1999年11月の観劇歴


いるかHotel 「×」
11月20日(土) PM3:00〜 扇町ミュージアムスクエア

作:谷省吾withJ
演出:谷省吾
出演:西田政彦(遊気舎)、園田知子、長光里奈、穐永賢一、宇都宮奈津美、北村美和、松井尚子、河部文、大野友起子、清水こずえ、瀬戸啓充、宇仁菅綾、谷省吾
日替わりゲスト:関秀人(立身出世劇場)、みなみさゆり(立身出世劇場)

期待以上だった。脚本がとてもよくできているとおもった。
2年分の記憶をなくしてしまい演劇担当にうつってきた雑誌社の記者が、とある過去の演劇公演企画書をみつけたところから物語が始まる。その公演は中止になっており、その物語に酷似した実際の事件がみえてくる。そのなかで絡み合う人間関係。おもしろいアプローチで現在と失われた記憶の部分、そして過去の思い出が現われて場面は行ったり来たりする。かなりシリアスなテーマだし、関係なさそうな場面を行き来するなかで核心に迫っていく手法。割と淡々とした感じで進んでいくので、結末のあたりが抑えた演技でも十分迫ってくる。うまい対比だと思った。
中盤辺りの、主人公の大学時代の描写がわたしには少々みていてハズカシイ感じがして・・好きだの嫌いだの何となく別れるだのといったのがどうもね。あと、演劇のなかで演劇のよさをしゃべらせるというのもちょっとみていてハズカシイ(個人的な好みの話だけど)。
さらっとしたギャグもいい感じ。長光里奈さんの関西弁がちょっとぎこちない感じがするのも。日替わりゲストが取材される劇団員として出演するのもおもしろかった。


演劇集団キャラメルボックス 1999クリスマスツアー 「キャンドルは燃えているか」
11月14日(日) PM1:00〜 新神戸オリエンタル劇場

作、演出:成井豊
出演:西川浩幸、岡田達也、岡田さつき、坂口理恵、大内厚雄、大森美紀子、真柴あずき、近江谷太朗、南塚康弘、細見大輔、田嶋ミラノ(客演)、岡内美喜子、前田綾、篠田剛、成瀬優和

このお芝居は素直によかったと思う。万人向けで冒険は少ないと思ったけど、甘すぎないし、ストーリーもちゃんと組み立ててあったし、役者の演技もしっかりしていた。
後で考えると竜野という男の夢(というか野望?)がちょっと無理がある気がするし、人が3人も死んでいる割にはアッサリ解決しすぎた気もしないではないけど、話の流れを妨げるほどではなかった(薬の効き目が能書きより薄すぎるということもこの際いいことにしましょう)。何と言ってもラストシーンがとても気に入ってしまって、最後まで分からなかったキャンドルの意味が明かされたときにほんと「うまいなあ」と感心してしまった。クリスマス公演はどうも甘ったるい演目が多いなあと思っていたわたしも今回はそうは言いません。二人の接近するエピソードを潔くすっぱりと抜かしてあるのに最後にちゃんと納得できるのは細かい部分の演出に配慮してあるからだと思った。
キャラメルボックスを観てお芝居の世界にハマル人が多いのが分かる気がした。




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