初音ミク&DTM制作日記

(2009.02)



2009.02.01

「巡音ルカ」を使ってみての感想。

・予想していた以上にアタックの強い発声。
・低音がずぶとい。
・英語っぽいイントネーションになるところがあって
 外国人が日本語の歌を歌っているみたいだ。
・音量のばらつきはそれほどでもない。
・サ行、カ行、ハ行などの摩擦音が大きい。
 ディエッサーを使っても除去できないほど。
・「め」の音がおかしい。「め」と発音した直後に
 ノイズっぽいアタック音が鳴るときがある。
 やむなく「むえ」と入力してごまかした個所があります。

「tolerance」はミスマッチであったことを認めざるをえまい。
だってこんなにアタックが強い発声だとは予想できなかったのだもの。

しかし、他の人が作った曲を聴いてみると、どういうわけか
声質が曲によって全く違って聞こえる。ふしぎ。

ミクよりオールラウンドに使えるということでしょう。
でも、ミクほどの強烈な個性がないともいえる。

おそらく今後もオレのメインヴォーカルはミク。
ルカは、ミクには似合わないタイプの曲を歌ってもらうことになるでしょう。



Primal Screamのライブ以来、嗜好がちょっとロック寄りのオレ。
ルカさんはロックンロールを歌いこなせそうなので、
いっちょ作ってみるか。パンクなやつを。

で、「Big Bang」は後回しにして新曲に着手。
1日でバッキングトラックほぼ完成。はやっ!
手慣れたスタイルなのでコード進行はすぐにできたし、
シンプルな曲なので、入力自体は簡単なんです。

それよりも、パンクバンドらしい疾走感や荒っぽさ、
ガレージもしくはライブハウスの空気感を
どうやって表現するかの方がポイント。
そこにもうちょっと時間をかけてみます。

仮タイトルは「プライマル」。
例によって歌詞とメロディはノーアイデア。




2009.02.02

「プライマル」(仮)のメロディを作る。

パンクな曲にするつもりが、つい
「メジャーコード+マイナーメロディ」
なんてことをしてしまったので、
ぜんぜんパンクではなくなりました。

ルカさんに入力しながら歌詞を考える。
わりとあっさりできあがり。
ノってるときのオレってすげえよなと自画自賛。

歌詞ができたので正式タイトルは「Slot in」になりました。

さて、メジャーコードにマイナーメロディ。
「いけない太陽」のときにも書きましたが、
この組み合わせはちょっとエロいというかワルいというか、
妙な色気が醸し出されるのです。

それをルカさんが歌うと・・・うわーすげえフェロモン。

なるほど。これがルカさんの個性か。
ミクはフェロモンをまったく出してないもんなあ。

せっかくだからサビは英語にしてみた。
さすがに英語の発音はカッコいい。




2009.02.03

ルカさんは発音やアタック、音の伸ばし方などにクセがあるのですが、
今回はそのクセがいい方向に作用しているようです。
なので今回は、歌い方には手を加えないことに。

クセを補正しなければ、音量のばらつきが小さいので調整はラクです。

むしろ声質のほうで少々苦戦。
ちょっと沈みがちな声質なので、ギター・ベース・ドラムががんがん鳴っていると
ヴォーカルが前に出てこないのです。
かといって単純に音量を上げると浮いてしまうし。

コンプ・イコライザー・ディレイ・リバーブ・ディエッサーなど
エフェクトをかけまくっていろいろと調整。

もうほぼ完成じゃね?
所要日数3日。はやっ!




2009.02.04

イコライザーでヴォーカルの50khz以下をざっくり削ってみたところ、
声が前に出て、しかも全体のピークレベルが下がったので
さらに音量を上げることができました。

このあたりの周波数帯で鳴っている音は、声ではなくてノイズ。
録音時にマイクが近すぎたのかな?
摩擦音が大きいのもそのせいか?



間奏の後に、ちょっと変化をつけようとして入れていた2小節が
かえってダルな感じになってしまったので削除。

うん。すっきり潔い感じになりました。
凝ればいいってもんじゃないね。
特にこんなロックン・ロールは。




2009.02.05

「Slot in」動画を制作。
コンセプトは「切なくって少し えろ」。

ピアプロのルカさん祭りはまだ続いているようで、
毎日どんどんイラストが増えていきます。

いったん動画の組み立てはできたのですが、
「もうちょっと待てば、もっとぴったりのイラストが投稿されるかも」
なんて考えてしまいます。




2009.02.06

野で変えてかなりひょっていryので今日のせう作はなし。
なあ、このくらいのユリスタンスdふぇ制作するのもy0小野だろう・

↑ミスタッチを直さずそのまま入力してみました。
推測してみましょう。

酔っぱらいって始末に負えないね。

<正しい文章>
飲んで帰ってかなり酔っているので今日の制作はなし。
まあ、このくらいのスタンスで制作するのも良いのだろう。




2009.02.07

「Slot in」動画完成直前に、いいイラストを発見したので急遽差し替え。
で、完成です!

