初音ミク&DTM制作日記

(2009.01)



2009.01.03

さあ!今年もばんばん曲を作りますよ!

という気合いを込めて、年明け早々パソコンを新調。

これまで使っていたPCのCeleron2.80GHzじゃ
音をたくさん重ねたりエフェクトを多用したりすると
すぐにCPUがドロップアウトしてしまうのです。
トラックのフリーズをこまめにやればいいのですが
面倒だし時間がかかる。

ディスプレイのでかいヤツにしたので、
作業効率もアップだ。

と喜んでいたのですが・・・

MC4付属のオーディオ・インターフェイスの
セットアップがうまくいかない。
なんとか録音はできるようになったものの
ノイズがでかいし、エフェクトをかけると
なぜかそのトラック以外にもかかってしまう。

どゆこと?

以前から不思議な挙動を示すこのオーディオ・インターフェイス。
後日あらためてやってみたら案外うまくいくかも。
と淡い期待をもって今日のところは終了。




2009.01.04

ノイズがでかいのは、スピーカーから出ている音を
オーディオ・インターフェイスが拾っているから
ということに気がついた。

エフェクトの件も、他のトラックにかかっているのではなくて
拾ってしまった他のトラックの音にかかっていたのです。

で、出力をスピーカーではなく、オーディオ・インターフェイスの
ヘッドフォンで聴くようにしたら解決。

よく考えたら、これは取扱説明書に記載されている使い方。
以前は、オーディオ・インターフェイスから出力すると、なぜか
テンポが狂うのでスピーカーから出すようにしていただけで、
つまり「正しい使い方ができるようになった」ということなのですね。

音楽制作のためにPCを買い替えたようなものなので
使えなかったらシャレにならんとこでした。
ひと安心。




2009.01.05

前作はMC4バンドルのシンセとエフェクトだけで作ったのですが、
次回作のために、ネットからフリーのシンセやエフェクトを
いろいろとダウンロードしています。

使ってみて、いいのがあったらここで紹介するかも。




2009.01.06

PCを替えたらデスクのスペースが少しあいたので
トラックボールをマウスに買い換えました。
やっぱり細かい作業はマウスのほうが便利。

しかも!

横スクロールボタン付き!
ブラウザの「戻る」ボタン付き!
というマウスです。

DTMソフトやミクは横スクロールする頻度が高いので
横スクロールボタンはかなり重宝するのです。
また、ピアプロでイラストを探すときは「戻る」を多用するので
これまた便利。

作業環境がどんどんグレードアップする今日この頃です。




2009.01.08

新VOCALOID「巡音ルカ」の詳細が発表されて
ピアプロがちょっとした祭り状態になっています。
発表からわずか2日ちょっとで、投稿されたイラストは500件以上!

仕事はやっ!

絵描きさんたちはいいなあ。
音楽は発売されないと作れない。

はい。買う気まんまんです。

以前から発表されていたデモ音源を聴いた感じでは、
ミクより大人っぽく落ち着いた声質。

ミクは舌足らずっぽいクセがあるのと、
設定年齢が16歳ということから、大人っぽい曲や
重たい曲はちょっと歌わせにくい。
ルカとの使い分けで、もっといろんなタイプの曲を
作れるようになるのではないかと思っているのです。

あ、「不安な歌姫」の歌詞が現実のものに・・・
いやいや。ミクの歌だってオレは好きだよ。
完全に乗り換えることはないと思うよ多分。




2009.01.09

再始動!

新曲の制作を開始しました。
結局2週間しか休んでないじゃん。
やっぱ好きなんだよな。

タイトルは「wake up !」。
アップテンポのポップソングです。

朝が弱い女の子と、
毎日起こしてくれる幼なじみの歌。

どっかのギャルゲーで見たようなシチュエーション・・・。




2009.01.10

「wake up !」バッキングトラックほぼ完成。
歌詞とメロディもほぼ脳内でできていたので
わりと時間がかからずできあがり。

今までなら、これでアップしていたところですが、
今回はもう少し時間をかけてみます。
ミクの歌い方や音量カーブを細かく調整したり、
イコライジングやエフェクトをいろいろ試してみたりして、
完成度を高めるのが今回の方針。




2009.01.11

ネットからダウンロードしたフリーのエフェクトを駆使して
音をがんがんと加工する。
うん。シャープかつ迫力のある音に仕上がった。

あれ?
左右に振ったはずのミクのヴォーカルがモノラルになっている。
さてはエフェクトのどれかがステレオ非対応なのだな?

