11/14(土)より上映
滅びゆくもの
生まれるもの
そしてなお、生き続けるもの
ブルボン王朝支配下、イタリアへの統一を目前に控えた19世紀半ばのシチリア。
スペイン副王の末裔であり、名門貴族であるウゼダ家では、絶大なる権力を持つ極めて封建的な父ジャコモと、嫡男であるコンサルヴォが激しく対立していた。
遺産相続の為に父に追放される叔父、母の死を悼むことなく進められる再婚、愛する人と引き裂かれ、父のために政略結婚させられる妹。そんな自己の利益と意のままに振舞う父に、コンサルヴォは次第に憎悪をつのらせていく。
やがて当主となる彼が、一族を守るため、そして激動の時代にも変わらずに生き残るために選択する道とは――。
原作は20世紀文学の名作「山猫」に影響を与えたと言われる、フェデリコ・デ・ロベルトの「副王たち(I Vciere)」。王朝を後ろ盾とし、貴族として栄華を誇るウゼダ家が、父子の葛藤、権力争い、身分違いの恋など、様々な問題を抱えながらも、激動の時代をしたたかに、そして美しく生き抜く姿を描く。
監督はイタリアのネオ・レジスタ(新しい監督群)の代表格、ロベルト・ファエンツァ。美しいシチリア島を舞台に、シニカルかつ壮麗にひとつの家族の肖像を描き出していく。さらに、ミレーナ・カノネロ(『マリー・アントワネット』アカデミー賞衣装賞受賞)による豪奢な衣装をはじめ、豪華絢爛な映像美が観る者を圧倒する。
新しい時代を変わらずに生き続けるために必要なのものは、権力か、自由か、それとも愛なのか?葛藤する一族の姿が、現代に生きる我々に普遍的な問いを投げかける。
監督・脚本:ロベルト・ファエンツァ『鯨の中のジョナ』
原作:フェデリコ・デ・ロベルト「副王たち」(1894年)
衣装:ミレーナ・カノネロ『マリー・アントワネット』『夜顔』
出演:アレッサンドロ・プレツィオージ ランド・ブッツァンカ
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