『7メートル幅問題』について
『7メートル幅問題』とは...
『関さんの森』の西北側隣接地が開発されています。本来,関さんの森と一体となっていた森ですが,すでに住宅が建ち始め,境界線部分まで伐採されています。伐採された結果,その影響は関さんの森まであらわれており,境界線部分の樹木の健康が悪くなってきました。また,地主は「境界線より出ている部分の枝を切ってほしい」といっています。
せっかく残ることになった関さんの森ですが,森を良好に保つためには,境界線部分より最低7メートル幅程度は『緩衝地帯』として残す必要があります。
(財)埼玉県生態系保護協会・堂本さんからのメッセージ
私たちの協会は平成7年に関さん姉妹から,お父様のご遺志を受けて約
1.1haの屋敷林のご寄付をいただきました。この関さんの森は,貴重な時間を割いて森を育むために汗を流して下さる皆様のおかげで,地域の方々だけでなく,生きものたちにとってもますます重要なものとなっています。
ナラやカシがうっそうと茂り,湧き水がこんこんと湧きだし,そこにはタヌキたちもやってきます。そしてその森の主となったフクロウが長年住みつき,春ともなれば,ぬいぐるみのよをてヒナが誕生し,丸い目を輝かせています。関さんの森は松戸市にとってもかけがえのない森なのです。これからはこうした森を確実に守り,もっと増やしていき,そしてその森をつなげていく必要があるのです。
ドイツでは,その地域のよい自然のこどうビオトープといいますが,まちづくりの基本の中に,このビオトープをつなげてネットワークする,自然と人間とが調和したまちをつくっています。こうした自然にやさしいまちがいつまでも栄えることができるようにすることが,持続可能なまちづくりだと世界では言われているのです。
しかしこの森に残念なことが起こりました。隣接する場所で,地権者の相続発生に伴う宅地造成計画がもち上がり,まわりにはえていた木が次々に切り倒されて,森の背中が裸の状態になってしまったことです。特に境界線の辺りでは,草や木の根が取り払われて表土がむき出しになり,数カ所で倒木まで見られました。多くの生きもののすむ関さんの森を守るために,私たち協会では松戸市住宅課や「緑と花の課」,地権者の代理人との間で話し合いを重ねています。
隣接地はすべて伐採されてしまいましたが,開発の可能性がなくなったわけではありません。私たちの協会では,森と宅地の間の土地を松戸市が公有地化し,そこを「緩衝帯」とすることで,かつてのようないきいきとした自然を取り戻すことを願っています。
関さんが長い年月守ってきて下さったこの森は,将来の子どもの財産であり,私たちの心をうるおしてくれる大切な財産でもあります。関さんの森が松戸市の貴重な財産となった今,まず市がこの森を守る姿勢を示すことが大切です。そして私たちの協会と地域の皆様とがともに手をたずさえて関さんの森を守り,育んでいきたいと考えています。今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。