・・・・フクロウの森を守ろう・・・・・

『関さんの森を育む会』会報

発行 1998年3月15日 NO.8

この会報は,ホームページ用に編集しなおしたものです。
画像は,まだ準備できてません。もうしばらくお待ちください。

目次 wb00860_.GIF (262 バイト) 2月18日「関さんの森」を「緑地保全地区」に指定をと会で陳情
wb00860_.GIF (262 バイト) 3月3日「ケンポナシ」樹木医の検診をうける
wb00860_.GIF (262 バイト) 山田さん「松戸みどりのネットワーク」開設(略)
wb00860_.GIF (262 バイト) 11月16日(日)種子の模型作りと手打ちうどん作り
wb00860_.GIF (262 バイト) 「関さんの森を育む会」の活動その後経過
wb00860_.GIF (262 バイト) 編集後記・本の紹介・その他

「関さんの森」を「緑地保全地区」として位置づけを

 二月十八日(水)松戸市市民相談室の市民サロンにて、市長への「関さんの森を緑地保全地区に指定を」の陳情書を提出して、森の状況と陳情説明をして四時から五時まで市と懇談した。
 市から飯田助役・佐々木部長・下藤課長部長・高山課長が出席した。
 会から関・千田・小堀・武笠・田中・山田・坂本が出席した。
 最初に、陳情書を提出して、趣旨説明をして、懇談に入り、『関さんの森』の幸谷地域における位置づけと背景について緑地の地図・開発前と現在の写真等をまじえて説明した。会員から様々な説明がされた。
 結論としては、明確な反応がなかった。
 飯田助役から「緑の『基本計画』は行政が宣言するものなので、地域の問題は『都市計画マスタープラン』で市民側から宣言すれば、行政はそれを守ることをしなければならない。」との話しがあった。
 森を寄付された(財)埼玉県生態系保護協会のNGOとしての正確な理解がされていないようであつた。今後さらに森の重要性とともに周知が必要である。


陳 情 書

 環境問題が深刻な昨今、21世紀に手渡す財産として、私たち大人はすべてを考えていかなければならないと考えております。
 特に、町づくりの中で“今ある緑地"を維持し残し続けるという事は、相続税などの関係で大変な 努力のいる事であり、松戸市内の現状は憂うべく状態で宅地化が進んでおります。
 こういう最中にあって、市に対して30年有余にわたり『子どもの森』として貸借しておられた関武夫氏の意思を引き継ぎ、生態系保護協会に寄付する事で永遠に『森』として残る事になった幸谷字熊ノ脇にあります約1.1haの存在は大変大きく、また、意義ある緑地と言えます。
 現在は、この『森』を愛し親しむ多くの人たちが集い『関さんの森を育む会』を作り、月一度の観察会や管理、また楽しい諸行事を行っております。
 文化放送の取材では200人ほどの人々が集い、参加者は市内ばかりでなく全国からも注目される存在になっております。
 また、復元の意味もあって、日大の学生の方たちも定期的に調査しているところです。
 この都市化する中、フクロウをはじめ野鳥のすみかとなり、めったに見られない植物たちも生存しているという、市内にあって大変大きな財産となっております。
 さて、現在、国段階でも“緑地"を保全しようという事から“都市緑地保全法"の見直しが行われました。
 松戸市としても緑地保全のために地区指定を行う作業をされている所と聞き及んでおりますが、是非とも、この『関さんの森』を地区指定として加えていただき、この森を機軸に馬橋・小金地域の緑地を次世代に手渡す財産として力を貸していただきたくここにお願いするものです。

松戸市長殿
1998年2月18日
『関さんの森を育む会』
連絡先 松戸市幸谷131 関 美智子

 

元気になれ『ケンポナシ』樹齢二百年以上の古木
樹木医・高野光利さんの検診を受ける! 三月三日(火)

