・顔面(4級以上)/基本(5級以下)で分ける
・それぞれについて、ビジネスマン身体指数(身長+体重−年齢)で分ける
・各クラスはトーナメントで8人までとする(それでも試合数は上限3、延長もあると5試合とかにはなる)。

 そもそも身体指数というのは、たんに体重だけで分けるのが一般的なスポーツであるところを、組技にも配慮して背丈のハンデをつけるために「体重+身長」で計算してきた。ところが年配者はトーナメントでは不利なので、さらに年齢もハンデをつけようというのが提案した「新身体指数」である。

 これで分けたところ、顔面の一人の黒帯の方が、新身体指数で20も突出してしまった。ところがもう一人の黒帯の方(両名は優勝経験あり)が、年齢を引かない身体指数ではほぼ同じだった。一試合だけなら、あまり年齢ハンデはないだろうと考え、ご両人に電話。「ワンマッチ・スーパーファイト」の形式で打診したところ快諾を得たので、これも新趣向としてやってみることにした。ビジネスマン大会初の優勝経験者同士による「ワンマッチ・スーパーファイト」である。

 その他の試合については、
・顔面の「中量級」が8名のトーナメント
・顔面の「軽量級」が4名のトーナメント。
・基本ルールの「重量級」「中量級」「軽量級」はそれぞれ6人同士のトーナメント

と、すっきりとクラス分けができた。さっそく本部にファックスする。

 

(6月某日)

 ひどく蒸し暑い中、ビジネスマンクラス。25名強の参加者。

 組技の週です。シャドー、スタビライゼーションのあと、後ろ受け身とタックルに対する後ろ受け身。

 空道の組み方について考えてきたが、暫定的に基本として三つあると考えることにした。


@組んでからの顔面攻撃に消極的な体勢:首の後ろを片手で取り、もう片手は相手の肘を押さえる首相撲の体勢。
 

A組んでからの顔面攻撃に積極的な体勢:両肘を内側からつかむ。柔道の「引き手」を両手で取る形。
 

B一方的に有利な体勢:小川スペシャル。
 

 それぞれについてコメントをつけて稽古。@は、この体勢からの崩し。頭を両手で取ってつま先だって「ひざかっくん」から腰を折らせる技術。頭を両手で押さえられたときの返し。肩固めや「ばんざい」の形にされたときの逃げ方。


 Aは、相手に道衣を取らせないように腕を振って一方的に攻撃する態勢。柔道の組み手争いと道衣の「切り」が生かせる。
 Bは踏み込んで回り込む稽古。

 以上のあと、組んでのスパーを二本、柔道のスパーを一本。
 打撃の対人では、ワンツーに対するヘッドスリップ。
 スパーはいつもの通り、五本。

 読売衛星テレビで放映される「武道を生きる」インタビュー(本よみうり堂)用に、スタッフが写真撮影に来て下さる。道衣をとっての頭突きの説明などに「この方々は本当に普段は会社員で土曜だけ稽古しているのですか?」と聞かれた。私のスパーを撮影して下さったので、欲しい旨伝える。いま、一番体が動いているからな。

 来週はこの時間にA,トフラーとの対談があり、稽古指導は欠席する。