赤ちゃんと子どものお薬 Medicine chest

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小児科で処方されるお薬4
便秘薬Medicine chest〜赤ちゃんと子どものお薬
腸の動きを促す、うんちの水分や量を増やすなどいろいろな種類がある。
■赤ちゃんや子どもにはうんちをやわらかくする薬がよく使われます。
便秘薬は大きく分けて、
  @腸の蠕動運動を促し、うんちをやわらかくして排便しやすくする薬。
   緩下剤のなかでラキソベロンは液体で量を調節しやすいので赤ちゃんや子どもによく使われます。
   ひまし油は腸の蠕動を刺激する代表できなくすりですが、腸がゴロゴロ動いたり、お腹が痛くなったり、副作用が強  いので、赤ちゃんや子どもにはほとんど使われません。
 A腸内の水分を増やし、うんちをやわらかくして、出しやすくする薬
   酸化マグネシウムなど、効き目が緩やかなので赤ちゃんや子どもにも使われます。
 B肛門近くの括約筋を刺激してうんちを出しやすくする薬。
   便秘薬の坐薬や浣腸で、効果が確実です。赤ちゃんにする綿棒浣腸も薬ではないがこれにあたります。
■うんちの回数は個人差があるもの。うんちのとき痛いなど排便困難の状態も便秘の一種です。
 便秘は、@うんちをするときに痛みや出血がある、Aうんちの回数が少ない、Bうんちがかたくて量も少ない。といった、排便困難の状態を指します。
 うんちの間隔、回数、量はかなり個人差があります。5日に一回しかでなくても、うんちが適度にやわらかくて痛みもなく食欲もあれば、便秘と考えなくてかまいません。逆に2日に一回でも痛かったり、血が出たり、食欲が落ちるようなら便秘と考えた方がいいでしょう。
■赤ちゃんはまだ生理的に未熟で、食べる量も少ないので、便秘することもよくあります。
便秘対策としては、
@お腹のマッサージ
ママの手のひらで赤ちゃんのお腹に「の」の字をかくようにマッサージをするとよい。おむつ替えの時に膝を曲げてお腹に近づけるようにするだけでも効果あり。
Aマルツエキスや、ベビーフードのプルーン、オレンジジュースを飲ませる。
B綿棒浣腸やこより(和紙をよってひも状にしたもの)浣腸をする。
あかちゃんがうんちしようとしているときにするのがコツ。
C離乳食後期なら、繊維の多い野菜やいも、バターなどの油脂を食べさせる。
■幼児の便秘は、排便習慣や食事で治すことが大切。
 便秘がちな子どもは、便秘薬や浣腸に頼りきるのではなく、食事や運動、生活習慣などで便秘を治すのが自然で、異本的な解決法です。
 おいも、たけのこ、海藻、こんにゃくなど、繊維の多い食べ物をたくさんとる。野菜は生では量があまりとれないので火を通すとよいでしょう。
 また牛乳のとりすぎは、牛乳に含まれるカルシウム分がうんちをかたくする働きがあるので、便秘がちのときはやめましょう。みかんなど柑橘類の果汁はうんちをやわらかくする働きがあります。
 運動不足も便秘になるので、毎日散歩や外遊びで体を動かしましょう。
 排便リズムを整えるうんちタイムを作りましょう。
■がんこな便秘が続くときは医師に相談して。排泄習慣をしっかりつけることが大事。
 「うんちをするとすっきりして気持ちがいい」ということを身をもって体験させて、排便習慣をつけることが大事です。
長い間便秘が続いた場合は、それを治すにはかなり時間がかかります。ママのケアだけでは解消できないときは医師に相談しましょう。
剤形
商品名
一般名
備考
粉薬
カマグ
酸化マグネシウム
腸内の水分量を増やし、うんちをやわらかく、
容量を増やして、腸の動きを活発にする。
くせにはなりません。
湿気に弱いので密閉容器に保管を。
坐剤
テレミンソフト
ビサコジル
腸の働きをよくし、
腸が水分を吸収する働きを抑えて
便の量を増やし、うんちを出しやすくする。
入れたら5分間は排便を我慢。
液剤
ラキソベン液
ピコスルファートナトリウム
腸粘膜に作用し、大腸の動きを活発にしたり、
腸で水分を吸収するのを防ぎ、
便をやわらかくして排便しやすくする。
容器の形で目薬の間違えないように注意。
完腸
グリセリン浣腸
グリセリン
頑固な便秘などで便を出すときに使う。
直腸を刺激し、便をやわらかくし、
腸の動きをよくする。
体温ぐらいに温めてもよい。
下痢止めMedicine chest〜赤ちゃんと子どものお薬
整腸剤、収斂剤など。
■下剤は、有害なものを体内から追い出す作用もありますが、脱水になりやすいので注意が必要です。
 下痢になる原因は、
@細菌やウイルスなどの病原体が体内に入った時、早くそれを追い出そうと腸の働きが速くなり、水分が吸収されないままうんちが出て下痢になる、
A腸内に病原体が入ったことで、ビフィズス菌などの腸内細菌が外に出てしまい、腸内細菌叢のバランスが崩れて下痢になる(抗生剤を飲んだときも同じ)、
B腸の粘膜に炎症が起きると、粘膜が傷つけられるため水分の吸収ができなくなって下痢になる、
C腸粘膜の炎症がひどくなると、粘膜から水分が腸にしみ出すため、うんちがゆるくなる、
D母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんでは、腸粘膜が傷つくと、乳糖分解酵素が少なくなり、母乳やミルクを分解して吸収することができなくなり下痢をする、
などいくつかあります。
 下痢の時は、体内の水分、電解質も一緒に出てしまうために、脱水のおそれがあります。こまめな水分補給(みそ汁の上澄み、ベビー用イオン飲料など) が一番大切です。
 嘔吐と下痢があるとき、口から飲めなくなったときは急いで受診する必要があります。
■下痢の原因によって、いろいろな下痢止めを使い分けます。
 @抗生剤 細菌感染が原因のとき
 A整腸剤 ビフィズス菌などを補うことによって、腸内細菌のバランスを整える
 B収斂剤 タンニン酸アルブミンなど、腸の粘膜をおおって保護する
 C吸着剤 水分を吸い取るペクチンなどを補って粘膜を保護する
 D鎮痙薬 腸の運動や分泌を促進する副交感神経の働きを抑えたり、腸の筋肉の緊張を緩めて下痢をとめる
■細菌性の下痢の時は、まず、抗生剤と整腸剤を使います。
 細菌をやっつける抗生剤や整腸剤、収斂剤を使い、下痢によって奪われた水分を補って、脱水を起こさないようにする治療が第一になります。
■ウイルスによる下痢や体力が落ちている場合は下痢止めを使います。
副作用に便秘や食欲不振がおこることがあります。牛乳アレルギーのある場合、タンニン酸アルブミンのはいった収斂剤を使うとアレルギーのひどくなることがあります。
剤形
商品名
一般名
備考
粉薬
ビオフェフミンR
耐性乳酸菌製剤
やや甘くて飲みやすい整腸剤。
抗生剤による下痢の時にも使う。
乳酸菌は胃酸に弱く、空腹時に飲むのはダメ。
食後すぐに飲むこと。
ラックビー
ビフィズス菌製剤
腸の調子を整える。
ビフィズス菌が主成分で、
腸内の有害細菌を殺したり、
活動を抑え、下痢を止める。
タンナルビン
タンニン酸アルブミン
粘膜を保護したり、
分泌液がでるのを抑えて下痢を止める。
牛乳由来のアルブミンを使っているので
牛乳アレルギーの子は医師に相談を。
光をさけて保管する。
ロペミン
小児用
塩酸ロペラミド
腸の動きを抑えたり、
腸管から水分吸収をよくして下痢を止める。
下痢がおさまったら飲むのを止める。
細菌性下痢には使わない。
 