 この日は、弱った古木達を元気づけるような晴天になりました。
 高野光利さんの検診を受けた樹木は、ケンポナシ ・サザンカ・キリシマツツジの三本 で、いずれも幾世代を見つめてきた樹齢二百年以上の古木たちです。
 高野さんは、我孫子市在住で造園業光風ガーデンを長年営み樹木医の道ではベテランの方です。
 今回の検診の手配は、田中利勝さん(自然通信社)にしていただいたものです。
 一月十八日(日)午後、森を育む会「七メートル幅問題」の集まり終了後に訪問された田中さんを関さんが森や古木たちを案内しました。この時にケンポナシの所で「なんとか樹勢を回復させたいと思っています。」との関さんの話しをうけて、早速、高野さんへ連絡をしていただいたものです。

 二月十一日(水)には田中さんの案内で高野さんが最初の下見に訪問をされました。
 検診結果については、今回のデータを整理してカルテを作り治療方法を考えてからになります。
 会の運営収入の財源である梅林の側にあるケンポナシを元気にするために、検診結果が示されたら、会としても何らかの対策をとることになります。
 また、「関さんの森」の原点でもある関武夫著『写真でみる自然と歴史をたどる散歩道』に、本田正次氏等が来訪したおり北限に位置し大木として大変貴重なものですとこの木のことについて記載してあります。
 それと、二月「自然通信」第八七号で「チンピノキ」として紹介されています。
 不思議なことに、他の古木はすべて保護樹木に指定されているのですがこの木はされていません。

種子の模型作りと手打ちうどん作り 11月16日(日)

 十一月十六日の定例会は十五人が参加して「観察と手打ちうどん作り」をして楽しみました。
 観察の前に羽を付けた実物の種子散布とそれに対応した模型を参加者が作り、飛ばして実感するミニセミナーを開きました。山田さんが材料を用意して散布と模型作りを指導しました。
 用意した種子と材料は、マツ・トリネコバカエデ・メグスリノキ・アオギリ・ラワン・ツクバネ・アルソミトラマクロカルパ及びこれに対応した模型材料。

@マツの種では、口が小さい三角フラスコに大きく開いたマツボックリを入れてあるのを見て、どのようにして入れることができたのか考えました。濡れるとマツカサが萎んでしまう性質を利用しました。乾燥すると開いて種がこぼれて羽で回転して遠くへ落ちます。ちなみにフラスコからマツカサを取出すのは難しいそうです。
Aアオギリの種も回転して落ちます。模型を作りました。
Bラワンでは、模型を作成して、輪ゴムで飛ばして回転しながら落ちるようすを観察しました。
Cツクバネは、三つの羽でスクリューのように回転して落ちます。
Dアルソミトラマクロカルパでは、これを見てグライダーの設計を考えたそうです。長距離の滑空に適した大きな羽がついています。模型を作りクニギの木の上から飛ばしてみました。

 子孫を増やすために、より遠くへ移動するのに種子の形を工夫しているのが実感できました。これを踏まえて、森の観察では、オニドコロ・イヌシデ・ケヤキ等の種子を見ました。模型材料は、目黒の自然教育園で販売しています。

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 左の写真は、クヌギの木の上からアルソミトラマクロカルパの種子の模型を飛ばしてグライダーのように滑空して散布する様子をためす持田君。いつも、お父さんと例会に参加しています。左下の人は山田さん「水平に持って。」と声をかけている。 下の写真は、戸田さん・伊東さんに教わりなが「うどんの手作り作業」に挑戦する山田(ちはる)さん。
 右の写真は、うどんを茹(ゆ)でている竈(かまど)の火加減をするのに薪の燃えている様子を覗いている、川上さんと山田(さおり)さん。日常生活では、薪を燃やす竈を使う機会がほとんどなくなりました。

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「関さんの森を育む会」の活動その後経過

1997年11月2日(土)販売用梅干しの容器詰め作業
関さん宅にて、7人が参加して梅干し詰め作業をしました。
関さん・小堀さん・稲毛さん・鈴木さん・田中さん・千田さん・武笠さん

1997年11月2日(日)AM10:00〜12:00フリーマーケットで梅干しの販売をしました。
定例会は、「森の観察」と「うどんを作り」をする。最初に山田さんが用意をした羽やプロペラの機能を持った種の模型を各自作り、飛ばして種子の散布の様子を再現してみました。 これを踏まえて、同様の機能を持つ種子を森で観察しました。その後、手打ちうどんを作り食べました。

