Back Number 2000.5


2000.05.01 BALLAD OF THE BEATLES

ビートルズの本質はロックン・ロールにある。

CD化される前、レコードの時代に、
「Rock'n Roll Music」というアルバムがあった。
ビートルズの曲の中から、
ハードなロックン・ロールの曲ばかりを集めた編集盤である。

日本のレコード会社の発案で、
メンバーは即OKを出したらしい。
しかし同時に
「バラードの曲を集めたアルバム」も提案したところ、
それは即却下されたそうだ。
(結局その後発売されたけどね。)

とはいえ、ビートルズのバラードには
名曲が多いのも確かである。
先日このHPで「Yesterday」のことを書いたが、
それをきっかけにビートルズのバラードを聴きたくなった。

というわけで、昨日と今日で
オイラが選ぶビートルズ・ベスト・バラードをテープに編集した。
明日の通勤電車の中で聴こうっと。

選曲は次の通り。

<Side-A>
 1.Norwegian Wood
 2.Girl
 3.Michelle
 4.In My Life
 5.Here There And Everywhere
 6.For No One
 7.She's Leaving Home
 8.Fool On The Hill
 9.Your Mother Should Know
 10.Hey Jude

<Side-B>
 1.I Will
 2.Julia
 3.Sexy Sadie
 4.Long Long Long
 5.Something
 6.Because
 7.Across The Universe
 8.Let It Be
 9.The Long And Winding Road
 10.Yes It Is

うむ素晴らしい。
最後の「Yes It Is」以外は
何の工夫もなく年代順に並べただけなんだけど
見事な曲順になっているぞ。

「I Will」はビートルズの中では無名な曲だけど、
この曲のメロディ・ラインはカンペキである。

一番ぐっとくるのは「Julia」でしょうな。



2000.05.03 Movie:ジャージー・デビル・プロジェクト

話題になった映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」。
しかし、それが「実はパクリだった」と報じられた。

それを知って、オイラはちょっとがっかりした。
「ブレア・ウィッチ」は面白かったけれど、
表現者のハシクレとして、パクリは許せない。
あの映画でドキドキした思いを裏切られた気がしたのだ。

その元ネタとされるこの映画が
ビデオ・レンタル店に入荷されたので観てみた。

「ジャージー・デビル・プロジェクト」というタイトルは邦題で、
原題は「The Last Broadcast」という。
なんか元ネタというよりは逆に便乗商売に見えるぞ。

悪魔を探しに森に入った撮影隊が殺害されるという設定は
確かに「ブレア・ウィッチ」と同じである。
が、作りは全く違っていて、
「ブレア・ウィッチ」は
撮影隊が撮った映像だけでできているのに対して、
「ジャージー・デビル」の方は、
その映像に、関係者のインタビューなどを加えて
TVのドキュメンタリー番組のような作りになっている。

似ているといえば似ているし、
似ていないといえば似ていない。

どっちが面白いかというと、
「ブレア・ウィッチ」の方が格段に面白い。

「ブレア・ウィッチ」の製作者が、
「ジャージー・デビル」を観たのは間違いないだろう。
しかし、これをパクリと言いきってしまうのはどうか?

着想の元になったとは言えるかもしれないが、
違った形で、より面白く仕上がったわけだから、
パクったというよりは「インスパイアされた」という方が正しいだろう。
「ブレア・ウィッチ」の価値を損なうものではないと思う。



2000.05.04 働き者

GWまっただなか。
だというのに仕事をしてしまったオイラ。

先週仕上げたプランが、
月曜の午後、突然根底から変更になってしまい、
しかも休み明け早々に必要ということで、
やむなく休日出勤することになった。

別の仕事でa24氏も出勤していた。
今日ではないが、
同じ部署のu16氏もK君も出勤すると言っていた。
ウチの部署の男性社員全員ではないか。

オイラは残業はするけれど、
休日出勤は極力避けるようにしている。
以前勤めていた会社ではよく出勤していた
(というよりさせられていた)が、
続くとだんだん気持ちが荒んでいくのが自分でもわかる。

休日出勤が癖になる人もいるようだ。
休日だと電話もメールも上司から呼ばれることもなく、
自分の仕事に集中できるのではかどるからという。
でも、なんか「そうなったらおしまい」という気がして、
オイラは休日出勤を避ける姿勢は崩したくない。

体と精神の健康のためにも、
休日はしっかり休むに限る。



2000.05.05 良い感じの気合いの抜け加減

夜明けの時間帯を、釣り用語で「朝まずめ」という。
この時間帯は魚の朝メシの時間なのでよく釣れる。
釣りに行くには最も良い時間帯である。

今日はそれを狙って、目覚し時計を3時にセットしておいた。
で、目がさめたのは10時である。おやあ?

