短歌


高橋尚子選手へ

東京に 描きし夢は 咲かねども
             無念の想い 秘めてアテネへ

東京国際女子マラソン応援歌

より強く よりしなやかに 美を競え
         選ばれし者 誇りを胸に

秋立ちぬ

もくもくと 雲立ち上がり 汗雫

       コスモス揺れて 夏も足早

雨に濡れて・・・

水無月の 雨濡れそぼる 紫陽花は

           何を惑ひて 物憂げに咲く

五月雨

五月雨の 雫ひとつぶ 頬に落ち

          涙となりて 悲しみ運ぶ

無邪気な空

翳りゆく 吾が心とは うらはらに

                 どこまでも澄む 五月の空よ

揺らめいて

夏の夜に 仄かに光る  姫蛍

          灯りては消ゆ 我が想いなり

空の上の君へ

追悼の 襷(たすき)ゴールへ 青嵐   ふくろう

注釈です:
4月28日 EKIDENカーニバル2002中部大会が、開催されました。新緑の中、駆け抜けたERC名古屋チームは、見事優勝。京都シティM直後に急遽された、同志への追悼の想いを込めたレースでした。この俳句はERC名古屋ふくろうさんが寄せてくださいました。ERC名古屋の栄光をたたえ、M氏のご冥福をお祈りいたします。

追憶

海が好き 君の言葉を 想い出し

         水平線を 遥か見つめる

ebb tide

引く波よ 全てを消して くれるなら  
   
         記憶のかけら 残らぬように

幻のさくらマラソン

春うらら うぐいすの声 聞こえども
  さくらの散るを 恨めしく思う  (by Boo)

注釈です:
「さくらマラソン」に出場したランナーが詠んで下さいました。こぼれるような満開の桜の下を駆け抜けるはずが・・・代わりに、常陸太田で今満開の八重桜をお届けします。

風になった君へ

信濃路を 駆け抜けてゆく 君は風
  志(こころざし)今 空に翔け   (byまゆみ)

信濃路を 駆け抜けてゆく 皆は風
  眼(まなこ)の光 童(わらし)にも似て (byまも)
 
桜花(おうか)散る 風のまにまに 走りゆく
  千曲が脳裏 浮かんで消えず     (byごま)

注釈です:
2002年4月14日、
オリンピック記念・長野マラソン大会に
出場するランナーに、応援歌を送りました
すると、とっても素敵な歌が返って参りました
ラブ・レターにお返事をいただいた心持ちです

気高き夢の行方

偏差値と 自己新記録 塗り替える
        
          母娘の夢は 碧き空まで

注釈です:
中学受験準備に入った娘は
県内最難関校を目指すと言い
母はTV中継のある大会を目指すと言う
かたわらには
「気高い目標に臨むDNAは、
しっかり受け継がれているなぁ」
とあきれ顔が、ひ・と・り・・・

新学期

春の中 道草食いて 帰り来る
        
         色とりどりの ランドセルたち

桜吹雪

散る桜 はらはらと舞う 薄紅に
         
         我が悲しみも 乗せて運べよ

猪苗代の春

雪残る 磐梯山の 頂(いただき)は

        マグマの鼓動 今に伝える

注釈です:
その昔、磐梯山は富士山よりも高い山でした
二回の大噴火により、姿を変えました
すっぽりと
山頂部分が吹き飛ばされているその姿は
見つめていると
地面の奥深くから
マグマの鳴動が聞こえてきそうです

見上げれば、空・・・

空色に 桜のピンク 散りばめて
 
        モザイク模様の 春爛漫

花便り

人の世の はかなき心 移らへど

          相も変わらず 咲く桜花

寒梅

幾年の 想いを内に 梅の花

         春を待ち侘び 北風に咲く