税務署Watchへ (02/11/11)
高校生の税についての作文(平成14年)
【福岡国税局長賞】
税について
壱岐商業高校二年 小畑香織
「税金」という言菓を聞いて、私の頭の中に浮かぶのはあまり良いイメージ
ではありませんでした。それは、「税金はただ取られるだけで自分には得にな
らないもの」という考えがあったからだと思います。この税の作文を書かなけ
ればいけないと聞いた時にも、税金については知らないことばかりだし、何を
書けば良いんだろうと思いました。しかし、これがきっかけで税金について少
しずつ調べてみると、税金が私たちの生活を支えているなくてはならないもの
だということを知り、とても驚くと同時に税金に対するイメージを改めること
ができました。
まず、私が税金に対して良いイメージを持っていなかったという理由には、
税金の種類の一つであり税金の中で特に身近な存在である「消費税」がありま
す。どんなものを買うにしても消費税というものは付き物だし、それがたとえ
数円、数十円だとしても表示価格よりも多くお金を支払わなければならないと
いうことは、やはり何となく納得ができません。消費税に対するイメージは、
「強制的に取られてしまうもの」というものでした。消費税が三パーセントか
ら現在の五パーセントに上がる時にも「ただ損になるだけ」だと思いました。
たとえニパーセントでも、物そのものの値段は変わらないのに、消費税で支払
いの差がでてしまうのはやっぱり損をしたような気分になります。そう思って
しまう一番の理由は「税金がどのような場所に使われているのかが分からない」
ということではないかと思います。
まず税金といっても、その種類は本当にさまざまです。所得税や消費税、酒
税などくらいしか知らなかった私は、税金の種類の多さに驚きました。やはり
そこで私が思ったことは、「こんなにたくさんの税金を集めて、いったいどの
ような所に使っているのか」ということでした。そこで、税金の使い道につい
て調べてみてさらに驚きました。普段何気なく歩いている道路、私たちがいつ
も通っている学校、警察署や消防署、医療施設。他にも下水道や公園など、私
たちの身近なあらゆる場所に税金が使われているということが分かりました。
今まで遠くに感じていた税でしたが、実はとても身近な所で役立っていたので
す。たとえば、私たちが義務教育で使っていた教科書も税金によってまかなわ
れています。私たちにとっては教科書がきちんと与えられるのが当たり前で、
とても小さなことのようにも思えますが、世界の中には教科書を一人一冊ずつ
もらえないというような国だってあるのです。税金によって教科書がもらえる、
学校に行って勉強ができる、そんな日本のような国は本当に恵まれているのだ
と思いました。今日では、学校での少年犯罪が増加していたりしますが、もっ
と世界に目を向けて恵まれているこの環境に感謝し、税金でまかなわれている
教科書を大切に使い、一生懸命勉強していくべきだと思いました。
今回税金について調べてみて、税金は小さなところから大きなところまで、
とにかくいろいろなものに役立っていることを知りました。以前は「税金なん
てなくてもいいのに」と思っていたのが、「税金は絶対にあるべきだ」という
ふうに思うようになりました。最近では、国民の税に対する意識もかなり薄れ
ていたり、税金について違法なおこないがあったりもします。しかしそういう
現状で、将来の自分たちの生活を支えていけるかということにも不安がありま
す。もっと税金に対する意識を高め、税金がどれだけ自分たちの生活に役立っ
ているかを知ることが大切だと思います。私もまだ税についてはほんの少しし
か知らないので、もっと税について知り、人に税金について聞かれてもちやん
とすらすら答えられるようになりたいと思います。そしていつか、国民の一人
一人全員が税についてきちんと関心を持ち、「取られている・損をしている」
という考えをなくし、「ちやんと自分に何らかの形でかえってくる・なくては
ならない大切なもの」という意識を持って誰もが気持ちよく納税できる、そん
な社会になっていけば良いなと思いました。
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