初音ミク&DTM制作日記

(2008.9)



2008.09.21

初音ミク。
興味はあったのですが、使ってみようという気はありませんでした。
オレの曲はガールポップには向かない と思っていたのです。

そうだ。曲の作り方を変えてみたらどうだろう?

従来のオレの作曲スタイルは「ギターを弾きながら歌う」。
これだと、メロディよりリズムが強くなりがちだし、
自分の声質(粗い)や歌唱力(下手)にも左右されてしまう。

キーボードを使ってアドリブでメロディを弾いてみる。
そして、いい感じのフレーズが出てきたらそれを活かす。
そういうスタイルでなら、もしかしたら作れるかも・・・

興味が湧いたら試してみる。
それがオレのスタンス。
そして本日、初音ミク様を我が家にお迎えです。



買って帰る電車の中で、曲のアイデアを練る。
どうせならベッタベタのポップソングにしてやろう。
脳内キーボードでコード進行を考えつつ帰宅し、
本物キーボードで音を確認して、コード進行が完成。

この時点でまだメロディも歌詞もノーアイデア。
なのにとりあえずタイトルだけ決めてしまう。
「私が生まれた意味」

コンセプトは、
「ボーカロイドの存在意義を哲学的に考察してみる」
ってとこです。



とりあえず練習のため入力してみました。
pure/堀江由衣。
まったく調教していない素バージョンです。

    

さすがは「棒歌ロイド」と当て字されるだけのことはあるなあ。
たどたどしい。
けど、これはこれで萌えるかも。
朗々とした歌い方が意外と曲にマッチしていたりして。

さて、ここからがお楽しみです。
細かく調整して、どこまでリアルな歌にできるか・・・



バッキング・トラック作成用に一緒に買った
RolandのDAWソフト「Music Creator 4」(以下MC4)。
オーディオ・インターフェイス付きで14,800円という
低価格が魅力です。

DTM初心者のくせに、無謀にも取説を読まずにやってみる。
・・・わからん。

取説を読みながらやってみる。
・・・やっぱりわからん。

取説を最初から最後まで熟読してみる。
・・・やっぱりわからん。

いろいろ書いてある割に、肝心なことが書いていない気がする。




2008.09.22

MC4の使い方を十分に理解していないまま、
試行錯誤の末、ドラムとキーボードを打ち込み完了。




2008.09.23

ギターとベースは打ち込みではなく生演奏を入れたい。
ので、長らく張りっぱなしの弦を替えるべく、楽器屋へ。

弦と一緒に、DTMの基礎知識的な本を購入。
なるほど、少し理解できたような気がする。



1曲目がまだ全く形になっていないというのに、
2曲目のバッキング・トラックを作成。

タイトルは「元気です(仮)」。

スネア4つ打ちで、弾むリズムの元気な曲にするつもり。




2008.09.24

「pure」の調教に取りかかる。
まずは曲の流れに従って、ダイナミクス(=音量)を調整。

曲の始まりは小さく、サビで歌い上げるところは大きく、
部分的に「ふっ」と下げてみたり、といった演出を施します。

画面下に出ている面グラフをマウスでドラッグして
音量のカーブを描いていきます。
これはなかなか感覚的にわかりやすい。
でもオレはマウスではなくトラックボールを使っているので
微妙な調整がちょっとやりにくいかな。

ダイナミクスでは、同時に「促音」の処理も行います。
「偶然を装って」の「っ」は、文字を入力するのではなく
音量を瞬間的に下げることで表現するのです。
この下げるタイミングがなかなか難しい。
自然な「装って」に聞こえるよう何度も試行錯誤。




2008.09.27

ダイナミクスの調整、アクセントの付加、ビブラートの設定など
いろいろと試してみて、とりあえず「pure」完成!

    

最初のバージョンと聞き比べてみてください。
だいぶ人間っぽくなったでしょ?

個人的には「好きでいいの?」の「の?」がお気に入り。
瞬間的にふっとダイナミクスを下げることで、
ちょっと弱気なつぶやき感を演出してみました。
萌える?




2008.09.28

寝ずに夜中から釣りに行って、14:00頃に帰宅。
眠いにもかかわらず、なんだかやる気に満ちていたので、
その勢いで「私が生まれた意味」のメロディ制作にとりかかる。

30分くらいであっさり完成。
うっそ?こんなに簡単に出来あがっていいのか?
もしかしてこの作曲方法ってオレに向いている?

ついでに歌詞も考えてみる。
出だしが決まるまでに少々の時間を要したけれど、
それが決まれば、あとは連鎖反応的に言葉が次々と・・・

こちらも30分くらいで完成。

そのままの勢いで、ミクに入力。




2008.09.29

ミクの得意な音域は「A3〜E5」となっています。

「私が生まれた意味」のキーはGメジャーで、
サビで長く伸ばす音にE5の音を使っているのですが、
ここがどうにも聴きづらい。
レトロ歌謡か中国民謡かって感じに聞こえるのです。

声質を変えてみたり、いろいろ試したのですが無理。
どうやら伸ばす音はC5以下にしたほうがよさそうです。

というわけで、キーをEメジャーに下げました。
こういうことが簡単に出来るのがDTMの良いところですな。

でも、なんだか歌がうまくない。
音程が微妙にずれているような気が・・・




2008.09.30

仕事が多忙で、帰宅は12時頃になってしまったというのに
「私が生まれた意味」を手直し。

後半の「Cメロ〜サビ〜Bメロ」という構成が
ちょっと冗長な感じがしたので、サビを削除してみた。
うん。すっきり。

DTMって、オレが今までやってきたバンドでの曲作りや、
カセットテープを使ったマルチトラック・レコーディングとは
まったく趣が異なります。
描いたり消したりして、自分の頭の中にある完成形に近づけていく。
音楽というより、絵画や彫塑に近いかも。




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