◆ニコニコ動画

 

◆ピアプロ

 




2009.02.09

ルカさんで2曲作ってみたところで感想です。

ミクは音量のばらつきがあるし、声質も独特。
だけど歌い方そのものはクセが少ないので、
じっくり調整すれば、思い通りの歌い方にさせられる。

言い換えると、歌はうまくはないが素直で
プロデューサーの言うことを聞く。

ルカは歌い方に個性があって上手いけれど、
プロデューサーが歌い方を変えようとしても
言うことを聞いてくれない。
また、曲を選ぶタイプでもある。

つまり、ミクはアイドルで、ルカはアーティスト
といえるのではないかな。




2009.02.10

電車の広告を見ていて、
「ああ、今週末はバレンタインデイか」
と思いだした。
(それまで忘れていたってのもどうかと・・・)

バレンタインなんて重要なイベントデイに
ボカロマスターのハシクレとして
曲を作らずしてなんとする!

でもあと5日しかない。できるか?
とりあえずやってみよう。

電車内で歌詞のテーマを考える。
帰宅後、コード進行を考えて、とりあえず
ギター・ベース・ドラムをMC4に入力。
それを聴きながらメロディラインを考え、
歌詞を考えながらボカロエディタに入力。

歌手の設定がルカになっていたのに気付かず
再生してみてずっこけ。
乙女な歌詞とメロディはルカさん似合わねえ。
やっぱりこういう曲はミクです。

気がついたら夜中の4時。
いくら明日が休日でも、いいかげん寝なきゃだね。




2009.02.11

昨日からの続き。
ひとまず大雑把に形は出来上がりました。
あとは2/14までに細部の詰めと動画制作。
なんとかなるもんだ。

なぜかカントリータッチのシャッフルになりました。
なんでだろう・・・? 自分でもわからない。

タイトルは「バレンタインディなんて大嫌い」。
ちょいとひねった歌詞にしてみました。




2009.02.12

「バレンタイン〜」の制作続き。

歌詞を一部変更。
イントロが長すぎたのでカット。
ベースにコンプとイコライザをかけて存在感を出す。
サビにコーラスをつけてみたけれど、
鬱陶しい感じになったのでやめ。
シンプル&ストレートな方がこの曲には合うみたい。



動画制作用のイラストをピアプロで探索。

・・・そうだよな。
普通は「Happy Valentine」だよな。
「バレンタインなんて大嫌い」
なんてテーマでイラストは描かないよな。

それでもなんとか、照れた表情や迷っている表情など
あんまり「ハッピー全開」じゃないイラストをチョイス。

絵師さんの意図とは違う使い方かもしれない。
なんとかひとつお許しを・・・。




2009.02.13

「バレンタイン〜」がカントリー風になったので、
さらにその風味を強めるべく
バッキングにバンジョーを追加。

とくれば、リードはフィドルとなるのでしょうが、
あえてハズシでアコーディオン。
その方が軽快さが出るかなと。



キーが高すぎると感じたので1音下げたところ、
音量のばらつきが変化してしまった。
ちょっと変えると、音量のばらつきも変化してしまう。
このあたりがミクの扱いづらいところです。

眠いので再調整は明日へ持ち越し。




2009.02.14

歌の再調整も終わって完成。
動画も完成して、アップするのみとなりました。

クレジットに記載する絵師さんの名前にミスや漏れがないか、
ブックマークを最終チェック。

あれ? 絵が1つなくなって
「このコンテンツは削除されました」の記載が。

さあ、どうしようか。
昨日まではあったので、そのままアップする手もある。
実際、最終チェックをしなければわからなかったわけだし。

でも、削除したのには何らかの理由があるのだろうし、
絵師さんの意思を尊重すべきだろう。

というわけで急遽イラストを差し替え、
クレジットを作り直す。



そんなこんなで「バレンタインディなんてだいきらい!」完成。

最終的にタイトルは「大嫌い」をひらがなにして「!」を付けました。
「嫌い」というのは非常に強い言葉なので、ネガなイメージを弱めて
かわいいニュアンスを付加する意図です。

◆ニコニコ動画

 

