1999年8月の観劇歴


化石オートバイ #2 「50000年」
8月15日(日)PM1:00〜  HEP HALL

作、演出:山浦徹
出演:高須浩明、縄飛ぴょん、山浦徹、銀河哲朗

観劇オフで、初対面のみなさまに囲まれて、2列目真ん中の席で観ることが出来た。化石オートバイ、気にはなっていたけど観たのはこれが初めてだった。
出演者が4人しかいない。登場人物はたくさんいる。だから当然一人で何役もこなすことになるのだけど、これがものすごくうまい。別の人の演技に見入っているすきにパッと新しい役で現れる。衣装も変えて。芝居の流れがすごく計算してあるのかな、不自然に途切れるところがない。途中で息子から母親に語りながらの変身もあったりして、人が少ないことをうまく使っていると思った。笑わせるところもうまい。この劇団のギャグセンスはわたし好みだ。飽きてしまうギリギリの長さで挿入してある。
物語もよく計算してある。一見関係ないような二つの物語が最後でぴたっと重なりあうのにはちょっとじわっとした。地底から何かを求めて塔を登る地底人(モグラ?)の気持ちは、すごくよくわかる。ずっと続く世界の果てでの作業は、たとえそれが辛いものでなくてもまるで地獄にいるような気持ちになるだろう。
この物語で一番気になるのは、主人公テツロウの苦しみがいちばん伝わってこないことだ。他のキャラクターは本当にていねいにえがいてあるのに、どうしてでしょう?役立たずの痛みよ、さようなら!セリフは、かっこいいのにね。全体的には大変完成度が高いと思った。次回作も気になる。
役者では、赤鬼にも客演していた高須さん。すごい、大げさな演技。でも不思議と似合っているんだな。


G2プロデュース #4 「いつわりとクロワッサン」
8月13日(金)PM7:00〜  近鉄小劇場

作:土田英生(MONO)
演出:山西惇(劇団そとばこまち)
出演:岡田義徳、逆木圭一郎(劇団☆新感線)、近江谷太朗(演劇集団キャラメルボックス)、岡崎智子(新人)、池津祥子(大人計画)、山西惇(劇団そとばこまち)、水島かおり、大谷亮介

招待券があったので、ひとりで観にいってみた。錚々たる役者陣に高めに設定されたチケットの値段、そして一部で話題になっている脚本家土田英生氏の作品とあって、観る前からかなり期待をしていた。そして・・
物語は実際にあった話を下敷きにしているらしい。家族には普通の仕事だと偽って、実は組合を作って空き巣狙いをしている5人の男女。突飛な設定にみえるのになんだか違和感がない。笑わせるところはキッチリ笑わせるし、動きはさすがに文句つけるところがない。話がとても分かりやすいし、これならば普段お芝居みなれていない人でも楽しめると思う。
わたしが気になったのは、まみが登場するところ。真剣なのは分かるけど、あんなにしつこく断定口調で詰めよってくる女の子が「いい子」にみえるっていうのはどうだろう?かわいいのは確かだけど。それと、あれだけでみんなが怪しい商売だとわかるのもちょっと無理がないかな?他がスムーズに流れただけにどうもひっかかる。そこだけ流れがつっかかるように感じた。
岡田くん、若いのになかなかやるなって感じでした。大谷さん、さすがに貫祿感じました。総合的にはいい出来のお芝居だったとおもう。


石原正一ショー #3 「キン肉ひろみ」
8月7日(土)PM3:00〜  カラビンカ

作、演出:石原正一
出演:安井博美(劇団そとばこまち)、楠見薫(遊気舎)、千田訓子、小椋あずき(劇団そとばこまち)、園本桂子(劇団そとばこまち)、中西邦子(劇団そとばこまち)、小笠原将人(劇団そとばこまち)、田村愛(劇団そとばこまち)、今仲ひろし(立身出世劇場)、三上剛(199Q太陽族)、うべん(遊気舎)、中道裕子、藤原孝一(劇団そとばこまち)、信平エステベス(遊気舎)、木村理恵(劇団そとばこまち)、日詰千栄(劇団そとばこまち)、トキ絶滅(NEXT)、平林之英(劇団★世界一団)、浄土宗マリア、石原正一(石原正一ショー)

劇団★世界一団の平林さんが客演すると聞いて、急遽観にいくことにした。カラビンカの場所も分かっているし、暑くならないようにポケモンセンター^^でうちわももらってきたし、準備万端だ。閑話休題。
とにかく出演者が多い。あのせまいカラビンカの舞台に、オープニングに十数人ズラッとならんでいたのはちょっと驚いた。アクションは思っていたよりずっと控えめ。まあ、舞台が狭いから仕方ないのかな。内容は「キン肉マン」を知らなかったら面白さ半減かも。分からなくても楽しめるようにはなっていたけど。かかる曲はとにかく80年代。アイドルものの曲も多くて、わたしたちの世代にはなつかしいやら恥ずかしいやら・・
とにかく単純なストーリーで、役者さんも楽しげによく動いていて、楽しめるお芝居でありました。あ、肝心の平林さんの出番(クライマックスの試合の前にサックス吹きながら出てくる)、ちょびっとでした。サックスは上手だったけど。
始まる前に、若くてよく声のとおるおにいさんが席の案内とか注意事項のアナウンスをやっていて、妹と二人で「あのおにいちゃん、よく声とおるよね〜、舞台慣れしてるんとちゃう?」と話していた。舞台がはじまってみて、そのおにいちゃんが石原正一さんだとわかった・・はじめてだったから、しらなかったのだ。失礼しました。


石原正一ショー #3 「きみがぼくであること」
8月7日(土)PM5:00頃〜  カラビンカ

作:坂本チラノ
出演:藤原孝一(劇団そとばこまち)、中道裕子

「キン肉ひろみ」の同時上演二人芝居。わたしは観劇歴が浅いのでしらなかったけど、以前にも他の役者さんが演じたことがあるものらしい。
10年ぶりに再会した男と女。話を聞いているうちに、昔(中学生のころ)階段から転げたショックで心が入れ替わってしまったということが分かる。最後には二人が一緒に暮らすことを決めて終わる。
女の体に男の心が入っている状態を演じるほうがその逆よりはずっと難しいと思う。実際演技を観て、あんな女なら普通にいるよなあ〜とおもってしまう。全然男の心が入っているようにみえない。観ていくうちに、演技は悪くないのに何で?と思った。おまけにふたりとも、とても20代後半とは思えない。男(姿は女)の方はやることが子供っぽいし、女(姿は男)の方はあまりにも潔癖すぎる。ちょっと、釈然としなかった。10年でしょ?3年ぐらいなら分かるけど。
厳しいことばかり書いたみたいだけど、イヤな感じがした訳ではない。長さも程よくて、雰囲気はすごくよかったと思う。




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