sumomoとベビズ vol.6 〜 双子出産 〜






陣痛1日目。


…1日目?!


そう、一日目。
朝から陣痛がくるものの 昼にはおさまってしまったのだ
それほど私のお腹の中は居心地がいいのかよ(怒
と まだ見ぬわが子らにキレつつも一晩分娩室で過ごす


さてさて次の日の朝

お腹が痛い痛い…痛痛痛痛痛ーっ

陣痛だ

今日こそは!絶対出てきてくれ!
…というか
陣痛ってよく最初は15分間隔とか10分間隔とか
そういうんじゃないんですか?
なんかもう5分間隔から始まっているんですけど?


「うーん、でも初産だし時間かかると思うから午後3時位かな。
   ていうか…俺午後一で帝王切開の手術が入っているから
                    3時まで待ってくれ。」


…せ…先生ぃ…



その時点で昼12時

ふぅ〜う゛んっ

ふぅ〜う゛んっ

目を閉じると気を失ってしまいそうだ
助産師さんに何度も「目を閉じちゃダメだよ!」
と腰を摩ってもらい我に返る


立会い分娩ではなかったので夫はその場にはいなかった
何よりも夫が怖がっていたし
私としては 二人の子供なのだから
一緒にその場にいて欲しい気持ちがないわけではなかったが
女として それだけは見せてはいけないような
思いが強かったので さほど気にならなかった



痛い 痛い 痛いの最上級ーっ!!!


なんと表現したらいいのか…
死ぬほど痛い



痛みに耐えながら私が想ったのは 母の顔




お母さん お母さん お母さん

お母さんはこの苦しみに耐えて私を産んでくれたんだ


お母さん お母さん お母さん

お母さんにできて私にできないわけがないんだ


お母さん お母さん お母さん

私 頑張るよ

頑張るよ お母さん



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いきみたいっ!もうダメ!限界!

というところで先生からの一声
「いきんでいいよー!合図をしたら思いっきりいきんでーっ!」



う゛〜〜〜〜〜〜っうんっ!


ポコン。


びっくりするくらい簡単に出てきた「杏」
すぐに私の胸の上に乗せられて

感動の対面…

普通ならここで涙が出てくるものなんだろうけど
不思議と涙は出てこない

それよりも
まだ次がある ホッとしている場合じゃないんだ!
私のお腹の中にはもう一人 要が残っているのだから


う゛〜〜〜〜〜〜っうんっ!

う゛〜〜〜〜〜〜っうんっ!

う゛〜〜〜〜〜〜っうんっ!



ボコンッ!


杏に遅れる事5分元気な産声と共に要誕生



…終わった

やっと会えたよ私の双子



その後の地獄の様な縫合にも耐え
放心状態の私の元へ夫到着


夫の顔を見たとたん はらはらと涙がこぼれた
一人で気を張っていたものがプツンと切れ
子供のように「うぇぇ〜ん」と泣いた

そして一言目に発した言葉は

「もう 子供は産まないよぉ〜〜〜っ」
だった。




でも…



“…終わった”ではなく
“これから始まる”という事に
この時はまだ気づいてもいなかったのである