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 最終更新日
 2007.04.10

  銘木の話  
この業界の方々や、大工さんなどは別として、一般の方々には、“銘木”という言葉自体、解りにくいのではないでしょうか。かく言う私も、高そうとか、由緒正しき木なのかな…くらいにしか思っていませんでしたが、実際、初めて目にしたときの驚きと感動は今でも鮮明に覚えています。

それはさておき“銘木”についてですが、辞書によりますと、「形状・色沢・木目・材質が珍妙で、特殊な風趣を持つ高価な木材の総称」とあります。実際には、人(業者さんなど)によって言葉の範疇(ハンチュウ)が微妙に異なるようですが、まずはこのように理解してもらっていいと思います。

ちなみに、よく似たものに“名木”というのがありますが、これは、「由緒があって有名な木」です。「○○村の二本杉」みたいなのがそれです。もちろん、この中にも“銘木”たりうるものも含まれています。

さて、いろいろ言葉で言っても何なんで、写真で見てもらいましょう。(写真をクリックしてもらうと拡大できます)

左端は杉の天井板で、中杢(ナカモク)と呼ばれるものです。どこにでもありそうで実はなかなか美しいものがない希少なものです。シンプルイズベストとはまさにこのこと。

真ん中のは屋久杉の天井板です。九州の屋久島でしか採れないものです。今は伐採が禁止されて、土埋木や、風倒木しか採れません。ちなみに、学術上は、屋久杉も吉野や秋田で採れる杉も、全く同じものだそうです。屋久島の厳しい自然に耐え抜いた証が、この細かく複雑な木目に現れているのです。

それから右端は欅(ケヤキ)の玉杢(タマモク)の突き板です。この“玉”があると珍重されます。“杢”とは木目の特に美しいもの、珍しいものをさす言葉です。

とりあえず、代表的な銘木を3つ見ていただきました。皆様はどうお感じになられましたか?

私は、はじめ、圧倒的な迫力の屋久杉や、欅の玉杢に心を奪われましたが、最近、杉の中杢の飽きの来ない美しさにも惹かれるようになってきました。こんな銘木を使った家で暮らせる人がうらやましい!

さて、それでは気になるお値段のお話も少ししてみましょうか。
 一般の方々にとって、初めて銘木屋に行くというのは、ちょうど、初めての寿司屋に入るような感じではないでしょうか。

なかなか敷居が高くて、それでも勇気を出して入ってみたら「時価」の看板が!…考えるだけでも恐ろしいですね(笑) 寿司の味より財布の中身が気になってしょうがないかも。

でも落ち着いて考えてみてください。何も寿司屋はトロやウニだけで商売しているわけではありません。卵もあればマグロの赤身だってあるわけで、そんなネタで一貫何千円も取るなんてことはありえません。その上、一般的に、お寿司屋さんは高いネタほど儲からないんだそうです。原価が高いネタに安いネタとおんなじ割合で値段をつけると、手を出せないような値段になってしまうんだそうです。

銘木屋も同じです。安くておいしい卵もあれば、大間(オオマ)のマグロの大トロのようなすごいものもあって、それぞれに、見合った値段というものが当然あるのです。

天井板を例に取れば、坪単価何千円のものからン十万円のもの、さらにもうひとつ「0」が付くものまで、まさにピンキリです。安いものはあくまで安く、高いものはそれなりに(^_^;) ご参考までに、先ほどの3枚の写真の銘木はピンに近い部類のものです。あしからず。

ありきたりの言い方になりますが、“木のぬくもり”ってやっぱりいいものです。この世界に入って、一層そう思います。これから家を建てようという方、いつかは建てたいと思っている方々、一度見てみませんか?買う買わないは別にして、見るだけでも驚き、感動し、安らぎ、癒されることと思います。

第2回は何を書きましょうか。またボチボチ考えることにします。それでは、今回はこの辺で筆(キーボード?)をおきます。最後までお付き合いいただいた方々、ありがとうございます。

またお会いしましょう。

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第1回 銘木屋と寿司屋     2002/01/16



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