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| ■はじめに | MGBは最終モデルが1980年10月に生産が打ち切られてから、2000年10月で、20年になります。モデルイヤーでは1978年型ですから22年になります。1962年のMK-1からは35年、オリジナルコンディションでも十分、現代の交通事情に通用するという意見もありますが、最終モデルでも少々つらい局面に出会うことがあります。 動力性能的には、排ガス規制を受けて居ない前期モデルの方が現代の交通事情に適合しているといえるでしょう。前期型は、カタログスペックで90馬力以上あり。車重もおよそ1t以下ですので、そこそこの加速性能があり、高速道路の合流や、追い越し加速にも不自由しません。 70年ごろの レイランドグリルモデルあたりから、北米仕様は排気ガス規制対策が始まり、エンジンの圧縮比が落とされ、パワーダウンしています。 最悪なのが、74年以降の5マイルバンパーモデル北米・日本仕様です。悪名高いゼニスストロンバーグ製のシングルキャブレーターと、触媒類により当時の規制をクリアしたのでした。1tオーバーの車体を62馬力,12Kg程度のトルクで引っ張るのは、もはや動力性能的には、スポーツカーとは言えない物でした。 |
| ストロンバーグ自体は、決して「悪い」キャブでは無いのですが...
さて、チェックすべき項目を見ていきましょう。 |
| ■ブレーキ | 前述の通り、現代車と比べ、ストッピングパワーに少々不足が見られます。また、耐フェード性でも、少々不安があります。金額的には、少々張りますが、ブレーキ系統のオーバーホールをまず考えて下さい。
特に、後期型のサーボ付きでは、サーボ機構が作動不良の車が多々あるようです。信頼のおけるショップならオーバーホール キットでの、オーバーホール、そうでなければアッセンブリー交換です。マスターシリンダーとスレィブシリンダー両方を必ず行って下さい。 パッド、シューも、まあ純正品でもいいですが、フェロードあたりのストリート用も値段はたいして変わらず、タッチは優れていると思います。 (同じフェロードでもDS11などのレーシングパッドは、低温時の効きは良くないようですよ(笑)) TAROXの溝付きディスクや、ノーマルのローターにドリル加工した、ドリルドローターが安価で出回っているようです。ローターを交換するなら、一考の余地があるでしょう。(マイナス効果もありますから、十分な検討を) |
| ■油脂系 | ブレーキフルードはもちろん、エンジンオイル、ミッションオイル、デフオイルをきっちり管理してください。必ず指定のグレードを使って下さい。 また、MGBはサスペンションなどに多くのグリースアップポイントがあります。年に1回以上はグリースアップをして下さい。 購入時は念の為、上記項目を交換、補給したほうがいいでしょう。 |
| ■排気系 | どのキャブレーターでもそうですが、きちんと清掃、調整し、それでも調子が悪いようなら、オーバーホールを考えましょう。ゼニスストロンバーグに関しては、部品の供給が難しく、場合によっては他のキャブへの切り替えも考えて下さい。動力性能的に、ストロンバーグを維持するよりも、SU等に切り替えをお薦めします。
キャブだけでは、駄目です、マフラーや、中間パイプ、マニフォールドや、それぞれの接合部から漏れがあるようですと、パワーロスとなります。はたまたエンジン不調の原因となります。専用テープ等の応急処置だけでも行いましょう。 |
| ■サスペンション | 大抵の車は、ブッシュが寿命です。樹脂製でなくていいですから、GTV8用の、スリーブ入りの物に交換しましょう。純正のゴムだけのブッシュは寿命が短いです。 レバー式ダンパーもへたっている可能性が大きいです。オーバーホールするか、新品に交換しましょう。SPAXなどのテレスコピック型(最近の車で使っているタイプ)に交換キットも出回っています。効果は大きいですが、結構良い値段です。車高調整機能付きもレーシングパーツでありますが。 お薦めは、アップレートのレバー式です。乗り心地は抜群です。一般道ユースならこれが良いと思います。 |
| ■冷却系 | 前述のように、オーバーヒート気味の車が多いようです。74年式以降の電動ファン装備車は、まず電動ファンが確実に動くようにすること。必ずリレーを組んで、手動に切り替えるのが確実です。また、ファンモーターの整備も忘れずに。 メカニカルファンの74年式以前の車では、ラジエーター本体の不調などの原因が多く、対策としては、ラジエーターコアオーバーホール又は交換(コア増し)、サーモスタットを低温の物への交換又はスリーブのみとする(サーモをとっぱらう)、そして電動ファンの追加です。但し、サーモスタットを抜いた場合、冬場戻さないとヒーターが効きません(笑)また、暖気運転の時間が長くなる、はたまたオーバークールとなります。 オーバークールで運転すると、エンジン各部のクリアランス過大によりエンジンを痛める可能性があります。 |
| ■エンジン・補機廻り | プラグ及びハイテンションケーブルは交換したほうがいいでしょう。デスビ廻りも整備をお薦めします。 タペット調整は一度必ず行って下さい。 ベアリング系がガラガラ言うようだと、大きなトラブルにつながります。オルタネーターや、ウォーターポンプをチェックして下さい。特にウォーターポンプは消耗品と考えた方が良いようです。 点火系で一番の問題は、デストリビューター廻りです。ポイント式の場合はローターやらポイント廻りをしっかり見て下さい。また、多く存在するフルトランジスタ方式の車で、ユニットをオリジナルより交換していない場合は、ここのトラブルで不動車となる可能性もあります。まあ、他のフルトラやら、ポイント式に交換するのも手です。 |
| ■燃料ポンプ | オリジナルはルーカス製のポイント式電磁ポンプですが、生産当時から現役という選手は見たことがありません。同じ部品に交換している方や、ルーカス製でもトランジスタ式にしていたり、また三菱などの社外製品だったり。 最もポピュラーなのは「ミツバ社」のポイント式電磁ポンプでしょうかねぇ。作動の確実性や吐出量も申し分ないようです。価格は \13,000前後で、私も、岩ぞう氏も使っています。いささか大きいのが難点ですけど・・・。 まあ、各種製品が出ており、日本製の物は、小型で安価です。あ。インジェクション用は、そのままでは使用出来ませんので。「キャブレーター用」を購入して下さいね(^^;; |
| ■燃料タンク、燃料配管 | ガソリン漏れは、火災発生につながる危険な問題です。漏れが疑われる時は至急修理交換して下さい。ガソリン臭が特別臭い時は、点検して下さい。路面にガソリンが漏れていれば運転しない方がいいでしょう。煙草は遠慮下さい(笑) |
| ■電装系 | ヒューズ切れが多発する場合、配線のショートが考えられます。電気火災は本当に恐いので、緊急に整備を必要とします。 バッテリー上がり、上がり気味の場合、オルタネーター(ダイナモ)を交換又はオーバーホールして下さい。以外と寿命は短いです。10万キロまでは持たないでしょう。 |
| 以上、ポイントとしては結構ありますが、最低限この点をチェックしておけば、かなり安心して乗れます。 | ||
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| クレジット | 執筆は、MG亭メンバー協同です。金馬さん、岩ぞうさんのご協力に感謝いたします。 | |
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(C)MG亭 1999
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