◆ピアプロ

 




ミク曲は「好きと言いだせない」女の子の歌詞が、
「wake up !」から2曲続いています。

いや、別にオレの私生活に何かあったわけではないですが。

そんな歌詞ですが、曲とアレンジはあっけらかんと明るくして
悲しくなりすぎないように仕上げました。

まだまだ子供っぽい恋愛感情なんですね。
で、歌詞の主人公自身も、あまり深刻に感じていない。
この恋がうまくいかないとしても、未来はまだまだ明るく開けている。
そういう雰囲気を作りたかったのです。




2009.02.15

早々に新曲に取り掛かる。
タイトルは「Pangea Sunrise」。

パンゲアとは、地球の大陸が分かれる前、
ひとつだったころの名前です。
約2億年前。
当然、人間なんてまだいない時代。

パンゲア大陸に昇る朝日。
さまざまな生き物の誕生と絶滅の繰り返し。
その延長上に我々は生きている。
そんなイメージ。

この言葉は数年前に思いついて、
いつか曲にしたいなと思いながらも、
そのまま放置していたのでした。

ルカさんの歌を聴いて思い出したのです。

これまで作ってきた曲は、いずれも等身大のポップソング。
ミクの歌声にはそれが一番似合うと思ってのことですが、
ルカさんなら、「パンゲア大陸の朝日」という
巨大なスケールの歌も似合いそうだ。

さっそくメロディと歌詞を考え、バッキングを制作。
1日でかなり完成に近いところまで出来上がりました。

プリミティブなドラムとベース。
重いストリングス。
ギターのアルペジオとシタール。
風の音のSE。

これまでのmash01作品とはかなり雰囲気が違うものになりました。




2009.02.17

いつの間にやら「Slot in」の再生数が
「tolerance」を抜いて歴代2位。

エロは強し。

あ、エロつっても直接的な表現じゃないので
未成年者や女性でもご覧いただけますよ。
と、いちおうフォロー。

ちなみに再生数の歴代トップは「不安な歌姫」。
なぜだ?



昨日・今日と「Pangea Sunrise」の細部の詰め。
ヴォーカルの音量ばらつきの補正や、アレンジ・コード進行の手直しなど。
とはいえ、ルカさんは音量のばらつきが多少あっても味になるので、
あまりギチギチには補正しない。

間奏のリードはまだ空白状態だけれど、
思いつきでバックに混声合唱を入れてみた。
壮大なスケール感が出ていい感じ。

ストリングスとヴォーカルが重なって混沌としてしまったので、
ストリングスに例の「stereo」エフェクトをかけて左右に振る。
真ん中があいてヴォーカルがすっきりしました。

間奏のリードをどうしようか思案中。
最近はいつも最後まで決まらないなあ。




2009.02.18

ニコニコ動画ですさまじい再生数を誇る有名な曲とオレの曲の違い。
才能とかクオリティとかはさておいて、聴いた瞬間に思うのは、
「音が大きいなあ。」

DAWソフトには「ノーマライズ」という機能が付いていて、
音が歪まないぎりぎりのところまで音量を自動的に上げてくれます。
それを使っていてもこの音量差。

音量を上げられないか試みてみる。

理屈はわかる。
ノーマライズは、一番大きい音を基準として設定されるので、
大きい音と小さい音の差を狭めれば、全体の音量が上がる。

ヴォーカルのばらつきを補正して、さらにコンプレッサーをかける。
ドラム・ベースにもコンプレッサーをかける。
レベルメーターをにらみながら各楽器のバランスをとる。

ミックスダウンして、これまでの曲と比べてみた。
ん?あんまり変わらない。




2009.02.19

昨日に引き続き、音量上げの試行錯誤。

全体のミックスにもコンプレッサーをかけてみた。
音量が上がった・・・けれど、変なうねりが出て、
音色や歌い方が不自然に。

気にならない程度までコンプレッサーのパラメータを調整すると、
結局元のバージョンとあまりかわらないレベルになってしまった。

これだったら元のバージョンの方がまだ良い。
そもそもコンプを深くかけるのは好きじゃないし。

イコライザで低音をカットしてみた。
音抜けが良くなり、音量を上げることができた。
そのかわり、ベースの音が薄っぺらくなり、
ルカさん特有の低音の温かみが消えてしまった。

「Pangea Sunrise」の音には、
大地を思わせる重さと温かみが必要不可欠。
よってこれも却下。

いろいろ試した揚句、
結局、昨日のバージョンが最良ということに・・・
徒労感でやるせないよう。




2009.02.20

音量アップは今後の課題として持ち越し。
とりあえず完成させるために、間奏を作ることにする。

プリミティブなイメージを強めるために、民族楽器を使おうか
とも考えたのですが、シタールやアコースティックギターが
硬く乾いた印象なので、対照的に「ピアノ」を選択。

起承転結の流れを作らない方が曲に合うと思ったので
アドリブでフレーズを途切れ途切れに並べた感じにする。

さらに細部のアレンジ調整。
動画の制作。

ハウリングのような音が数箇所入っている。
なぜだ?
すべてPC内で処理しているので、
ハウリングが起こるはずもないと思うのだが。
何かの音が干渉しあっているのだろうか?