てな感じで、なかなか朝まずめに釣りに行けないオイラ。
なんせ夜更かしの朝寝坊だし、
早起きして行くと帰りがツライのでね。

だけど、それでも良いと思っている。
年に2〜3回しか釣りに行かない人にとっては、
釣りに行くことは非日常のイベントなので
朝早く行って疲れても、それはそれで楽しいものだと思うが、
オイラのように月に2〜3回釣りに行く人にとっては
釣りは日常の遊びなので、そうそう疲れてはいられない。

趣味を生活の中に取りこむためには、
良い感じで距離をおいて、
気合いを抜いて楽しむのが良いと思うのだ。

で、昼から釣りに行って釣果は1匹。
言い訳としては
「風が強くて波が高くてコンディション悪すぎ」ってとこで。

で、帰宅途中にhushからTELあり。
続きはこの下に。



2000.05.05 オトナの日

hushよりTEL。
「今日は子供の日だけど、ここからはオトナの時間ですよ。」

ふうん、なんだかわからないけどのった!

てなわけでhush&u16と飲みに行き、
深夜営業のゲーセンに行き、
店を出ると空は既に明るかった。
帰宅したのは5:20。
それでもHPを更新しているオイラって一体?

未来を担う子供達よ。
こんなオトナになってはいけないよ。
断じて!



2000.05.06 Movie:地雷を踏んだらサヨウナラ

カンボジア内戦・ベトナム戦争に従軍し、
行方不明となった日本人報道カメラマンの
実話に基づいた映画である。

主演は浅野忠信。
美形じゃないのにカッコイイ。
男として見習うべきだね。

戦場で命を落とした報道カメラマンは多い。
この映画を観るにあたって、
オイラには一つの疑問があった。

「何故彼らは仕事に命を懸けられるのか」ということだ。

例えば、警察官や消防士や自衛官などは、
誰かの命を守るために自分の命を危険に晒す。
オイラの仕事は命にかかわることはないが、
自分の大切な人を守るためなら命を懸けることもあるだろう。

しかし、報道カメラマンにとって、
彼らが命懸けで取材したとしても、
それで誰かの命が助かる訳ではない。
それなのに、何故自分の命を危険に晒すことができるのか?

ここで「真実を伝えるというジャーナリズムの精神がそうさせるのだ」
なんてことを言われると、あまりにご立派すぎて引いてしまう。

この映画の主人公である一之瀬泰造が戦場に行くのは
フリーの報道カメラマンとして名声を得るため、
戦場のスリルを体験するため、
そして写真で得る金のため である。
「ジャーナリズム」なんて観念にとらわれていないのが気に入った。

最終的に彼は
「アンコールワットの写真を撮りたい」という思いにとらわれる。
当時アンコールワットは革命軍の聖地として
立入りが禁止されていて、
その写真を撮ることには大きな危険を伴う。
それでも彼はアンコールワットに行く。

命を懸けても叶えたい夢。
そういうものを持てた彼は、
そのために死ぬことになっても
きっと幸せだったのだろうと思いたい。
命を懸けるほどの夢を持っていないオイラとしては。



2000.05.07 Comic:できるかなリターンズ/西原理恵子

2年前に発売されたエッセイ漫画「できるかな」の続編であるが、
本当の「できるかな」は30ページだけで、
のこりは旅のエッセイ「鳥頭紀行」などの寄せ集めである。

「鳥頭紀行」は最初「マルコポーロ」で連載されていたが、
それが「オズ・マガジン」に移り、
この単行本に収録されているのは「SPA!」に掲載されたもの。

この「鳥頭紀行」が一番面白かったので、
以下、「鳥頭紀行」についてのお話。

サイバラのエッセイ漫画は、
多分今の日本で一番危険な漫画である。
登場する関係者は全員「人間のクズ」にされてしまうのだが、
「鳥頭紀行」では「国」までクズにされてしまう。

報道カメラマンと結婚して以来、
アジア各国へ取材で出かけることが多くなっているようで、
暴動直後のインドネシアで、
ガレキの山からモノを盗んでいる人にインタビューし、
選挙で荒れるカンボジアで取材をし、
サハリンでは仕事もなくウォッカで酔っ払うロシア人をレポートする。

カンボジアについて、
 「ポルポトによって殺されたカンボジア人は約200万人。
 金持ち殺してたのが止まんなくなっちゃって、
 最後、手がきれいな人、メガネの人、美人までつかまえちゃって、
 今残ってんのバカとブスだけ。
 ろくな港がないの。
 バカだからまわりの強い国にとられちゃってね。
 モノを運ぶとき必ず外国を通らなきゃいけない。
 この国はもうすぐバカでほろびる国なんですよ。」
なんて書いたり、
ロシア人を「露助」と書いて「みんなあほうです」とか、
エアロフロートを「世界一落ちる飛行機」と書いたり、
もう辛口どころじゃない。激辛である。
国際問題になるんじゃないかってくらい。

