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ムコ殿2003
◇Introduction
◇『お前やないと あかんねん』
◇生放送ドラマ
◇母との再会
◇最終回・スターの告白
■Introduction
裕ちゃんこと、桜庭裕一郎が2年ぶりに帰ってきました!
“クールでセクシー”が売りの人気シンガーソングライター・桜庭裕一郎。
しかし実際は、人情家で涙もろくておせっかいで、普段はジャージにゴムバンド姿の
ダサい男。
裕一郎のキャラクターだけそのままに、今作では6歳年上の石原南に恋をして、
彼女の家に婿入りします。
前作に引続き今回も大家族。
開業医の父親に刑事の姉、医者とスチュワーデスの双子の妹、そして高校生の末妹。
前作では男性だった裕一郎のマネージャーが今作では女性になり、女だらけになりました。
前作でもドラマとタイアップして桜庭裕一郎がCDを出すなどしましたが、
今回もさらにパワーアップ。
CDはもちろん、裕一郎が出演するCMを実際に流したり、生放送予定もあるし、
桜庭裕一郎として音楽番組に出るなど、いろいろ企画があるようです。
内容は前作同様、家族が抱える問題に裕一郎が首を突っ込んで、
解決していってあげるパターンのようです。
笑える中に、最後はホロッとくる感動を期待
したいものです。
裕一郎に扮する長瀬智也くん、相変わらずカッコイイ(*^^*)
前回、写真集が出た時、欲しいと思ったぐらいなんです(笑)
今回は裕一郎の仕事の場面が多いということですので楽しみです。
登場人物が多くて、うるさい感じがするのは否めませんが、裕一郎がどのように
それぞれとの絆を深めていくかが見所です。
[5/3]
■『お前やないと あかんねん』
前作で生まれた桜庭裕一郎のヒット曲『ひとりぼっちのハブラシ』に続く、
劇中歌『お前やないと あかんねん』。
最初は、いくら裕ちゃんの故郷が大阪だからって関西弁の歌詞は
受け入れられないと思ったんですが、聞き慣れると気になりません。
メロディがいいからでしょう。
歌って、歌いかた次第でちゃんと聴く人に伝わるものなんだと思います。
第4話は、家族の中でも人一倍クールで、裕一郎と関わりを持ちたがらない
西絵のお話。
医師である西絵は「仕事のゴタゴタをプライベートに持ちこまない」のが信条ですが、
実は白血病の少女・美幸を担当していて、気を揉んでいました。
西絵は、患者が子供だからといって容赦はしません。
笑顔も優しい言葉もなく、事務的に治療を施す西絵。
美幸も自分が不治の病であることを知っており、世をすねて、生きようという
望みも捨て、自分の殻に閉じこもっていました。
素直に甘えられない西絵と美幸は、どこか似たもの同士のような気がしました。
裕一郎が病室で『お前やないと あかんねん』を弾き語りしました。
「生きてると、いいことあるね」と西絵にささやく美幸。
涙もろい裕一郎が男泣きしながら歌い続け、美幸は息を引き取りました。
人間を励ましたり慰めたりできる“歌”って、
偉大だなと思います。
[5/11]
■生放送ドラマ
南の末妹・遥が桜庭裕一郎の妹オーディションを受ける5話に続き、長姉・
東子
がご対面番組で実の父親と再会する8話も生放送となりました。
ドラマを生で放送するってどんなもんだろうと最初のときは楽しみよりも
不安でしたが、案の定食卓のシーンで笑いが止まらなくなり、吹きこぼすなど
笑えるというよりも気の毒な感じがしました。
はっきりいって視聴者にとっては、あらかじめ筋立ての決まったドラマ=作り物
を生で見ることに何のメリットもありません。
せいぜい、久本雅美らが司会を務める劇中番組が生でやる意義を持ち得るのですが、
結局台本どおりのことしか喋っていないようで、成功と呼ぶには程遠いのでは
ないでしょうか。
5話のラスト、家族で唄を歌うシーンは結局録画でしたから、感動も薄いものでしたが、
8話のご対面番組は東子役の岸本加世子も長瀬クンも涙を流して熱演。
その演技力、感情移入力は評価したいところですが、これまた作り物な話なわけですから、
生でやる意味はなかったかも。
内容としては、東子が産みの父親にも育ての父親にも感謝の言葉を述べるという
感動的なもので、涙を誘われたことは事実であります(^^;)
[6/8]
■母との再会
前作同様、裕一郎の結婚の事実が世間にばれるというところがドラマの
クライマックスとなりましたが、今回は結婚がばれたという事実よりも、
裕一郎が母親と再会して、その母親が世間にリークしたという点が焦点に
なりました。
裕一郎の母親役は風吹ジュン。
優しいお母さん役が多い方ですが、今回はけばけばしいメイクと衣装で
