この本は、「はじめて読むドラカー」シリーズの第一弾として発行されたもので、ドラッカーの主な著作や論文をまとめたものです。
ドラッカーの数ある著書の中から何か1冊選んで薦めるとしたら、私は迷わずこの本を薦めます。
何故ならこの本は、副題に「自己実現編」とあるように、今進むべき道を模索している知的労働者のために世に出された本だからです。
編集と翻訳を担当された上田氏は、あとがきの中で次のように述べています。
本書は、一人ひとりの人間に焦点を合わせている。とはいえ、稼ぎ方の本ではないし、単なるキャリア・アップのためのものでもない。それは「何をしたらよいか」を越え、「自分を使って何をどのように貢献したらよいか」に答えを出そうとするものである。
またドラッカー自身は、前書きの中で次のように述べています。
今や唯一の意味ある競争力要因は、知識労働の生産性である。その知識労働の生産性を左右するものが知識労働者である。雇用者たる組織の盛衰を決めるのも、一人ひとりの知識労働者である。
これらのことが何を意味するかが、本書の主題である。(中略)
これからの数十年にわたって、知識労働者として活躍する人としない人、知識経済において繁栄する組織としない組織の差は歴然となる。まさに本書は、読者の方々が成果をあげ、貢献し、自己実現していくことを目的としている。
この本の中には数々の至言・金言が記されています。知的労働者たらんとするSEの方の心には、深く深く沁みこむことでしょう。
(2003/06/15) |