というような内容の激烈さの割に、
絵はかわいいし、ときどき叙情的だったりして、
ホントのサイバラはどっちだ という振れ幅の大きさに
ついサイバラファンはハマってしまうんだな。

ところで、夫の鴨ちゃんは、
最初「気の弱いいい人」として描かれていたけど、
だんだんと目が凶悪になっていって、
近頃では壊れかけた人のように描かれている。
どこまでが本当でどこからがフィクションか
わからないのがサイバラのエッセイなので、
読んでいてとてもコワくなってくるのだ。



2000.05.08 重い

朝起きると、
ずっしーん!
といったカンジで体が重い。

GW中はたっぷり休養を取ったので、
体が疲れているということはない。
きっと体が夜更かし朝寝坊に慣れてしまって、
急に普通の生活には戻れなかったのだろう。

ああ、こんなことなら、
昨日は早起きして体を慣らしておくべきだった。

あれ?
去年も同じ事を考えていたような気が。

デジャヴ?



2000.05.09 All Day And All Of The Night / THE KINKS

MSNのCMを観て驚いた。
キンクスの「All day and all of the night」だ!

以前、WindowsのCMで
ローリング・ストーンズの「Start me up」が使われたときも、
iMacのCMで
ストーンズの「She's a Rainbow」が使われたときも驚いたが、
今回はその比ではない。
意表を突かれたというか。

CMの曲は、1964年の作。
全英2位、全米7位というヒット曲だ。
ギターのしょぼい音が
さすがに時代を感じさせるけど、
こういう古い曲は、
低音の出ないTVのスピーカーで聴くと
ワイルドさが増して実にカッコ良い。

考えてみると、この当時のロックンロールは
高級なオーディオ・セットよりも、
ラジオやちゃちなレコード・プレーヤーで聴かれることを
想定して作っていたはずなので、
それも当然かもしれない。

キンクスを知らない人も多いと思う。
ビートルズやストーンズと同時期にデビューし、
今でも生き残っている大御所バンドだ。
そのわりには日本での知名度が異常に低いので、
これがきっかけで大ヒットしたりすると面白いのにな。

キンクスに興味を持った方へのオススメは、
ライブアルバム「One for the road」。
ポップでワイルドで元気一杯の、歴史に残るライブ・アルバムである。
ロックファンなら絶対に聴かなければならない。
CM曲のパワフルなライブバージョンも収録されている。
カッコイイぞ!



2000.05.10 集客意外と苦戦

5/28のライブに向けて集客活動中。

とはいっても、オイラは何もしていない。
対バンの「APT」は初ライブであり、
そのメンバーのu16氏とアジア小僧は
社内で結構顔が広いので、
「集客は君達にまかせた」ってことにしてさ。

それが意外と苦戦している様子。
見込み客に、3人の連名で社内メールを送ったのだが、
「行けない」という人が結構多く、
まだ返答がない人もたくさんいる。

まあ、実際、誘った人の半分も来れば良い方なのだが、
そうはいっても、断りのメールが続くと結構ブルーになる。
行ってみようかなという方はよろしくお願いします。

ということを書いておきながら大変失礼な話だとは思うが、
観に来るからには、しっかりと観てほしいなあと思う。

終わった後で何にも反応がないと寂しくなるんですよ。
あっても「良かったよ」とか「上手だね」だけだと、
社交辞令なのか本気で言っているのかわからなくて、
やっぱり少し寂しいのです。

permanentsの音楽は、全然難解なものじゃなくて、
普通に聴いて楽しんでもらえば良いので、
ストレートに感想を聞かせていただけたらと思います。

「下手!」でも「曲が良くない!」と言ってくれても良い。
「ステージアクションがカッコ悪い」でも良い。
良い観客が良いバンドを作る。
permanentsは、そういうふうに揉まれてきたのだから。

あと、なるべく全部の出演バンドを観て下さい。
自分の身内のバンドだけ観て、それが終わったら帰るというのは、
ライブハウスの観客としてはマナー違反なので。

(失礼なことばかり書いて申し訳ないです。)



2000.05.12 WALK THIS WAY

12時頃まで軽く飲んで、
駅に行くと終電が終わっていた。

しまった。上り電車はこんなに早く終わるのか!

まあ、仕方ない。タクシーで帰るか。
たった2駅だしな。

たった2駅・・・
そう思ったとたん、
酔った時の悪い癖が出た。

歩いて帰っちゃおうかなっ!