色の濃い役どころでした。
幸薄い人生というのがはまり役のような(^^;)
裕一郎の普段着=ジャージ姿を見て、「その方があんたらしいわ」と
一発で裕一郎と気付いたお母さん、お金のために裕一郎の秘密を
口外してしまいますが、裕一郎が何よりショックだったのは、
平然と「もう用なし、またいらんようになった」という言葉でした。
本当は母も悔いていたはずなのに、裕一郎がきらびやかなスターの衣装で
目の前に現れたために、開き直ってしまったのでした。
もう桜庭裕一郎になることはできないと自失する裕一郎を、
マネージャーの筋山が「また力を合わせてがんばろう」
と励ましますが甲斐なし。
筋山は裕一郎を守りきれず、また裕一郎の力になれないことにショックを受け、
辞表を出します。
街頭で落とした鞄を拾おうともせず、というか中から裕一郎のサングラスが
出てきたから拾えなかったんですね、涙をボロボロ流して泣き崩れる筋さん。
単なるマネージャー以上の思い入れと絆がある、筋さんと裕一郎と小峰が
作り上げた「オフィス・トライアングル」と“桜庭裕一郎”。
「もう、桜庭裕一郎はいいんだ…」なんて言われたら、裕一郎にとって
自分は必要ないと言われたみたいで、自分は裕一郎にとってそれほどの
人間でしかなかったのかという悲しみがひしひしと伝わってきました。
[6/29]
■最終回・スターの告白
最終回は、南の活躍から。
裕一郎の母を訪れ、二人が和解するきっかけを作ります。
南ちゃんのお手柄、なんですが、…はっきりいって今作では裕一郎の奥さん
はあまり活躍どころがなかったというか、影が薄かった
と思います(^^;)
自分の息子と再会するなど、見せ場はあったんですが、それじゃあ
他の姉妹同様、自分の個人的(ってことはありませんが)な問題というか、
“裕一郎の妻だから”という心の葛藤、悩みがなく、単なる“裕一郎の理解者”
の域を脱しなかったような気がして、ちょっぴり残念です。
キャラクター、とりわけ石原家の姉妹が多かったという感は否めません。
二人ぐらい減らして、もっと個々のキャラクターを掘り下げてくれた方が
おもしろかったかも。
最終回、いちばん感動したのは裕一郎が空港に筋山を迎えに行ったところ。
「筋さんのいない桜庭裕一郎はありえない」と言って、公衆の面前にも
関わらず、ギューッと抱きしめて(*^^*)
南ちゃんとの間にもなかったあの熱い抱擁を見て“ヒロインは、
筋さんだったんだ…”と思ってしまいました。
裕一郎にとって姉であり、母親であり、恋人である筋山さんでした(^-^)
ラストは、テレビでファンに告白。
とりあえず騒がせたことは詫びて、「僕の口から言うことは、何もありません。
これからも歌で伝えていきます」ということで♪お前やないとあかんねん を熱唱。
前作で、結婚していると認めて一からやり直したので、同じパターンは
ないだろうなと思っていたので、よくぞ省いてくれましたという感じです(笑)
締めくくりは、恒例の石原家朝食のシーン。
東子と張り合う「うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまーい!!」
少々お行儀は悪いですけれども、なんて幸せな家族の光景でしょう(^-^)
「ムコ殿」のおもしろいところは、スター・桜庭裕一郎のオンとオフのギャップ。
今作はそこを追求するあまり、オフのダサい裕ちゃんを過剰に作り上げていたように
思います。
ジャージの着こなしにしろ、ご飯の食べ方にしろ、そこまで崩さなくてもという感じでした。
でも、そんな裕ちゃんがあったればこそ、オンの裕一郎も素敵でした。
“裕一郎は大スターで、女の子みんなの憧れの的”というのはドラマ上の設定で
はありますが、今回、奥さんである南ちゃんの影が薄かったのも、そんなファン
心理を図ってのことだったのかなと思います。
カッコいい“桜庭裕一郎”と、愛敬のある“裕ちゃん”をたくさん見られて
楽しいドラマでした。
[6/29]
2003年 4〜6月期 フジテレビ
脚本 都築浩
主題歌 「木曜日の糸」エリオット
劇中歌 「お前やないと あかんねん」桜庭裕一郎
CAST
桜庭裕一郎 ----- 長瀬智也
石原南 --------- 酒井法子
石原東子 ------- 岸本加世子
石原西絵 ------- 篠原涼子
石原北絵 ------- 三浦理恵子
石原あきら ------ 末永遥
相川ヒカリ ------- 星野真里
石原守 --------- 黒沢年雄
筋山通子 ------- 松下由樹
小峰卓郎 ------- つんく♂
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