年度別index

 
1999年度 シンポジウム インデックス
事故からみえる日本医療の現実 医療被害の予防と救済
  1. プログラム
  2. シンポジウム 講演・テーマディスカッション
    1. 医療事故と患者の権利 (弁護士 鈴木 利廣)
    2. 医学情報や保険取扱いと医師の行動 (弁護士 安原 幸彦)
    3. 麻酔 悪性高熱症による死亡事故 (メディオスタッフ 阿部 康一)
    4. 麻酔事故の背景 (麻酔科医師 浅山 健)
  3. シンポジウム 資料 (症例研究会サマリ)
    1. SIDSに関する判例報告 (弁護士 石井 麦生)
    2. 最近の医療過誤判例の動向 (弁護士 目々澤 富子)
    3. 内視鏡事故について (弁護士 堀 康司)
    4. 「ケアレスミス」による医療事故 (日本大学医学部法医学教室 教授 押田 茂實)
  4. 医療過誤訴訟 統計データ
    1. 医療過誤訴訟事件の処理状況
    2. 全国の地裁・簡栽での医療過誤訴訟原告勝訴率の推移
  5. アルバム
麻酔事故の背景
麻酔科医師 浅山 健
 

 

    麻酔科診療が手術室の中で行われる特性上、事故がおきて始めて消費者が麻酔科を認識する現状。 特性とは、麻酔診療を受ける患者が麻酔を求めるのでなく、必要とする外科医が麻酔を求めるにあります。
    麻酔科診療に責任持つ麻酔診療従事数を欧米先進国と比較します。
    • ドイツでの人口 10万人当たり 15名を先頭に、どこの国も同 10名以上です。
    • 日本ではこれが 4名と先進国水準の 3分の 1にあります。
    • 英国 (イングランド) では病院医師数で麻酔科が最大人数です。
    麻酔科診療水準を表す死亡事故の発生頻度を記します。
    • 米国では 25万件の麻酔件数当たり 1名の死亡。
    • 日本では麻酔学会の資料で同 1万件に 1名。
    • 米国麻酔学会・損害保険会社・政府機関の3者が麻酔事故に取り組んで 4千名のデータベースを完成させて、医療政策に活用します。
    麻酔科医師不足の原因は、外科医が麻酔を求める制度でない事です。 
    • 米国と比較するとき、日本の麻酔科専門医が診療責任とその義務に対応する診療報酬を有しない制度。
    • 英国と比較するとき、国家が麻酔科医師不足に取り組み、総医療費に麻酔科医師給与 3% を確保する状況。

以上