「ちょっと待て。けっこうな距離あるぞ。」
オイラの理性がくいとめようとする。
が、ノリノリになってしまったオイラを止めることはできない。

今週のオイラは疲れていた。
月曜日の朝から体が重く、
昨日は疲労のため、HPの更新もできなかったくらい。
加えて、上司が怪我で入院したという事情もあって
元々忙しかったのがさらに忙しくなって、
毎日ドリンク剤の力を借りて仕事をしていた。

そんなドリンク剤のオーバードーズ状態のときに
酒なんか飲んじゃったもんだから、
もお、めっちゃハイテンションである。

というわけで、雨の中、1時間強、
歩いて帰ってきましたよ。

こんなことで明日の休日、
疲れて寝ていたらあほみたいだけどな。



2000.05.13 カセットテープと音楽の未来

こわれゆく日々が続いている。
ウォークマンも壊れた。

MDとカセットテープの
どっちを買おうかと考えたけれど、
数百本あるカセットテープを見捨てるわけにはいかず、
引き続きカセット・プレーヤーを購入。

リモコンにクリップが付いていないことが、
買った後にわかった。
これではリモコンがぶらぶらしてうっとうしいし、
耳が重くて痛いじゃないかっ。
なぜ改悪するのだソニーよ。

ソニーの製品は素晴らしいといわれる。
たしかに技術的にはスゴイのだろうけど、
どうもこういう細かいところで
消費者のことがわかっていないような気がする。

まあ、今やMDウォークマンの方が主流なので、
ソニーもカセット・ウォークマンには力を入れていないのだろうし、
良い人材が他の部門に取られているのかもしれない。
カセット・テープはこのまま衰退していくのだろうか。

カセット・テープには
「ランダム・アクセスができない」という弱点があるが、
これはカセット・テープの美点だとも思う。

アルバムに収録されている曲の中には
何回も聴いているうちに好きになるタイプの、
わりとシブ目の曲というものがある。
キャッチーな曲は何回も聴くと飽きるが、
こういうタイプの曲は生涯聴き続けることができる。

しかし、MDで聴いていると、
こういうタイプの曲はスキップされてしまう。
地味な曲の良さに気がつくのは、
イヤでも全曲聴かされるカセット・テープならではなのだ。

「キャッチーでなければスキップされる」と、
アーティスト側が危惧することで、
「地味だけど良い曲」が減って、
ヒット曲を集めたような、
深みのないアルバムが氾濫するのではないかと
心配になってくるのだ。

せっかくビートルズが
「トータル・アルバム」というコンセプトを作り上げ、
アルバムというものの概念を変えたというのに、
これでは、また昔に逆戻りだよ。


ところで、リモコンのクリップの件だが、
貰い物で全然使っていないネクタイピンがあったので、
ちょっと加工してリモコンに取りつけた。
珊瑚の飾りが付いているのが気に入らないけど仕方ないな。



2000.05.14 ベースをもっとわかっていただきたい

「ベースはバンドアンサンブルの要だ」といいますな。
でも、そのことを「知識」としては知っていても、
「実感」として理解できている人は少ないのでは?

なんせベースの音は聴き取りにくいし、
大部分の人は「うた」をメインに聴いているので、
ベースなんてまったく聴いていないのではないかな。

ベースマンとしてヒジョーに哀しい。
そして、とてももったいないことだと思う。
ベースのなんたるかを知らずに音楽を聴くことは、
音楽の楽しみを半分捨てているといっていい。

なので、今日は、
あまりにも皆に知られていない「ベース」という楽器について、
ちょっと語らせていただきたいのです。


唐突ですが、「ノリが良い」とはどういうことかわかりますか?

アップテンポの曲のことを「ノリの良い曲」なんて言ったりするけど、
スローやミディアム・テンポでもノリの良い曲はあります。
「ノリ」というのはテンポのことをさすわけではありません。
「リズムの躍動感」とでも言ったら良いでしょうか。
英語でいうと「グルーヴ」にあたります。

なので、テンポが速くても「ノリがない」曲というのも存在するわけです。

たとえば、時計のカチコチいう音。
とても正確なリズムを刻んでいますが、
それに「ノリ」を感じますか?

楽器を弾く上で大事なことは
正確なリズムだと思っている人も多いでしょうが、
正確であれば良いというワケではないのです。
そこにもう少しの要素が加わって「ノリ」が生まれるのです。

その要素とは、
リズムの「ズレ」「タメ」「ツッコミ」、
そして「メロディ・ライン」です。

各楽器がぴったりと合っているより、
ほんのちょっぴりズレた方がノリが生まれます。
(但し、ズレすぎると「下手な演奏」になりますが。)

「4拍子の1拍は1小節を4等分したもの」だと、
学校の音楽で習ったことがあるでしょうが、
実は正確な4等分である必要はなく、
ある程度伸び縮みさせることができるのです。
1拍を長くとると「タメ」、短くとると「ツッコミ」になります。

