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コンサートの感想 -2005年-

初回:2005.10.29

2005年 9月23日(金) アンサンブルSAKURA 第19回定期演奏会(上野学園・石橋メモリアルホール)

 2005. 9.23(金),上野駅近くの「上野学園・石橋メモリアルホール」で行われた「アンサンブルSAKURA 第19回定期演奏会」に行ってきました。このオーケストラ,かの宇野功芳氏が年に1回指揮することで有名なのですが,残念ながら今回の指揮は氏ではなく,他の方です。

 私はこのホール,初めて入りましたが,小さい上,椅子は昔風の座りにくいものでした。あまり,来たくない感じのホールですね。その上,聴衆は何と250名位と狭いホールの半分位の埋まり方でした。以前に行った宇野功芳氏指揮のコンサートでは,「川口総合文化センターリリア・音楽ホール」の,ここの倍以上の大きさのホールがほぼ満席となったことを思えば,非常に寂しい状態でした。さて,演奏された曲は以下です。

 (1)シューマン:交響曲第2番
 (2)ベルディ:歌劇「椿姫」ハイライト
 高石治指揮アンサンブルSAKURA,田中良枝(S),望月光貴(T),雨谷善之(Br),栗原桃子(S)

 (1)の出だしは金管がハッとするような音を出したので,こりゃあダメかと思ったのですが,その後は順調に行き,音楽も徐々に盛り上がってゆき,第1楽章後半は素晴らしい演奏でした。第2楽章もそれは続きましたが,第3楽章は弦楽器の音が不安定で,その部分はまるでシェーンベルクを聴いているような気分になりました。そして,第4楽章に行きましたが,こちらはまあまあと言ったところでしょうか。

 それにしても,この曲のLPやCDは何種類か持っていますが,あまり好きではない曲の1つで,家ではほとんど聴いたことがありません。今回聴いて第1楽章はまあまあと思いましたが,他は聴いていて,吹っ切れる所が無い,欲求不満になるような感じの曲だと思いました。

 なお,今回の演奏は,古い配置,すなわち,第1バイイリンと第2バイオリンが前面左右に,チェロとコントラバスが左奥に,そして金管・木管は右奥にと言うものでした。

 (2)は舞台の後方,オーケストラの後ろに小さな舞台を作り,そこで,椅子等をおいた簡素な装置で歌手が歌と演技する形式での演奏でした。そして,歌劇「椿姫」中の2人又は3人で済む場面が選ばれて演奏されました。ですから,最初は第1幕前奏曲,次は客達が踊っている所でのヴィオレッタとアルフレードの対話,そして,「そはかの人か〜花から花へ」,第2幕はヴィオレッタとジェルモンの対話,ヴィオレッタとアルフレードの別れ,アルフレードとジェルモンの対話,そして,第3幕はほぼ全曲が演奏されました。そして,聴衆に話がわかり易いように,アンニーナ役の歌手がナレーションを行うと言うものでした。

 そして,ヴィオレッタ役の田中さんは,幕がかわるごとにドレスを着替えたので,都合3回着替え,第1幕は濃いピンク色,第2幕は青緑色,第3幕は白のドレスでした。

 第1幕はオーケストラと指揮者が歌劇の伴奏に慣れていないせいか,オーケストラの音が大きすぎて歌手の声の声が聞こえないことがあったこと,そして,ヴィオレッタ役の田中さんの声の音色が華やかと言うより悲劇的なものだったので,「そはかの人か〜花から花へ」はあまり感心しませんでしたが,第2幕の前半,すなわち,ジェルモンとの対話とアルフレードとの別れの場面は,彼女の声の響きが最高に生きて,実に感動的,そして,圧倒的な演奏でした。その余勢で第3幕と思ったのですが,第3幕はなぜか第2幕ほど彼女の声が生きず,彼女ならば,もっとできたのではないかと思いました。また,アルフレードやジェルモンを歌った歌手も中々良かったです。なお,アンコール曲は勿論「乾杯の歌」でしたが,やはり,彼女の歌は華やかさが足りないと思いました。

 それにしても,本日は聴きに来て本当に良かったです。ヴィオレッタ役の田中さんの第2幕のな歌を聴けただけでも良かったです。今度は彼女の歌で全曲を聴きたいです。それにしても,本日の失敗は,双眼鏡を持って行かなかったことです。この田中さん,プログラムの写真では非常に綺麗でしたし,遠目でしたが,華やかなドレス姿でしたので。