乳糖分解酵素Medicine chest〜赤ちゃんと子どものお薬
母乳やミルクに含まれる乳糖を分解できず下痢が続くときに使う薬。
■赤ちゃんの下痢が長びくときなどに使います。
乳糖分解酵素は、体内に吸収されない乳糖を、グルコース(ブドウ糖)とガラクトースに分解し、吸収されやすくする薬です。本来人間の体にあるものですが、
@生まれつき、乳分解酵素がない場合(先天性乳糖不耐症)
A下痢のため腸粘膜が痛んで、乳糖分解酵素が一時的に少なくなった場合(二次性乳糖不耐症)
の時は、乳糖を含まない特殊ミルクにするか、乳糖分解酵素を補います。
剤形
商品名
一般名

備考

粉薬
ミルラクト
チラクターゼ
甘い粉薬。
乳児の下痢による消化不良の時などに使う。
ミルクに混ぜたり、お湯にといて口に入れてから、
母乳を飲ませる。
ガランターゼ
β−ガラクトシダーゼ
ミルラクトと同じく、
乳糖を胃腸内でグルコースなどに分解し、
消化不良を改善する。
ミルクに混ぜるか、授乳中に。
鉄剤 Medicine chest〜赤ちゃんと子どものお薬
鉄欠乏性貧血の薬。
■飲みにくい薬なので飲みやすくする工夫が必要です。
赤ちゃんや子どもの貧血の中で多いのは鉄欠乏性貧血で、鉄分が不足しているため、ヘモグロビンが作れず、貧血が起こるのです。それを補うのが鉄剤です。
 飲み始めてから2〜3週間で効果は現れますが、充分鉄分を蓄えるためには、2,3ヶ月から半年は飲み続ける必要があります。独特の味がして飲みにくいため工夫して飲ませ続けます。
剤形
商品名
一般名
備考
液剤
インクレミンシロップ
溶性ピロリン酸第二鉄
柿、ブドウなど、タンニンを含む食品と
飲むのはさけて。
テトラサイクリン系抗生剤やセフゾンと
一緒に飲んではダメ。
舌やうんちが黒くなることも。
制吐剤 Medicine chest赤ちゃんと子どものお薬
脳の嘔吐中枢に働きかけて嘔吐と止める薬。
■繰り返し吐いて口から水分もとれないときに使います。
細菌やウイルスの感染、食べ過ぎ、毒物が入ったときなど、脳の中の嘔吐中枢が刺激されて、吐き気がおこります。制吐薬は、脳の嘔吐中枢に働きかけて、吐き気をとめます。
 ただ嘔吐は体に吸収されては都合の悪いもの、害になるものを吐き出す作用があるので吐いたからといってすぐにとめることはありません。
剤形
商品名
一般名
備考
粉薬・坐剤
ナウゼリン(DS・坐剤)
ドンペリドン
粉と坐薬タイプの吐き気止め。
食事の30分前に飲む。
胃や腸の働きを調整し、脳の吐き気を起こす
中枢に働いて、吐き気を止める。

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