1997年11月23日(日)AM10:00〜5:00
関さん、まちづくり協議会の人たちと北松戸駅より「関さんの森湧水」まで徒歩にて、各湧水を巡る。「ケンポナシ」のところでは、皆で実を食べ甘さを実感しました。

1997年12月13日(土) PM1:30〜5:00
「江戸川の環境を守る会」の懇親会に会員出席。

1997年12月20日(土)PM1:00〜4:00
市のまちづくりボランテイヤ支援センターに関するセミナーに、関さん・小堀さん・武笠さん出席。

1997年12月21日(日)AM10:00〜12:00
定例会で13人が参加して「関さんの梅林」の剪定作業をしました。

1998年1月8日(日)AM10:00〜12:00
臨時会報発行。印刷を山田さん、発送を武笠さんが担当しました。

1998年1月18日(水)AM10:00〜12:00
赤城神社内の「幸谷公民館」にて、定例会に変えて臨時会報にて紹介の「7メートル幅問題」について相談。協会より亀田さんが出席して説明。1月24日にさらに相談することにしました。
方向として、「関さんの森」を「緑地保全地区」に指定してもらう陳情を考えることにした。
また、山田さんより「松戸みどりのネットワーク」ホームページを開設の紹介がありました。

1998年1月18日(水)PM12:00〜3:30
田中利勝さんを赤城神社より会員で「関さん宅の古木」・「関さんの森」・「子どもの森グランド」・幸谷観音下「幸谷ビオトープ」予定地・「溜上の森」を案内。ケンポナシの所では、保全の ために樹木医の紹介について話し及び「溜上の森」では手入れについての話しがでました。

1998年1月24日(土)AM10:00〜12:00
関さん宅にて、協会より亀田さんが出席して「7メートル幅問題」について相談。市の市民相談室経由で「関さんの森」を「緑地保全地区」に指定してもらう陳情をすることにした。手配を千田さんが担当。「
溜上の森」について、田中利勝さんの協力を得て保全作業の試みをすることになったことが報告されました。

1998年1月31日(水)PM4:00〜4:30
田中利勝さん・木下さん・坂本で「溜上の森」を見学して保全について相談。
※ 後日、田中利勝さん・木下さんが「溜上の森」で下草刈りの作業をしました。

1998年2月11日(水)
田中利勝さんと樹木医の高野光利さん「サザンカ・ツツジ・ケンポナシ」の検診の下見に 関さん宅を訪問。

1998年2月11日(水)
戦後すぐから「溜上の森」の側に在住の織本さん宅にて、合併浄化槽の見学説明と関武夫氏と一緒に自然保護活動をしていたとの話しや周辺の変化の話し(雷陣山・天神山・溜め池 等)、竹とんぼのことを伺う。また、「溜上の森」の保全についての協力をしていただくこ とになった。

1998年2月15日(日)AM10:00〜12:00
定例会「観察と作業」は雨にて中止。関さん宅で来た人たちで、社会教育団体に登録手続き等について若干相談。
関さんより、岡田さん(みどりの基金)の仲介で千葉県林産試験所より植樹用の苗木を貰えることになったことが紹介されました。

1998年2月18日(水)PM4:00〜5:10

松戸市役所の市民相談の市民サロン室にて市長への「関さんの森を緑地保全地区」に指定について陳情書を提出して懇談した、市から飯田助役・佐々木緑化部長・下藤副部長・高山課長が出席。会から関・千田・武笠・田中・山田・坂本が出席。

1998年2月22日(日)PM9:00〜12:30
「緑の基本計画(試案)」懇話会の午前・午後の各部に会員出席

1998年2月28日(土)PM2:00〜4:00
持田さん「関さんの森」で上(高台)の調査枠の修復作業をする。

1998年3月1日(日)PM10:00〜12:00
関さん宅で「緑の基本計画(試案)」に対する会としての意見書について相談。検討内容を山田さんが意見書にまとめた。

