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愛し君へ
【Introduction】
映画化もされた、さだまさしの小説「解夏(げげ)」をドラマ化。
3ヶ月間で視力を失うと宣告された恋人といかに向き合うかを問うた作品です。
視力を失っていく難病を患った主人公を藤木直人、
彼を愛する女医を菅野美穂が演じ、
長崎でのロケを交えた美しい映像も見もの。
【4/26放送分(第2回)まで】
夏。大学時代の友人、利也の葬儀の
ため四季は亜衣、
新吾と長崎へ向かう。
そこで四季は、利也の兄でフリーカメラマンの俊
介と出会う。
真面目な利也とは似ても似つかない軟派な俊介に四季は嫌悪感を覚える。
年が明けて春。四季は新米研修医として病院の小児病棟に勤務していた。
病院内で俊介を見かけた四季は、入院している子供たちを撮影したいと
俊介から頼まれる。
俊介が撮ったあどけない子供たちの写真を見た四季は、俊介に抱いていた
誤解を解くのだった。
目の異常を感じて眼科で診察を受けた俊介は、難病のベーチェット病との
診断を受ける。
やがて視力を失うと宣告された俊介は茫然自失となり、四季が取り次いだ
小児病棟での試験的な撮影もすっぽかしてしまうのだった。
原作を読んではいないんですが、短編だとのこと。
おそらくキャラクターにかなりの味付けをしているんだと思いますが、
心情がよく伝わってきて、いいドラマだと思います。
先入観を持って接したとき、その人間の本質を知ってギャップを
感じることはよくあることです。
良い人だった利也が慕っていた兄だから良い人だろうと思っていたら
軟派でいい加減な人間だったから、俊介に失望した四季。
でも利也を思う気持ちと、利也に対して後悔する気持ちと、
共通する感情を持っていたことが分かっていきます。
そして何より、純粋な子供の真に輝く表情を見ることができる俊介に
小児科研修中の四季は興味を持つのでした。
失明の宣告を受けた俊介を演じるのは藤木直人。
ナイーヴな役柄が似合う人なので、はまっていると思います。
玉木宏や黒谷友香など、
脇役も美男美女揃いなので楽しみです(^-^)
[5/2]
【5/24放送分(第6回)まで】
俊介の病気を知らない
四季は、
約束を放り出した俊介が分からなくなる。
大手ブランドの広告用カメラマンにプレゼン参加できることになった
俊介は張り切るが、撮影中に目の異常を感じるのだった。
婚約者の諒子にも事実を告げていない俊介は
焦燥感に駆られる。
シングルマザーの亜衣の元に、娘・
佳奈の父親が現れる。
生活に窮する亜衣に追い討ちをかけるように、佳奈を引き取りたいと言われてしまう。
しかし亜衣は頑なに拒否し、友川家の好意で四季の家に居候することになる。
小児科の降谷医師から俊介の病気のことを
知ってしまった四季は、俊介の力になりたいとそれとなく助言する。
俊介はようやく諒子に病気を告白するが、諒子は戸惑いを隠せなかった。
俊介への助言が同情でないと訴える四季は、俊介に「好きかもしれない」と
想いを告げる。
しかし、俊介は「迷惑なだけだ」と冷たく突き放す。
降谷は俊介に「君が本当に恐れているのは何だ?」と問いかける。
俊介は四季に最後のフィルムを託し、故郷の長崎へ旅立ってしまう。
俊介が本当は助けを請うているのではないかと悟った四季は、俊介を追って
長崎へ向かう。
四季は俊介に何もしてやれない無力感にさいなまれるが、俊介の母・
良枝をいたわったりするのだった。
俊介を説得できないまま、東京へ戻らざるを得ない四季は俊介に手紙を認める。
良枝に後押しされた俊介は空港へ四季を追いかけ、病気と闘うからそばにいて
ほしい、と四季を抱きしめるのだった。
小児科に入院している子供たちとの触れ合いも多く描かれるこのドラマ。
何でそんな態度をとるのか、心を閉ざす子供たちにうまく接するのが俊介。
自分も病気の怖さと、それに向き合う不安を抱いているから分かるのかもしれません。
5話では、骨肉腫のために夢だったバレエを諦めることになった祥子が登場。
扮するのは、「14ヶ月」で大人の心を持つヒロインを演じた菅野
莉央ちゃんです。
相変わらず、大人びた表情と豊かな黒髪が印象的です。
6話でついに俊介が四季に心を開き、そばにいてほしいと本心を打ち明けます。
四季と俊介が心を通わすまでが前半、2人が病気と闘っていく様子が後半という
のがドラマの構成なんだそうです。
藤木直人はもともと美形だなとは思ってたんですが、
やっぱり繊細というか儚げな役柄がよく似合います。
そして母親役の八千草薫さんがまた上品な、
かといって親しみのある庶民的な面も持ち合わせて、好演なんです。
長崎の穏やかで美しい風景と合わせて、6話は秀逸な回でした。
[5/26]
【6/28放送分(最終回)まで】
四季と共に新しい世界へ踏み出そうと
決意した俊介は四季の家に挨拶に出向き、