さあどうしたものか・・・



新VOCALOID「巡音ルカ」を買う気満々のオレ。

ルカ発売直後のニコニコ動画やピアプロは
お祭り状態になることは間違いない。
オレも加わりたいものだ。

発売は1/30(金)。
仕事があるので当日は無理だとしても、
翌1/31(土)には曲をアップしたい。

というわけで、「wake up !」と並行してルカ用の曲も制作開始。

どんな曲にしようかと考える。

公式インフォメーションでは、
・得意な曲のジャンル
  ラテン・ジャズ〜エスノ系ポップス/ハウス〜エレクトロニカ系ダンス
  (ミク:アイドルポップス/ダンス系ポップス)
・得意なテンポ
  65〜145BPM(ミク:70〜150BPM)
・得意な音域
  D3〜D5(ミク:A3〜E5)
と、ミクに比べて若干音域が低く、テンポが遅い。

デモ曲を聴いた感じも、ミクのような萌えっぽいクセがなくて
大人の雰囲気がありそうです。

で、思い浮かんだのがSteely Danのアルバム「Aja」。
・・・いやいや。あんなハイクオリティな楽曲は無理だって。

同レベルは無理だとしても、まあ、雰囲気だけでも
という感じで方向性を「JAZZYなソフトロック」と定める。
このジャンルは未経験だな。できるかな?



曲もできていないのに、ピアプロでルカのイラストを探索。
すでに910件・・・すげえ。




2009.01.12

「wake up !」ヴォーカルの音作りでコンプレッサーと格闘。

元々ギタリスト/ベーシストであるオレなので、
コンプレッサーはなじみ深いエフェクターなのですが、
ヴォーカルに使うとなると少々勝手が違う。

ギター・ベースでは、音を長く伸ばしたいときや
16ビートの軽いカッティングなどで音の粒を揃えたいときに
主に使うのですが、ヴォーカルでは「音圧を上げる」と
いう目的が主になります。

確かにコンプレッサーを使うと、音が太く際立って
存在感が増すのですが、その副作用として、
微妙なニュアンスが消え、のっぺりとした歌い方に
なってしまう場合があります。

また、ミクは「わ」と「ら行」の発音がちょっとヘンなので、
違和感を少なくするためにDYNを下げたりしているのですが
それをコンプレッサーがまた持ち上げてしまったり。

試行錯誤の末の結論。
ヴォーカルにコンプレッサーいらない。



ルカ用の曲の制作進行中。
仮タイトルは「ルカお迎え」。

だって歌詞はまだノーアイデアなんですもの。




2009.01.13

「wake up !」ヴォーカルの音量ばらつき補正作業。
VOCALOIDでの曲作りでいちばんつらく面倒くさい作業です。

以前はある程度のところで「もういいやこれで」となっていたのですが、
「もうちょっとがんばってみる」が今後の課題。



気分転換に「ルカお迎え(仮)」の続き。
大人ムードの曲にするつもりが、妙に陽気なコード進行になってしまった。
おかしいな。こんなはずでは。




2009.01.14

「wake up !」ヴォーカルの音量ばらつき補正作業の続き。

なんでこんなに時間と手間がかかっているかというと、
VOCALOID EDITORだけでは作業が済まないからなんですね。

VOCALOID EDITORで聴きながら作業をして「よし」と思っても、
DAWに読み込んで他の楽器と合わせて、エフェクトをかけたり
ノーマライズ処理(最終的な音量自動調整)を行ったりすると
また変化するのです。

で、やるたびに違うアラが見えたりしてキリがない。

でも、地道に作業を繰り返していくうちにだんだん整ってくる。




「ルカお迎え(仮)」は、イコライジングとリバーブで
なんとなくそれっぽく雰囲気になりました。
あとは歌だが・・・




2009.01.15

「wake up !」のめどがたってきたので、動画の制作も進める。
以前は、まず音だけピアプロにアップして、その翌週に
ニコニコ動画にアップする というスケジュールでやっていましたが、
今後は同時アップにしようかと思っています。

目標は今週土曜日アップ!

タイトル通り、寝起きのミクや、パジャマ・ワイシャツなど
ナイトウェア姿のミクイラストを多用。
お好きな人にはたまらんかと。



テーマだけ考えてあった曲の、冒頭のメロディと詞が突然浮かぶ。
例によって入浴中です。

風呂上りに続きを考えながらミクに入力して
詞とメロディがあっさり出来上がり。
タイトルは「現象」。

先日、初音ミクに関する評論の本を読んで
ちょっとイラっときたので、その気持ちを歌にしてみました。

音はチープな昔風テクノポップにする予定です。




2009.01.16

「ルカお迎え(仮)」の歌詞とメロディに、本腰を入れて取り組んでみる。
まずはテーマを決めなければ。

ルカさんの公式イラストが「笑顔じゃない」ということから、
「ドS」というキャラクターが、ピアプロ絵師さんたちの間に
定着した模様です。

でもなあ、ドSをテーマにした歌は作りにくい。

拡大解釈して「ツンデレ」ではどうだろう?

