書 
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升色紙(ますしきし)
伊東瑶舟 臨 高橋佳子 臨
奥村陽子 臨 堀田白珪 臨
中田艸音 臨 松村柚香 臨
年代  平安時代後期
筆者  伝 藤原行成(こうぜい)
料紙  鳥の子の素紙。微細な雲母砂子(きらすなご)を紙面全体に撒いた料紙。
装丁  もと冊子本。糊付け痕跡がないため、原本は粘葉装(でっちょうそう)ではなく綴葉装(てっちょう
 
そう)であったと思われます。 
内容

特徴
 料紙が升のような方形であることから「升色紙」と呼ばれます。
 『清原深養父
(きよはらふかやぶ)集』を書写した断簡で、現在、模写本も含めて二十九葉三十首が
 確認されています。暢達した線条、リズミカルな連綿や重ね書き、効果的な墨継ぎの強調から成る
 散らし書きは、極めて巧妙な手法を見せ、そこには王朝美の一典型とされる〈なまめかし〉の優美
 さがあります。
 なお、「古」や「新」の集付(『古今集』『新古今集』の意)や校合書
(こうごうがき)などは藤原
 定家の筆とされ、彼の所蔵本であったと推察されます。
                                                                               <解説 伊東瑶舟> 


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