|
|
銘木の話
材木を扱う時に、ランク分けの仕方に節のあるなしをよく使います。良い方から順に言いますと、まず、「無節」。「上小節(ジョウコブシ)」、「1等」、「2等」のようになります。もっと細かい分け方もありますが、ざっと分けるとこんな感じです。「無節」は「無地」とも言います。また、「上小節」は「上小(ジョウコ)」と略して言うことが多いようです。
一般に、銘木と呼ばれるものの多くは、無節のものがほとんどを占めています。無節というだけでも美しく価値のあるもの、と判断されているのです。その中で、さらに杢の美しさや、色合い、幅、長さなどの要素が合わさって価値が決められていくのが一般的です。昔は、すばらしいものが出たときは競い合って売買されたそうです。
ところが、最近、自然素材志向が高まってくるにしたがって、節モノが人気商品になってきました。節モノは値段が下がりますし、その雰囲気がお好きな方にとってはお買い得商品とも言えます。木の値段のことが全く分からない素人さんが、値段を知る前に、無節より節モノを選ぶことがよくあるのも面白いところです。
しかし、無節と節モノの差は値段や美観だけのことではありません。節のある部材は、経年変化により、節自体に割れが入って、怪我をすることもよくありますし、節を中心に、材料の変形が起こることもあります。また、加工するときに、刃物が傷みやすいですし、抜け節があると埋め木が必要になるなど、手間もかかります。当然、その手間は、商品価格に反映されます。
こうした視点で見ると、節モノは、長い目で見れば、安いようで意外に安くないモノなのかもしれません。家を建てる方も家具を作る方も、良く良く考えて、適材適所でお願いします。
|
第19回 節 2005/04/25 |