そして、メロディが低い音から高い音に移るときと、
高い音から低い音に移るときでは、
全く違ったリズムの印象になります。
オイラはそれを「突き上げ」と「着地」と呼んでいます。

こういったことの組み合わせで、「ノリ」は生まれるのです。
そして、バンド内でこの「ノリ」を司るのがベースという楽器であり、
意識的に「ノリ」をコントロールできるのが、良いベーシストなのです。


ベースの音は慣れないと聴き取りにくいですが、
ヘッドフォンをして、なるべく大きな音で、
ベースの音に集中してじっくりと聴いてみて下さい。

ベースの音に合わせて、
体が前後か左右に揺れる感覚がありますか?
または、体が前のめりになるような感覚がありますか?
それが「ノリ」というものです。

次に、ベースのフレーズをよく吟味してください。
「ドドドドドドドド」って感じで、あまり動きのないベースや、
ギターと同じフレーズを弾くプレイはシンプルなノリになるし、
独自の動き方をするプレイは、厚く深いノリになります。
個人的には「ドドドド」弾きは好きじゃないけどね。
腰に来ないし、何も考えていなさそうでバカっぽいから。

もっと慣れてくると、
ベースが全体のハーモニーに対してどう関与しているか
ということもわかってくるようになります。

こんな感じで、ベースを良く聴いてみて下さい。
音楽から、より深みと広がりを感じ取ることができて、
聴きなれた曲も、それまでとは違って聞こえるはずです。
おためしあれ。



2000.05.15 ちゃくちゃくと

2週間後のライブに向けて、
着々と準備を進めているオイラ。

準備@
楽器を磨くためのワックスを購入。
美しく輝くEpiphoneをご覧あれ。

準備A
オイラの髪は強烈な癖毛である。
特に夏場のライブでは、
汗をかいてぐしゃぐしゃになるので、
ストレート・パーマをかけた。
ベネゼル・ホームパーマのハイパーストレートだ。
これはなかなかよいぞ。

準備B
怪我で中断していた腹筋運動とスクワットを再開。
ばりばりの筋肉痛である。
でも、良いライブのために耐えるのだ。

てなふうに、
ライブに向けてがんばっております。
ひとりでも多くの方にご覧いただきたいと願っております。
なにとぞひとつどうぞよろしくおねがいいたすしょぞんでございます。

おっといけねえ。
努力を売り物にするなんてクールじゃないね。
ちょっと反省。



2000.05.18 ミュージシャンとおカネ

今年の長者番付ミュージシャン部門は、
宇多田ヒカルがトップだそうだ。
推定年収7億以上!

「本業は学生」という立場を貫いているので、
芸能活動はアルバイトということになる。
日本一時給が高いバイトだろうな。

批判している訳ではない。
ミュージシャンが金持ちになると批判する人もいるが、
オイラは、ミュージシャンには金が必要だと思っている。

大ヒットを飛ばし、
一生食うに困らない程のお金を手に入れることで、
事務所やレコード会社への発言力が強くなるし、
「売らなきゃ」というプレッシャーがなくなるので、
余裕を持って、満足のいく音楽作りができるようになる。

ビートルズが歴史に残るバンドになれたのも、
アイドルとして大ヒットを飛ばしたからこそなのだ。

ただし、人によっては、
ミュージシャンというより実業家のようになって、
逆にロクな音楽を作れなくなる場合もある。
宇多田ヒカルはそうならないで欲しいなあ。



2000.05.19 カラオケ・テクニック

今日は飲み会でカラオケ。
ヒロミ・ゴーの「GOLDFINGER'99」と、
SMAPの「夜空のムコウ」を熱唱した。

オイラはカラオケは大して上手いワケではない。
特に、音程に関しては、はなはだ怪しい。
だけど、いちおうミュージシャンのハシクレとして、
上手そうに聴かせるテクニックは持っていると思う。

というわけで、
カラオケで上手そうに聴かせるワザ講座の開講!
(おお! なんか初めて役に立ちそうな内容だ!)

カラオケの極意は、
@母音を強調
Aリズムのキレ
Bタイトな声質 である。

この3点さえばっちりだったら、
多少音程を外そうが、間違えようが、
なんとなく上手そうに聴こえるものなのだ。
音楽の基本としては邪道だけど、
カラオケで喝采を浴びたいのならこれで十分。

では、一つづつ解説していきましょうか。

@母音を強調
 歌詞の言葉のとおりに歌うのではなく、
 字と字の間にある母音を強調する。
 今日歌った「夜空のムコウ」を例にあげると、
 あれからーぼくたちはー、
 なにかをしーんじてこーれたかなー
 と歌ってはいけない。
 あぁれぇかぁらあぼくぅたちぃはあー
 なぁにぃかをしーいんじてこぅれぇたかんなあー
 というふうに歌うと、上手そうに聴こえるぞ。
 ちとクドいけど、歌謡曲の歌い方の基本。