俊介の人柄に父の鉄雄も好感を持つ。
しかし、俊介の病気を知ると2人の結婚には賛成できないのだった。
俊介の元に、婚約者であった諒子が訪ねて来る。
俊介への愛情が拭いきれない諒子は、俊介の将来もバックアップすると約束する。
四季と共に歩んでいくと諒子に告げる俊介だったが、一時的に目が見えなくなった
俊介の元へやって来たのは諒子だった。
四季は俊介を支えて生きていくために、研修が終わったら病院を辞める決意をする。
一方、長崎から俊介の母、良枝が上京し、
良枝は家族はいいが他人に面倒をかけるのはよくないと諭す。
俊介は四季の医者としての未来をつぶさないよう、諒子と結婚すると四季に
告げるのだった。
俊介に別れを告げられた四季は、周囲に心配をかけぬよう明るく振舞う。
四季から、もう一度だけ会いたいと電話を受けた俊介はマンションの外で
諒子に会い、四季に対する自分の気持ちを告げる。
しかし、「好きだから別れる」という言葉通り、結局四季の姿は見るものの
出てはいけないのだった。
俊介が長崎へ帰り、四季は仕事に没頭するが、ある時仕事中に倒れてしまう。
四季は妊娠していたが、俊介が副作用のある薬を投与されていたため、
子供はあきらめざるを得なくなる。
四季は眠っていた間、子供と病気が治った俊介と家族写真を撮った夢を
見たと鉄雄に語るのだった。
仕事に復帰した四季の元へ諒子がやって来る。
2人の結婚が嘘だったことを知った四季は長崎へ向かうが、再会した俊介は頑なに
四季を拒むのだった。
四季はホテルに泊まり、良枝と2人で食卓へついた俊介の元に降谷
医師がやって来る。
降谷は四季の身に起った悲しい出来事を話し、四季の想いを汲むように
俊介を諭す。
四季を探しに街に出た俊介は視力の低下に苦しみながら、必死に四季を探す。
ようやく出会えた俊介に、四季は「最後にあなたに見せたいもの、それは
“明日”」と語る。
2人は友人や家族に見守られながら、結婚式を挙げる。
その夜、俊介は「もうすぐ見えなくなる」と四季に告げるのだった。
2人の静かな生活が始まり、陽だまりの中で優しく微笑む四季を見つめながら
俊介は“その時”を迎える。
数年後、安曇気には2枚の写真が飾られていた。
結婚式の写真と、四季と俊介と子供の3人が微笑んでいる家族写真だった――
いい物語でした。
特にラストの2回は涙なくしては見られませんでした。
俊介の目が見えなくなることを知った小児科の子供たち。
目が見えなくても受け取れるもの、ということでみんなで歌を歌ってあげるのです。
四季と別れようと必死な俊介に、子供たちの歌声が響くのでした。
しかも発案者の少年は容体が悪化して、個室に移されているのでした。
病室の子供たちから「カメラのお兄ちゃん」と慕われていた俊介には
痛いほどみんなの気持ちが伝わってくるんですね。
そして、四季には諒子と結婚すると嘘をついたまま長崎へ旅立つ俊介。
引越しの日、四季の父、鉄雄が俊介の元へやってきます。
厳めしい表情のまま「俺がここに来たことと、これからは言うことは
四季に黙っててほしい」と脅すように言う鉄雄。
突然、土下座をして「四季と一緒になってほしい!」と懇願するのです。
娘を想う父の本心ですよね、見てるこっちも胸がいっぱいになりました。
鉄雄を演じる泉谷しげるもいい味を出してるんです。
思えば、このドラマに悪役はいませんでした。
四季を好きだった親友の新吾も、俊介との交際に反対していた弟の満雄も、
結婚に反対していた鉄雄も、すぐに四季の味方になりました。
誰からも愛される四季の人徳でしょうか、穏やかな四季の人柄を体現した
菅野美穂もさすがです。
最終回、夜の街で四季を探し回る俊介。
ようやく出会えた俊介に、「最後にあなたに見せてあげたいもの、それは“明日”
です」と伝えた四季。
希望も感じられるし、これからもずっと一緒に生きるという意味でもあるし、
いいセリフでした(^-^)
主演の菅野美穂と藤木直人の繊細な演技はもちろん、
彼らを見守る泉谷しげるや八千草薫の情感溢れる
演技も光っていました。
家族愛や友情、愛する人への気持ちを描いた秀逸なドラマでした。
[7/8]
2004年 4〜6月期 フジテレビ
原作 さだ まさし「解夏」
脚本 坂元 裕二
主題歌 「生きとし生ける物へ」森山 直太朗
CAST
友川 四季 ------ 菅野 美穂
安曇 俊介 ------ 藤木 直人
浅倉 亜衣 ------ 伊東 美咲
折原 新吾 ------ 玉木 宏
友川 満雄 ------ 森山 未來
高泉 諒子 ------ 黒谷 友香
真壁 敦生 ------ 入江 雅人
小笠原 行彦 ---- 矢島 健一
西谷 陽平 ------ はなわ
安曇 良枝 ------ 八千草 薫
友川 鉄雄 ------ 泉谷 しげる
降谷 圭輔 ------ 時任 三郎
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