「南の島旅行記 ―絵に描いたような島―」

南の島に行ってきた。人生初のバカンスだ。

場所はモルディブというところ。

インド洋の宝石と言われている。

小さな島々が散在している、そのうちのひとつ。

海の浅瀬はきれいな水色で、

砂浜はまぶしい白。

椰子の実が実っているし、

初めて見る南国の植物も趣がある。

真っ赤なハスの花も咲いていたし、

現地の人々は陽気だ。

もう、絵に描いたように美しい南の島だったとしかいいようがない。

だからこれは絵に描かなくては。

弱冠12歳で止まった絵の才能を活かして、この美しい島を描かずにはいられない(意味不明)。




まずはこれがモルディブの海だ!!



砂浜の上に立つサンデッキからの眺め。
浅瀬の部分は美しい水色。
ところどころ珊瑚の塊がある部分は黒っぽくなっている。
遠くに行くと水深はぐっと急に深くなり、海の色も深い青となる。
外国人のカップルが緑色のプカプカしたものに乗って、
プカプカ陽気に浮かんでいるなあ。
遠くの方には小島が見える。
サンデッキの屋根のワラもいい感じ。
いやー、素晴らしい。

つ、伝わらないですか?

・・・申し訳ございません。


気を取り直して次いこう。

これがモルディブの桟橋だ!!


あ、だいぶいい。
自分で言うのもなんだけど、だいぶいいぞ。

ここは誰もが自由に訪れることができる素敵な桟橋。
ここから海に飛び込んだっていい。
右下のあたりが波打ち際となっている。
それにしても僕にしては奇跡的にうまく描けた。
この調子でどんどん描きたいと思う。


次は泊まったコテージ(ビーチフロント・ヴィラと呼ぶそうだが)を描こう。

これがビーチフロント・ヴィラだ!!


違う。なんか違う。
いろいろ省略してある。
実際はもっといい。
まず地面全体にワラがひいてある様に見えるが、これはワラではない。
砂浜だ。もっと白い。そして美しい。
逆にヴィラの屋根はワラだ。
椰子の木の葉を描くことに夢中になって、楽園の象徴であるハンモックを描き忘れた。これ重要。向かって左にハンモックあった。それから右側にはビーチ椅子あった。(←なら描け)

ヴィラの美しさを伝えようと思ったのに、この絵の見所は主に葉っぱになってしまった・・・。


それから遊びで一番面白かったのはシュノーケリングだ。

Now I'm シュノーケリング!!


駄目だ。
これによって絵のレベルが小学生並みであることが決定的になった。
そしてモルディブの名誉に著しい傷を付けた。
モルディブの名誉回復の為に言っておくが、モルディブの海はこんなでかくて黒いなまこしかいない海では決してない。魚はエンゼルフィッシュのような青と黄色の縞々模様なのがいたり、透明に近い白の魚がいたり、海亀がいたり、きれいな珊瑚だってあったりするのだ。
とはいえ黒いなまこがいたのも事実。きれいなお魚達はとても僕の腕では描けない。なのでつい海の中の生き物を黒いなまこに集約させてしまった。


ではラストの絵。ドルフィンツアーの様子だ。ドルフィンツアーとはその名の通り、ドルフィンをボートで追い求めるツアーである。

これがドルフィンツアーの様子だ!


まずドルフィンより先に人間の説明から。これは60代くらいの外国人のカップルである。全然そう見えない。もう人間の形を描くだけで精一杯。"老い"の表現とかできない。
そしてドルフィンだが、これは親子である。子ドルフィンを見られるのはかなり珍しいらしく、遭遇できてラッキーだった。かわいかった。
向こうの方に別のリゾート地からドルフィンツアーに来ている船が見える。この船の従業員がこの後、子ドルフィンに残虐非道な仕打ちをする。なんと、泳いでいる子ドルフィンを手で捕まえてしまったのだ。ひとしきりツアー客に写真を撮らせた後、離してやっていたが、こちらの船からはため息交じりの歓声があがっていた。従業員も客を喜ばせようと必死にしたことだから、単純に非難はできないけれど。
なんともコンペティティブな現場であった。



いかがだっただろうか。絵に描いた、絵に描いたような南の島。
南の島の魅力が不十分に伝わったと思う。
反省点を書いて終ろう。

<反省点>

  • 色鉛筆の「白」がなかった
  • 人物が特にへた
  • モルディブの名誉を傷付けた
  • 自分の名誉も傷付いた
  • 砂浜の白ってどうやって描けばいいんだ
  • 2枚目が絶頂だった


    ちゃんと描いてた証拠写真

    おしまい

    (2005/9/29)


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