Aリズムのキレ
 歯切れ良く歌おう!
 音程が正しくてリズムが狂っている人と、
 音程が狂っていてリズムが正しい人とでは、
 後者の方が上手に聞こえるものだ。
 伴奏をちゃんと聴いて歌うことと、
 リズムの裏を意識することが重要。
 @の「母音を強調」の歌い方をマスターすると、
 自然と「リズムの裏を強調」するスタイルになっている筈。
 アクセントをしっかりつけることもポイント。
 
Bタイトな声質
 大きな声が出ているわりには、
 すっきりとスピーカーから声が出てこない人が多い。
 問題は、声の大きさではなくて、声の輪郭である。
 太くて制御できていない声質は締まりがなく聞こえるものだ。
 腹から声を出しつつも、喉か鼻に引っ掛けて、
 削った声を出すイメージ。
 ストレートに出すより輪郭のはっきりした音になって、
 マイクの通りも良くなるぞ。
 あとは、自分で出せるぎりぎりの音程の曲を歌うのもポイント。

なお、ビブラートは不要。
「上手く歌うためにはビブラートが必要」だと思っている人も多いが、
むしろ「すこーん」と伸ばす音を歌えた方がインパクトは強い。
母音を強調して、かつビブラートもかけると演歌っぽくてクドすぎるので注意。

本気で歌手をめざすとか、バンドでヴォーカルをとるとか、
そういった理由がない限りは、
ここで紹介したテクニックで十分上手く聴こえるだろう。
簡単なのでお試しあれ。



2000.05.20 WASP STAR ( APPLE VENUS Vol.2 ) / XTC

やっと出た「Apple Venus」の続編。
当初は99年の秋頃に発売という話だったが、
ミックスを3回もやりなおしたため遅れたらしい。
相変わらず凝り性のようで。

アコースティックでクラシックなVol.1に対して、
エレクトリックなポップ・ロックが中心で、
「BLACK SEA」のようなアルバムになるという話だったので
とても期待していた。

が、聴いてみると、「なんか地味だな」という印象。
確かに音の感触は「BLACK SEA」に似てはいるが、
爆裂するパワーを持つキャッチーさに乏しいように思えた。

ギターのデイヴ・グレゴリーの脱退の影響もありそうだ。
アンディ・パートリッジのギターは、確かに個性的で良いのだけど、
ごりごりの音質で、デイヴのような伸びやかさに欠けるところがある。
デイヴが弾けばもっと綺麗な音になったのかもなあ。

なんてことを考えながら聴き進んでいくと、
6曲目「I'm the man who murdered love」
7曲目「We're all light」
8曲目「Standing in for Joe」
9曲目「Wounded horse」
10曲目「You and the clouds will still be beautiful」
の5曲の連なりでひっくり返された。

出だしの「地味だ」という印象をくつがえす、
ポップでキャッチーでパワフルな名曲が続く。

レゲエ、カリプソ、カントリー、ブルースなど、
中米っぽい音の組み合わせである。
Vol.1ではインカの香りのする曲もあったし、
アルバム・タイトルの「WASP STAR」とは、
アステカの言葉で「VENUS」を表すらしいので、
その辺の流れがあるようだ。

オイラ的には「Wounded horse」がハマった。
ミディアム・テンポのブルースっぽい曲であるが、
伸びやかなメロディラインと、
なんともいえないノリのリズムが心地よく、
うずうずする感触がちょっとクセになりそうな感じ。

それを経て、もう一度最初から聴きなおすと、
1曲目の凝ったメロディ・ラインの作り方や、
2曲目のギターの重ね方など、
このアルバムの聴き方がわかってきて、
「これは結構良いアルバムだぞ」と気が付いた。

XTCの曲は、BGM的に流すのも良いけれど、
じっくりと音の一つ一つを分析しながら聴くと、
さらに面白く聴くことができる。
アンディ・パートリッジのメロディばかりが強調されるが、
音全体のトータルな作りが素晴らしいのだ。

XTCの詞についてはあまり話題にならないけれど、実は結構良い。
「I'm the man who murdered love」の、
「僕は愛というものを殺した。これで失恋に傷つく心もなくなる。
皆さんを悩みから開放したのは僕なのです」とか、
ちょっとひねったユニークなものが多い。

「We're all light」は「all right」の間違いではない。
「僕達は皆光り輝いている」という意味で、
要するにダジャレなのだけど、くだらなくて洒落ている。

最後に難点をひとつだけ。
もうひとりのヴォーカル&ソングライターである
コリン・ムールディングがイマイチぱっとしない。
ストレートな破裂ポップが持ち味だったはずなのだが、
歌い方も曲も随分とシブくなっている。
年寄りっぽくて、なんかすっきりしないのだ。