一般的なツンデレは、意地っ張りや強がりや
照れ隠しといった子供っぽさの現れであって、
大人なルカさんには少々そぐわない気がする。

で、さらに拡大解釈。

仕事をばりばりこなすクールな女性。
でも実は内面に弱さを秘めていて、
ある男性との出会いによってそれに気が付く

って設定でどうだ!
曲の目指すイメージである「都会の大人」にも合うね。

この設定に従って詞とメロディを考える。
とりあえずミクに仮歌を歌ってもらいます。

比較用にミクバージョンもネットにアップしようかな?




2009.01.17


「wake up !」完成しました。


◆ピアプロ

 

◆ニコニコ動画

 

冒頭部分だけで「お!今までと違う」と
思っていただけるのではないでしょうか。

でも本当の聴きどころは後半です。



「ルカお迎え(仮)」の間奏をどうしようか。

ギターを弾こうかとも思ったけれど、
レスポールの音はちょっと違う気がする。

アコースティックギターの音源で打ち込みしてみる。

音符ごとに細かくベロシティを調整したり、
32分音符でハンマリングを模したり、
音源の音色を調整したりしてみたところ、
予想以上にリアルなギターっぽくなりました。

TTS-1ってなかなか良いプラグインシンセです。



「ルカお迎え(仮)」のミクは仮歌なので、
そのまま放っておいてもいいんだけど、
へたっぴのままにしておくのはしのびなくて
つい調整してしまう。

イコライザやリバーブなどのエフェクトもかけてしまう。

おお?意外といいぞ。
歌詞のイメージよりちょっと甘めだけれど、
これはこれでなかなか・・・

もうこれで発表してしまいたい! という衝動に駆られる。
いやいや、ルカさん発売まで我慢我慢。




2009.01.18

「ルカお迎え(仮)」用のイラストをピアプロで探索。
ルカver.とミクver.の両方を作るつもりです。

ルカイラストは増えたとはいえ、
まだ表情やポーズやシチュエーションの
バリエーションが少ないですね。
そのうち増えるのでしょうけれど。

幸いこの曲は気持ちを独白するタイプの歌詞なので
シチュエーションを気にする必要がない。
絵柄が気に入ったのをとりあえずばんばんブックマーク。




2009.01.19

「現象」の制作意欲がわかない・・・。

詞と曲はできているし、アレンジの方向性も決まっているので、
着手すれば完成は早いと思うのですが、手をつける気にならない。

マイナスの感情から生まれた曲だからだろうか?
ミクにそんな感情を歌わせたくないという気持ちがあるのかも。




2009.01.21

オレのバンドは、以前スタジオでレコーディングをしたことがあります。
そのときのミックスが、今聞くと、どうにも気に入らない。

ヴォーカルが大きすぎて、低音が弱い。
すっきりはしているのですが、すっきりしすぎて音が薄く
ロックバンド的な迫力が足りないのです。

ミックスをやりなおしたくて仕方がないのですが、
音源はトラックダウン後のカセットテープのみ。

MC4に取り込んで加工できないか と思いついた

リミッターをかけて生々しさを抑える。
イコライザで低音を持ちあげつつ、
ヴォーカルあたりの音域を下げる。
エキサイターで音をちょっと荒らし、
ディエッサーでサ行の雑音を抑える。
柔らかめのリバーブをかける。

お!厚みと迫力が出た!
ヴォーカルも全体の音に溶け込んで。

元の音源がカセットテープなので、テープ特有のノイズが
大きくなってしまったのが残念なのですが、
まあ、いい感じです。

DAWソフト活用の応用編でした。




2009.01.22

DAWソフト活用の応用編その2。

The Beatlesのデビューアルバム「Please Please Me」。
名盤なのですが、そうはいっても1963年の作品。
モノラルだし、低音が薄いミックスです。

ネットから落としたフリーのプラグインエフェクトの中に、
「Stereo」というのがありました。
どうやら、モノラル音源を疑似ステレオ化できる模様。

これを使って、「Please Please Me」をステレオ化してみました。
さらに、コンプやイコライザを使って低音部を強調し、
リバーブをかけて空間の広がりを演出してみる。

カッコいい!
広がり感が気持ちいい!
「Twist and Shout」なんてすごいことになりました。

著作権の関係でお聞かせできないのが残念。




2009.01.23

「ルカお迎え(仮)」のタイトルがようやく決定。
「tolerance」(トレランス)にしました。
「包容力」とか、そういった意味。

そういえば昔「イントレランス」という映画がありました。
その反対語ですね。



歌詞を一部手直し。
そしたら音量がまたバラついたのでDYNを再調整。




2009.01.24

「tolerance」のミクボーカルは、アタックを抑えて
静かにつぶやくような歌い方にしていますが、
バックの音に溶け込みすぎて聴こえにくくなりました。
かといって、音量を上げればバックと乖離して違和感が出る。