2005年 9月11日(日) ”としま区民芸術祭「豊島区管弦楽団演奏会(東京芸術劇場・大ホール)

 2005. 9.11(日),池袋駅近くの「東京芸術劇場・大ホール」にて開催された”としま区民芸術祭「豊島区管弦楽団演奏会」”に行ってきました。当日は同劇場では「山岳写真展」も開催されており,こちらは厳冬期の山々を撮影したものもあり,私にはとても撮れないと感心しました。あ,大ホールへの聴衆の入りは1階席はほぼ満席と非常に良い入りの状態でした(もっとも,ここからは見えない3階席はガラガラだと思いますが)。さて,演奏された曲は以下です。

 (1)エルガー:行進曲「威風堂々」第4番
 (2)オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
 (3)ハマースタイン2世:「サウンド・オブ・ミュージック」より
 (4)ロイド・ウェーバー:「オペラ座の怪人」より
 (5)ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
 (6)エルガー:愛の挨拶
 川合統脩指揮豊島区O.

 本日のプログラムは,前半はポピュラー曲を含めた聴き易い曲,後半はオーケストラの機能性を発揮させる構成と言うべきでしょうか。

 (1)は多分,私は録音を1枚も持っていない曲で,この曲として聴いたのは初めてではと思いますが,意外にいい曲で,特に後半の勇壮な旋律がいいですね。この旋律,どこかで聴いたことがありますが,おそらく,映画「バン・ダデシュ物語」で使われていたような気がします。

 (2)は有名曲ですが,やはり,運動会で使われる後半がいいですね。

 (3)は接続曲で,最初の「序曲?」は雄大でDVDで観る映画よりはいい?と思いましたが,それ以外は何となく間延びした感じでした。

 (4)は歌手のサラ・ブライトマンの夫の曲ですが,こういうのを聴くと,いわゆる現代音楽の作曲家達がいかに才能が無いのか,よくわかります。

 (5)は曲と曲の間が空き過ぎで,また,トスカニーニの録音で聴かれる中間部の高揚感は全く感じられないものでしたが,それでも,最後の10小説位はテンポを落として雄大なものとなりました。この部分のみ,素晴らしかったです。

 (6)はアンコール曲で,「アマチュア・オーケストラの場合,アンコール曲が最も良い演奏」との格言通りに,この曲が本日の演奏曲の中で最も素晴らしい演奏でした。特に出色だったのが,コンサートマスターを中心とした第一バイオリンによるポルタメントがかかった演奏です。エルガーの曲って,日本ではあまり演奏されませんが,こういうのを聴くと,もっと聴かれてもよいのではと思います。

2005年 7月10日(日) 川口市民オーケストラ LILIA サマー・コンサート(川口リリア・音楽ホール)

 2005. 7.10(日),川口駅前の「川口リリア・音楽ホール」で行われた「川口市民オーケストラ LILIA サマー・コンサート」を聴いてきました。

 このオーケストラのコンサートは満員に近くなることが多いのですが,本日も満席の上,立ち見客が20名以上になりました。さて,演奏された曲は以下です。

 (1)ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
 (2)シューベルト:交響曲第8番
 (3)ベートーベン:交響曲第3番
 (4)エルガー:朝の挨拶
 久住純信指揮川口市民O.

 さて,感想ですが, (1)は,ホルンに技術的な問題があり,前半のホルンが目立つ場所での音の吹き間違えと音の小ささのため,前半は楽しめませんでした。しかしながら,ホルンが目立たなくなった後半は,中々,よい演奏でした。

 (2)の曲は旧全集版によるロマンチェックな演奏が好きなのですが,今回ものは新全集によるものか,ダイナミックさを追求したものでした。ですから,第1楽章の前半は不満を覚えましたが,その後は慣れたせいか,こういう演奏も中々いいのではと思いました。しかしながら,第2楽章の最後まで聴くと,やはり,この曲はこういう演奏にでは存在意義が無い,すなわち,シューベルトがどう思っていようと(元々,シューベルトが作曲放棄をしてしまった曲ですし),やはり,この曲はロマンチックに演奏しなければ生きないのではと思いました。