ただし、コリンの本職であるベースは相変わらず素晴らしい。
この人のベースは知性派といった感じで、
実にツボを押さえたプレイである。
なのでやはり、コリンはXTCに欠かせないメンバーなのだ。



2000.05.21 Novel:無間地獄/新堂冬樹

この作者の本は読んだことがなかったが、
タイトルと、オビのアオリ文句に惹かれて購入。

主人公桐生は金融ヤクザで、
金のためなら人の命や人生など屁でもないという
冷酷無比な男である。
借金まみれとなったエステの経営者と共謀して、
キャッチセールスをしている男、玉城から
2千万円を騙し取ろうとする。

非常に細かい情景描写と心理描写で、
物語の世界にぐいぐいと引きずり込まれる。
玉城が桐生に追い込まれ転落していく様は、
まるで自分のことのような恐怖を感じる。
スゴイ筆力だ。

著者は金融会社の勤務経験があるとのことで、
玉城を嵌める手段もリアルで恐ろしい。

とはいえ、ただそれだけだと、
単に「面白い小説だった」で終わっていただろう。
この小説をさらに凄まじいものにしているのは、
桐生の「父親殺し」の過去である。

これから読む人もいるかもしれないので多くは語れないけど、
それが、後半以降の意表をついた展開につながり、
単なるバイオレンス小説の枠を飛び越えて行く。

はっきりいって「不快感」さえ感じる。
「胸くそ悪い」という表現がぴったりくる、
しかし、あまりにも哀しく切ない物語である。



2000.05.22 ゆりかもめ

関東在住者以外にはわからないかもしれないけど、
「ゆりかもめ」という名の電車がある。
正式には「東京臨海新交通」という。
運転手が不在で、コンピュータ制御で走るハイテク電車だ。

オイラは展示会の仕事で
会社から国際展示場(ビッグサイト)に行くとき、
この電車を利用することが多い。

この電車、とにかく遅い!
そして、ぐるーりと回りこむような経路のため、
新橋〜国際展示場は、
直線距離の倍以上の距離を走っている。

沿線にフジテレビやパレットタウンやお台場などの
観光&アミューズメント施設がたくさんあるし、
「ゆりかもめ」自体が観光列車的な要素が強いので、
遊びで乗るには良いだろうが、
仕事で利用すると正直イラつくこともある。

とはいえ、
普段の生活では海を見る機会が少ないオイラとしては、
高い位置から東京湾を眺めるのは気持ちが良いし、
バブルの名残のような巨大な建物や、
広大な空き地を見ながら電車に乗るのも、
なかなか楽しいものではある。

実を言うと、
会社から国際展示場までは、別の路線でも行ける。
そっちの方が早いかもしれない。
なのに、つい「ゆりかもめ」に乗ってしまうのは、
おいらも「ゆりかもめ」の戦略にまんまと乗せられているってことだな。



2000.05.23 音楽批評スタイル

オイラの音楽批評は読んで面白いのだろうか?

文章が下手なのはさておいて、
読者の興味を引く内容になっているか、ちょっと気になる。

自己分析してみると、
「作り手の立場」からの批評が多いなあと思う。

オイラの好きなタイプの音楽は、
ストレートに感情をぶつけるのではなく、
一歩引いて、細部に小技を効かせたものが多い。
なので、批評というよりは分析に近い形になる。

歌詞についても同様で、
人生や恋愛をまっすぐに語られると引いてしまう。
歌詞の内容に共感するより、
上手い言い回しに感心する方が多い。

そういうたちなので、
「アーティストから生き様を学ぶ」とか
「歌詞に共感して一体感を味わう」といった、
ロック雑誌に多いタイプの批評にはなり得ない。

さめすぎていてイマイチつまんないかもしれないな。
同じようなたちの人にはハマると思うんだけど。

自分が音楽をやっているということも一因だろう。
作り手の意図を推測したりするクセがついてしまった。
音楽をより深く楽しめるようになった反面、
中学生の時のような、無垢な聴き方ができなくなっている。
一抹の寂しさを感じるときもあるのだ。



2000.05.26 音楽とマーケティング

今日はとても疲れていて、
お酒に酔っていたりもするので、
HPは更新せずに寝ようと思っていたのだけど、
なんとなく点けていたTVでちょっとイヤな感じを味わったので、
思わず書いてしまうオイラである。

何かというと、
「近頃の音楽の販売戦略」なるもので、
発売前にマス媒体を使って大々的に宣伝したり、
初回限定盤なるものを作ったりといった
レコード会社の販売戦略や、
CDショップの宣伝方法が紹介されていた。

CDショップでは、
宇多田ヒカルの曲をかけた後、続けて倉木舞衣の曲をかけて、
「宇多田ヒカルと意図的に誤認させる」ことで客の耳を引き
倉木舞衣の曲を印象に残りやすくする なんて手を使っていたらしい。

オイラはいちおうマーケティング部門にいるので、
販売戦略に力を入れることもよくわかるのではあるが、
気になるのは、今の音楽の販売戦略は、
消費財に対してとるような手法だということだ。

発売当初から大きな売上をあげ、
一気にベストセラーに持っていく。
そして、後は一気に下降線だ。
良い商品をじっくりと育てていくといった
長期的な視点に乏しいように思える。

音楽は商品か芸術か?

