| 「プロの仕事」 都会の駅でプロの仕事を見た!
そいつはでかくて汚い赤と黒のチェックが入ったビニール製のバッグと
ゴミ拾い用のV字型のつまみ(正式名称がわからん)を持って駅のホームの
雑誌捨て場に現れた。
おもむろに縦幅7cmくらいの穴に手を突っ込み日経新聞を取りだし、それを
地面に敷くと、次に夕刊フジを出してからお目当ての少年マガジンを取り出し始めた。
手が届かなくなったらV字型のつまみを取り出し、これを上手に使ってゴミ箱に
マガジンを次々とゲロさせた。これだけでも動きとか、いとも簡単に狭い穴に
すべりこむ手(きっと彼らは腕立て臥せとかして腕を太くしちゃいけないのだろう)
とかがプロいのだが、取り出したマガジンの折り目を一つ一つ直し、外側に開いた
表紙と裏表紙を内側にならすあたりに男のプロ意識を感じずにはいられなかった。
まるで釣り上げた魚達をよしよしといたわる漁師のようだ。
釣り上げたマガジン達をせっせと汚いバッグに詰め込むと、私が注目していた日経
新聞と夕刊フジは男によってゴミ箱に返された。男の心は「再生紙としてマガジンに
なって戻って来いよ」と言っていたに違いない。さながら釣り上げた魚がまだ小さかっ
た為にまた海に戻す漁師のように。そして男は立ち去った。その間約5分。
まさにプロフェッショナルだ。
今回私は人生を行きぬいていくために重要な教訓を得た。仕事にはプロ意識が必要だ。
だけどプロはプロでも雑誌拾いのプロにだけはなってはいけない。ってこと。
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