1998年3月2日(月)
「緑の基本計画(試案)」に対する会の意見書を武笠さんが市役所みどりと花の課に提出。

1998年3月3日(火)PM9:00〜12:30
樹木医・高野さんによる「サザンカ・ツツジ・ケンポナシ」の検診作業。
田中利勝さんが小椋さんを「関さんの森」と古木を案内して関さん宅訪問。
「溜上の森」の織本さんが樹木検診の見学をかねて、竹とんぼを持って関さん宅を訪問。

1998年3月3日(火)PM2:30〜4:00
田中(玉枝)さん「関さんの森」で窪地の調査枠の修復作業をする。

1998年3月8日(日)AM10:30〜12:30
木下さん「関さんの森」で斜面の調査枠の修復作業をする。


本の紹介 (坂本)

@宮脇昭著『自然植生と緑環境 ―鎮守の森を地球の森に―』
     NTT出版1997年1月22日初版第1刷発行

著者は、農家に生まれ子供のときから田の草取りの苦労を肌身に感じ、何かうまい方法 はないものかと「雑草」(野草)の生態研究を始めた。あるとき留学先ドイツのチユクセン教授に「草は取るからまた生えてくるのです。」と教えられて各々の草・植物はあるべくして生えているのだと覚り、生物界を支える植物全体の植生を研究するようになった。
著者は、「緑が滅ぶとき文明も滅びる」と語り日本と世界を駆け巡りその土地にあつた緑化の方法を普及し実践している。
身近な自然を考えるとき、その植生の見方及び自然観を養うのに大切なことを学ことが できると思う。

A山野忠彦著『―樹医の診療日記 ―木の声がきこえる』
     講談社1986年6月15日第1刷発行

「ケンポナシ」の古木を・高野光利さん(樹木医)が検診した記事を今回の会報で掲載しましたが、この木を診る医者という概念がまだ日本でない戦後まもないころ、著者は「樹医」と称して試行錯誤を繰り返して苦労をして各地の樹木を助けてきました。この本を読むと、人より多くの歴史を背負って生きてきた樹木たちへの尊敬と愛情を注ぐ著者の思いが読む人の心に満ちてくるような不思議な気持ちになる。そして、いかに樹木を蔑ろにした街作りをしてきたかという現実に引き戻されるのである。


カメラ担当・定例会記事担当記者を募集

  定例行事の記録原稿執筆をする記者を、何方かお願いします。
  定例行事等の記録写真の担当をするカメラマンを、何方かお願いします。

会に対するご意見・ご感想等がございましたらこちらまで

  連絡先 関美智子 松戸市幸谷131 047(341)0327
       山田純稔 県立小金高等学校・生物科 047(341)4155
  編 集  坂本 健 松戸市新松戸7-221-5-D-815 047(345)8256
       塙恵美子・萩原美恵子・伊東由紀

木下紀喜さんから『木を植えましょう(その1)』ついての原稿を頂いています

  次号から掲載させていただきます。乞うご期待。


『育む会の予定』

  育む会の定例日は第3日曜日。時間は午前10時からで、集合場所は関さん宅前 です。
  「自然観察」か「森を育む作業」をすることになっています。
 ☆4月19日(日)定例行事は、「タケノコかり、野草のテンプラ」をします。
 ☆現在「松戸の市町村マスタープラン」に対する会としての計画・意見書提出を検討しています。ご意見をお寄せください。


編集後記

 会報発行は、季刊で原則年4回、かつ出せるときに出すということで出発しました。記録・広報・多くの様々な人の意見や原稿をという方針でしたが、編集会議をもって、議論してなどと頭で考えていたのですが、何時・何処で集まる かなどを考えるより、つい便利なパソコンがあると単純編集作業は苦にならず内容を吟味せずに発行してしまったよう に思います。
 会報3号から編集を担当して思うことは、毎号定期的に発行している他の団体の担当者はすごいエネルギーを持っている人なのだと。また、期限を決めて原稿をいかに集めるかが問題なのだということ。それと、どしどし助けをお願い する柔軟な思考も必要なのではないかと反省しています。 ( 坂本 )


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