オイラの理想としては、
音楽を消費財扱いして欲しくない と思うのだ。
音楽(特にポップやロック)は、
商品と芸術の中間に位置するべきものではないか。

ろくでもない曲だって、
TVで繰り返し流されると自然と耳に残る。
ちょうどオイラが「桃の天然水」のCMソングが
耳に残って困ったように。

そこには音楽のできの良し悪しはあまり関係ない。
サビがキャッチーでさえあれば良かったりする。
今のレコード会社やCDショップの考え方は、
「売れりゃいいんだよ」といった指向性が強いように思えるのだ。

リリースされているCDは、多かれ少なかれ、
何らかの販売的意図があるものだ。
消費者であるオイラ達にとっては、
そこんとこをうまく見極める能力が必要な時代である



2000.05.27 ライブ前日の過ごし方

明日のライブに備えて、

@マッサージに行った。
 えっちなマッサージじゃないぞ。

 ここ2週間位、妙に体が重かったのと、
 昨日は展示会の仕事で立ちっぱなしだったので、
 疲労を取って元気なライブを披露するためだ。

 u16とhushがオススメの店があって、
 u16と一緒に行った。

 で、マッサージ直後は驚くほど体が軽くなったのだが、
 少したつと、逆に疲れが襲ってきた。
 マッサージを受けるのに慣れていないと、
 「揉まれ疲れ」という状態になることがあるらしい。
 明日には取れているだろうか?

A爪を切った。
 指で弾くベーシストには必要な準備なのだ。

B軽く練習。
 まあ、当然ですな。
 メトロノームに合わせて2回しほど。

Cメンタルトレーニング。
 ライブ前日ともなると、しゃかりきに練習するより、
 気持ちを昂ぶらせるほうが良い。
 というわけで、ライブ・ヴィデオを鑑賞。
 Rolling Stonesの「Bridges To Babylon Tour」と、
 Clashの79年パリ・ライヴを観て気持ちを盛り上げた。
 イエーイってカンジだぜ。イエーイ。


なんか明日は雨らしい。
オイラは雨の日は極端にテンションが下がるので心配だ。
どうも今年のオイラは天気運が悪いぞ。
集客に影響がないといいなあ(皆様宜しくお願いいたします)。

それはそうと、
横浜Fマリノスが優勝しましたなあ。
きっと明日のShogoはハイテンションに違いない。



2000.05.29 ライブ明けの月曜日

ライブは無事終了。
観に来てくれた皆さん、どうもありがとうございました。
今回は来れなかった方も、次回はよろしくお願いします。

ライブの内容については、
近日中に「live report」をアップするのでお楽しみに。

で、今日は体がへとへとである。
加えて、ミュージシャンモードから
仕事モードへの切り替えが上手くいってなくて、
なんかふわふわした妙な一日であった。



2000.05.30 Live:BECK

座席について愕然とした。
ステージの真横じゃねえか。

ステージまでの距離は近いものの、
角度は、オイラにとって過去最悪である。

こりゃあ、あまり楽しめないかもな
なんて思ったが、
それは杞憂であった。

オイラ以前、BECKの音楽はダウナーで、
インパクトに欠ける と書いた。
がしかし、ライブのBECKは違うぞ。

派手にショーアップされたステージング。
BECKのヴォーカルは高揚感にあふれ、
バンドの演奏もグルーヴばっちりである。

特にアレンジを変えている訳でもないのに、
どうしてここまで印象が変わってしまうのか?
不思議だ。
オタクがキレるとスゴい ってやつか?

バンドのメンバーと動きを合わせたり、
観客とコール&レスポンスをやったりと、
昔ながらのロック・バンド的なこともしているが、
これは多分パロディか冗談なのだろう。
観客もそれを知っていて、笑って付き合っている様子。

あと、印象に残ったのは「照明の美しさ」。
強烈なピンクや水色など、ケバケバしい色使いがステキ。
でも、席がステージ真横だったので、
全体の様子がよくわからなかったのが残念だ。



2000.05.31 へび

へびを見た。
ウチの近くで。
15cm位のちっこいヤツだけど。

野生のへびなんて
25年ぶりぐらいじゃないか?

ウチは千葉県とはいえ、
都心に近いし、結構都会だと思っていたが、
まさかへびがいるとは。

自然というヤツは結構しぶとい。




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