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東京ラブ・シネマ



Introduction

◇素晴らしきかな映画配給オフィス

◇最終回・恋するふたり

■Introduction
映画買い付け業界を舞台に、仕事と恋愛のがけっぷちに立つ30代の男女を描く。
小さな映画配給会社・ココモは、過去にたった1本のヒット作を飛ばしただけで 今や倒産寸前。
それでも社長の高杉真先は、世界に埋もれている良質の映画を発掘して、またヒット させたいと夢を追っている。

一方、同じビルの中にある最大手の映画配給会社・フェノミナンには、ハリウッド のメジャー映画で大ヒットを飛ばすやり手のバイヤー・卯月晴子がいた。
晴子はある日突然、ミニシアター系の担当に異動になる――

映画好きな人間にとっては、業界の一端を垣間見るよう でとても楽しめます。
夢を追いかけて、あるいは仕事一筋で、恋愛や結婚を二の次にして生きてきた男と女。
若い頃のように素直になれず、でも純な心を持っている真先と晴子を、 江口洋介財前直見 がひねくれすぎずに演じていて、ふたりのテンポのいい掛け合いが おもしろいです(^^)
宮迫博之竹中直人 といった達者な脇役も笑わせてくれています。 [5/3]

■素晴らしきかな映画配給オフィス
「世界の映画を皆様にお届けする、素晴らしきかな映画配給オフィス・ココモ」 は、愛すべき人間たちの集まりです。
映画好きが昂じ、脱サラしてココモを興した真先、 真先を放っておけず、自らも脱サラして運命共同体となった後輩の 吉成、真先を尊敬し、慕うガンダムオタクな 暎二、実家が映画館で、何事にもひたむきな 麻子

まず真先が、とてもいい奴!
各話で必ず1回は真先の“イイ人”ぶりが披露されます。
トルコ映画の買い付けで、フェノミナンの好条件に勝てず、応援の言葉を残して 潔く引き下がる姿。「グリーンコーヒー」の舞台挨拶中止が決定するも、監督に 言い出せず、打開策を練る姿。映画の宣伝のために、なけなしの資金ながら嫌味な後輩 を接待する姿、等々。

真先にとって幸運が舞い込んできたと思ったら、いきなり暗雲に見舞われる といった展開が多いのですが、ぬか喜びしたと思ったら落胆させられる 可哀相なキャラなのです。
そして、失意の真先を救うのが、金も力もある大手・フェノミナンの 晴子です。
何かの記事に、35歳で、晴子のようなキャリアウーマンは現実にもいるが、真先のような 夢を追う男はいないと書いてありました。
なるほど、確かにただでさえ将来の読めない現代社会に、真先のように 利益よりも理想を追う男性はいないかもしれません。

第5話では、真先と吉成の友情が描かれました。
いつも真先の日陰となり、買う映画も三流ばかりの吉成。
そんな吉成のウィークポイントをつかれ、おだてられて、お金には硬かった吉成ですが、 収益金から200万をつぎ込んでしまいました。
詐欺と分かり、会社を辞めることまで考えた吉成ですが、真先に「お前の 値打ちは200万ぐらいではない」と言われ、会社に留まることになりました。
大学時代からの付き合いで、吉成のいい所も悪い所も知っている真先なだけに 寛容になれるわけですが、“2番手でいいから、 真先の力になりたい”と 思える吉成のほうが、エライなと思います。
だって彼は、真先の夢を応援するために脱サラしたわけですから。

今では、真先の夢が自分たちの夢となっているのであろうココモのメンバーの 行く末を見守りたいと思います。 [5/16]

■最終回・恋するふたり
予想通りの結末、みんなそれぞれハッピーエンドを迎えました。

まず吉成と麻子ちゃん。
ずっと昔から麻子を見つめ続けてきた吉成、キューピッドは本人もそれと知らずに いたフェノミナンの江戸川社長。
真先に片想いしていた麻子も、自分を必要としてくれる、そしてずっと自分を 見守っていてくれた吉成の愛に気付きました。
不器用な恋でしたけれども、微笑ましくてよかったです。

若手筆頭の暎二と坂本。
暎二は早いうちに坂本を好きになりましたが、坂本は真先への失恋から ヤケになって関係を始めました。
この坂本との付き合いを通じて、暎二も成長しました。
後半はかなり男っぽくなって、仕事に関して頼もしい一面も。
坂本もそんな暎二に惹かれていったのでしょう。

そして真先と晴子。
35歳という、若くも中年にもなりきれない微妙な世代。
先に恋心に気付いたのは晴子。
10話で、真先からの電話を受け、家に帰っていたのにまだ会社にいるふりを して駆けつけるところが、何ともいじらしくて可愛さを感じました。
二人がそれぞれにとって、自分の運命を変えた人だったとは、素敵な驚きでした。
特に真先の回想シーンを見慣れた私たち視聴者からすれば、あの手帳売り場に 来た女性客が晴子だったとは、ヤラレタ!という感じでした。

個人的には、溝口と絹世のカップルも好きです。
仕事に対して厳しくて、絹世を追い詰めてる感もあった溝口ですが、 仕事とプライベートは別で、絹世を思い遣ってる部分もあって、大人な恋を している感じがして好きでした。

ドラマ開始当初は、誰は誰を好きっていうのを無理に作ってる気がして 感情移入できなかったんですが、だんだん個々の思いが深く描かれていくに 従っておもしろくなっていきました。
映画配給業界が舞台ということもあって、ひとつの輸入映画が上映されるまでの 苦労なんかも垣間見れて楽しかったです。
「バザールで恋買います」なんて、実際にあってもおもしろそう。
「えびボクサー」ともども現実にあったら、やっぱり「えびボクサー」は 売れなさそうだし、架空の映画を作るのも制作側は楽しかったのでは ないでしょうか(^_^) [7/5]

2003年 4〜6月期 フジテレビ

脚本 藤本有紀
主題歌  「恋するふたり」大滝詠一

CAST
高杉真先 ------- 江口洋介
卯月晴子 ------- 財前直見

千葉吉成 ------- 宮迫博之
坂本理紗 ------- 伊東美咲
園田麻子 ------- 白石美帆
日向暎二 ------- 玉山鉄二
峰沙耶香 ------- 石川亜沙美
篠原忍 --------- 高岡蒼佑
八木のり平 ------ 荒川良々

二階堂絹世 ----- 鷲尾いさ子
溝口敬一郎 ----- 豊原功補
堺照子 --------- 浅田美代子
江戸川薫 ------- 竹中直人
黒沢雄平 ------- 大江千里
園田敏郎 ------- 綿引勝彦




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