わからないので放置。
これはこれで、生音レコーディングっぽくていいんじゃね?
と自己弁護。

気がついたら朝6時。
明日は休みとはいえ・・・




2009.02.21

「Pangea Sunrise」完成!

これは自信作!ぜひ聴いていただきたい!


◆ニコニコ動画

 

◆ピアプロ

 




2009.02.22

休むことなく新曲の制作を開始。
タイトルは「淡雪」。

オイオイ「Big Bang」と「現象」はどうした?
ってツッコミが聞こえてきそうな。

雪の歌を思いついたので、春になる前に作っとこうかと思いまして。

すぐに消えてしまう儚い淡雪に自分を投影する
内気な女の子の歌。おとめちっく!

こういう歌はミクですな。

歌詞が最初にできて、次にメロディ。
そしてメロディにコード進行をあてはめていく。
この順番で作るとめんどいのだけどね。

演奏はピアノが主体。
「ピアノ弾き語り風」にしようか とも思ったのですが、
ネットで公開することを考えると・・・

約4分間、飽きずに聞かせられるか?
無理だな。途中でストップボタンをクリックされそうだ。
というわけで断念。
ドラム・ベース・ギター・ストリングスを入力する。

今週末にはアップできそうだ。
結局「毎週リリース」になっちゃってますよ?
ワーカホリックだねえ。




2009.02.23

ボーカロイドには「ジェンダーファクター」というパラメータがあって、
声質を子供っぽく、または大人っぽく変えることができます。

でもオレはこれまで、ここはほとんどいじっていない。
「歌で満たすの」でエフェクト的に使ったくらい。

ミクの素の声は萌えっぽくて嫌いな人も多いようですが、
ピュアで元気なイメージがあってオレは好き。

でも今回の「淡雪」は、儚くておとなしい女の子が主人公。
素のミク声だと、湿度が足りない。

で、ブライトネスを下げて明るさを抑え、
ジェンダーを上げて柔らかくしてみました。
うん。いいかんじ。狙いどおり。
弱々しくて、感受性が強い、文化系の女の子。

でもやっぱり「な行」は「にゃ」っぽい発音なんだよな。
普段はこの発音好きなんだけど、こういう曲だと少々ミスマッチ。
試行錯誤してみようかな。




2009.02.25

頭蓋骨が巨大な空洞のドームになって音が鳴り響く。

「淡雪」の中盤に入るストリングスは、こんなイメージの音に仕上げたい。
わかりやすく言うと、広がりと奥行きを持たせたい。

まず、近頃よく使っている「Stereo」エフェクトをかけて左右に振る。
まだ広がり感が足りないので、「image」というエフェクトをかける。
これは、ステレオの位相を広げたり狭めたりずらしたりといった
加工ができるもの。
これをダブルで使って左右に大きく広げる。
そして、ディレイとリバーブをかけて奥行きと上方向への広がりを作る。

ヘッドフォンで聴いてみた。
おおおおおおおお!気持ちいい!

さて、たまにはお役立ち情報を。
この「Stereo」「Image」エフェクトは、mda-vstというサイトから
ダウンロードしたフリーのプラグインを使っています。
いっぺんに30種類ものエフェクトをダウンロードできて便利ですよ。

http://mda.smartelectronix.com/




2009.02.27

「淡雪」製作中に雪が降るとは・・・

歌詞の世界と現実がぴったり一致してしまった。
偶然なんだけど、こういう偶然は「運命」だと思うことにしている。

この曲は、まさに今週作られる運命にあったのだと。

ほぼ完成の状態です。
明日の夜アップしますよ。




2009.02.28

「淡雪」完成です。

歌詞は一番最後の行がポイントですゆえ、
最後まで聴いていただきたく。


◆ニコニコ動画

 

◆ピアプロ

 

実は、イントロで使っているイラストを見て、
「雪の歌を作ろう」と思いたったのです。
いい絵です。





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