リミッターをかけてピークをつぶしつつ、
threshold値とgainを細かく調整して
最適ポイントを探る作業。

音楽制作って、一見派手な趣味のように思えるけれど、
実態はとっても地味な作業の繰り返しなのです。




2009.01.25

「tolerance」ミクバージョンとりあえず完成。
動画も、ルカバージョン・ミクバージョンともに完成。

準備は万端整った。
あとはルカ発売を待つのみです。




2009.01.26

「tolerance」はルカの歌入れを待つばかり。
「現象」はやる気が起こらない。

というわけで制作中の曲がない状態となりました。
手持ち無沙汰だ。

以前バンドでやっていた自作曲「Big Bang」。
曲はいまいちだったのでお蔵入りしましたが、
歌詞のテーマは捨てがたいものがあって・・・

リメイクしてみようか。
テーマだけ生かして、歌詞と曲とアレンジは全面作りかえ。

なんとなくアレンジのイメージを練ってみる。
スペーシィ&ドリーミィなシンセが機械的なビートに乗る感じ。




2009.01.27

「tolerance」ルカ版の動画が、一部しっくりこないところがあるので、
もう一度イラストを検索してみた。

お!ぴったりのイラスト発見。
こんないいのを見落としていたとは。




2009.01.28

Primal Screamの轟音ライブで耳が馬鹿。
よって本日は作業なしです。
こんな耳の状態で作ってもロクなもんにならない。




2009.01.29

ニコニコ動画での再生数は「不安な歌姫」が圧倒的トップ。
なんでだ?

誰かがリンクを張ってくれているのかな?
と思ったので「初音ミク mash01」でググってみました。

結論としては、特にそういうのも無かったので謎のまま。
でも、そのかわり発見しました。

「wake up !」が韓国の動画投稿サイトに転載されている!
おおー。「ワールド・ワイド・ウェブ」だ。

あと、「聖夜の歌姫」がYou Tubeに転載されていたり。
(画質・音質が大幅に劣化しているのが残念。)

これって著作権的にはいいんだろうか?

別に文句を言うつもりはありませんが。
というか、むしろ喜んでいますが。

気に入ったから転載してくれたんだろうし、
自分の曲が外国にまで拡がっているなんて
ちょっとゾクゾクします。

そんなわけで、盗作行為でない限り
転載・リンク大歓迎です。
ばんばんやっちゃってください。



ニコニコ動画で「巡音ルカ」で検索してみたら
なんと、もう曲がアップされているではないですか。

そっか。フラゲできるんだな。
帰りにアキバに寄ってみればよかったあ。

スピード勝負は勝ち目がなくなったので
ちゃんと調教してアップすることにしましょうか。




2009.01.30

残業もそこそこに退社しアキバに立ち寄る。
そう!今日は「巡音ルカ」発売日!

無事にインストール&アクティベーションを済ませたところで、
とりあえずニコニコ動画で「巡音ルカ」のタグを検索してみる。

405件!

くわあ完全に後れをとった。
これはやはり、無理して今日アップするより、
完成度を高めて明日アップしたほうがよさそうだ。



とりあえずミクの仮歌をルカに差し替えてみる。
一聴してみて・・・こりゃ・・・ちょっと大変そうだ。
ミクより調整やっかいかも。

かなり発声のクセが強いです。
バイリンガルはいいのですが、日本語の発音まで
英語っぽい部分があったりして、

●ィリ●ンパブのカラオケを聴いている気分。

また、アタック音が全体に強めで、バラつきも大きい。
しっとり歌わせたいタイプの曲なので、
デフォルト値を「アタック:0、ディケイ:100」という
極端な設定にしたうえで、さらにDYN斜め切りを入れまくり。

8分音符が連続するところで、スムーズに音がつながってくれない。

苦闘4時間半。
ひとまずなんとか形にはなったけど、もう一歩。
結局のところ、やっぱり今日中のアップは無理でしたね。




2009.01.31

ディケイは低い値のほうがスムーズにつながる
ということが判明したので、ディケイ:0にする。
極端すぎるか?

ルカさんの外人風発音をなんとかしたい と悪戦苦闘するも
いかんともしがたく、これで「完成」とみなす。

ミクのコーラスがきれいだったので、そのまま残しました。


◆ピアプロ

 

◆ニコニコ動画

 


ミクヴォーカルバージョンもついでにアップ。
聴き比べてみるのも一興かと。

◆ピアプロ

 

◆ニコニコ動画

 






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