この本は、本田技研工業の本田宗一郎氏をモデルにして書かれた寓話です。
町工場のようなベンチャー企業に銀行から出向してきた主人公が、失敗を奨励しそれによって創造性を発揮しようとする企業文化にカルチャーショックと感銘を受けるという物語です。
このベンチャー企業の会議室には「ニワトリを殺すな」という張り紙が貼ってあります。
ニワトリというのは残酷な生き物で傷ついた仲間がいるとよってたかってその仲間を突いて殺してしまいます。それと同じように失敗した人を責め立てるような「ニワトリ会議」を開いてはいけないという戒めなのです。
この寓話に登場するベンチャー企業で開催されている会議の特徴は、以下の通りです。
・人を責めるのではなく、問題の解決に集中して議論する。
・二度と同じ原因で失敗しないように、失敗の原因を徹底的に追究する。
・ただし、ただ謝罪するだけで問題分析が不十分な場合は叱責を受ける。
このような「ニワトリ会議」を行なっていると失敗やトラブルが海中深
く潜ってしまい、顕在化しないというデメリットの他に大きな問題があり
ます。
それは問題分析能力や問題解決能力が育成されないということです。
SEにとって「ソリューション」は大きな使命です。
顧客にソリューションを提供する際に、問題発見能力・問題分析能力・
問題解決能力は必要不可欠な能力です。
これらの能力はセミナーや書籍で学ぶだけでは習得することはなかなか
困難です。
やはり日々の仕事の中で訓練され身に付くものなのですが、会議の場というのは、そのような能力を習得する良い場になると考えています。
しかし、その訓練の場でこのような「ニワトリ会議」を開催するのは、
せっかくの学習の機会を捨ててしまっているようなものです。
(2003/11/29)
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上司に恵まれないSEのために−自分戦略策定マガジン [No.018]「ニワトリ会議」を撲滅しよう! |