 (3)は第1楽章の前半の弦楽器の音が濁っていたので,一体どうなるのかと思っていたら,後半になり楽器が暖まってきたのか,ようやく本来の姿に戻り,中々良い演奏になりました。そして,第2楽章は,音も安定して,スケールは雄大になり,本日の中で最も素晴らしいものとなりました。第3楽章はまあまあの状態で,そして,第4楽章は最初こそ,やや音が不安定でしたが,その後は第2楽章は程ではありませんでしたが,素晴らしい演奏になりました。

 (4)はアンコールで演奏された曲でしたが,この曲を選んだのは完全に失敗で,この曲の甘さが,前の交響曲第3番の余韻を完全に消し去ってしまいました。これを演奏にするくらいならば,アンコール無しの方が聴衆にとって良かったと思います。

2005年 5月22日(日) 豊島区管弦楽団 第60回定期演奏会(創立30周年記念) (学習院創立百周年記念会堂・正堂)

 2005. 5.22(日)はJR目白駅近くの「学習院創立百周年記念会堂・正堂」で行われた「第60回定期演奏会(創立30周年記念) 豊島区管弦楽団」に行ってきました。このオーケストラは昨年9月までは山岡重信氏が常任指揮者で,ブルックナーやマーラーで名演奏を繰り広げていましたが(特に,1995年に「東京芸術劇場・大ホール」で行われた「マーラー:交響曲第2番」は感動的な演奏でした),2005.12のコンサートから桐山彰氏に替わったそうです。本日も会場はほぼ満席と大盛況でした。演奏された曲は以下です。

 (1)モーツアルト:交響曲第38番
 (2)スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
 桐山彰指揮豊島区管弦楽団

 (1)では,オーケストラの配置は旧配置で,舞台に向かって左端にコントラバスが,右端に大太鼓とハープが,中央奥にティンパニイが,そして,勿論,第二バイオリンは前面右でした。演奏自体は力がこもったものでしたが,ティンパニイの音程が普段聴いているものと異なり,やや高めだったので,違和感を覚えました。

 (2)でも,オーケストラは旧配置でしたが,ティンパニイは中央より右に移動し,ハープが左右の前面に置かれました。このため,第1曲と第2曲とはハープがステレオ的に響き,素晴らしい効果で,この指揮者は中々考えていると感心しました。演奏は全体的に低音を強調した雄大なものでしたが,6つの交響詩を集めたこの曲では単調すぎて,飽きてしまいました。もう少し,変化をつけたものにして欲しかったです。6曲の中では,やはり,ハープの効果が顕著な2曲目の「モルダウ」が最も素晴らしかったです。

 なお,本日は「わが祖国」で1時間20分位かかりましたので,当然,アンコールはありませんでした。

2005年 2月 5日(土) OB交響楽団 第160回定期演奏会(中野ZERO・大ホール)

 2005. 2. 5(土),中野駅近くの「中野ZERO・大ホール」で行われた「OB交響楽団 第160回定期演奏会」を聴いて来ました。本日は,マーラーの大曲と言うためか,聴衆の入りは非常によく,座席の9割は埋まりました。さて,演奏された曲は以下です。

(1)マーラー:交響曲第3番
 遠藤政孝指揮OBso.,菅家奈津子(A)
 東京FM少年cho.,第160回定期演奏会記念cho.

 この曲の第1楽章の冒頭は,アニメ「銀河英雄伝説」の冒頭に使われているせいか,私には「運命」の動機のように聞こえるのですが,今回,約30分かかった第1楽章を聴いて思ったことは,この曲は平易なメロディを使った接続曲であることです。多彩な打楽器を使用していますが,全体的には弛緩していて長過ぎると思いました。

 その後,第2楽章,第3楽章は何と言うことなく過ぎて,合唱団とアルト歌手が舞台に上がりました。そして,静かに第4楽章が始まったのですが,ここから突然,音楽が輝きはじめました。叙情的で素晴らしい歌に続き,第5楽章の少年合唱団による歌も鐘のように響きました。そして,第6楽章のアダージョに入ったのですが,これが深みのある音で,本日の白眉でした。これだけの素晴らしい演奏は滅多に聴けないと思いました。当然,終わってからの拍手も熱狂的でした。

 なお,第3楽章が終わってから,合唱団等が舞台に上がっいる時間を利用して,10名位の人達が帰ってしまいましたが,後半を聴けなくて気の毒だと思います。また,この曲は演奏時間も長いですが,オーケストラの編成もすごく,例えば,ホルンは8本(8名)もいました。

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