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| 【第49巻】 |
ネバメンの神殿入りの話に胸騒ぎを覚えるキャロル。 アマゾネスのヒューリアは少しずつ回復の兆しをみせ、キャロルが喜んで看護を続ける一方で、ヒッタイトではアマゾネスの城を脱出したイズミル王子が療養を続け、トロイの城で婚儀をあげた“王子妃”キャロルのことを想い続けていた。 そんな折、エジプト王宮には商人に身をやつしたメディア王アルシャーマから、見事な名馬が届けられる。 大はしゃぎで商人アルシ(アルシャーマ)と共に乗馬するキャロル。キャロルとアルシは話のはずみで馬の背を転がり落ちてしまうが、二人に大きな怪我はなく、名馬に価値を認めたメンフィスは、メディア王国と国交を開くことを決議する。 「国交の書」を届ける約束を取り付け、メディアへ帰国するアルシャーマ。 一方ネバメンは、カプタ―大神官の口添えで、テーベの都で神官となることを決意。それを聞いたエレニーは、青の王子に報告するべくアビシニアへ帰国する。 エジプトでは下エジプトの運河工事完成の祝祭、運河祭が近づき、民はお祭ムードに浮かれ騒いでいた。 キャロルもヒューリアを連れ、メンフィスと共に川船でナイルを下って、下エジプトへ行幸することに。 新運河完成の祭儀のさなか、カプタ―大神官の独断専行によるネバメンの大神殿入りを知らされたメンフィスが激怒するという事件もあったが、儀式そのものはつつがなくすみ、メンフィスの築いた新運河は無事堰を切られ、下エジプトの大地を潤し始めた。 よろこび騒ぐエジプトの民たち。 その頃、シナイ半島をいくシリアの商人たちに捕まったフェネックは、皮の袋に入れられて運搬され、その商人たちとすれ違うように、ヒッタイトの兵士たちが下エジプトを目指していた。 彼等の目的は、ヒッタイトの“王子妃”であるナイルの姫の奪還。 イズミル王子の命令を受けた兵士たちは、下エジプトで行われる舟競技に選手としてもぐりこみ、勝利を果たして王宮の宴に招かれる権利を獲得した。 ひそかにルカと連絡を取り、キャロル奪還の機会をうかがうヒッタイト将軍の補佐ザルプワ。 キャロルに間者の正体を知られることを恐れ、苦悩するルカ。 そんななか、王宮での宴ははじまり、各国の踊り子が舞い踊るなか、ザルプワの策略により酔わされたキャロルは、バルコニーでヒッタイトの兵士たちに拉致されてしまう。 意識を失ったキャロルを腕に、砂漠を駆け抜けるルカ。 一方、キャロルの危機をいまだ知らぬメンフィスのもとには、魔女キルケーの化けた妖艶な踊り子が、宴のざわめきにまぎれて近づいていた……。 〈第50巻へ続く〉 |
| 【感想】 |
いや、なんというか……幸せそうですねぇ、メンフィスさま(^^; いえ別にいーんですけどね。ファラオが幸せだって。それはそれで。 わたしは一応、公言しているようにメンフィスファンなわけですし。好きな人が幸せになってくれれば、それはそれで嫌な気持ちはしませんから。 ただその……なんていうか、ほんっとーに平和でのどかな王宮だなぁ、と思っただけで……(複雑笑) メディア王に名馬を献上されたり、ナイルを河船で下ったり、舟レースを見物したり、祝宴に出たり。文字どーり、豪華絢爛エジプト王宮・のほほん絵巻な49巻。 それにしても、あらためてこの辺りのお話を読み返してみると、ネバメンが神官になろうとしていたり、ヒューリアの態度がやっぱりどうにも思わせぶりだったり、紅海を謎の太子が北上してたり、謎の美女キルケーがアヤシイ踊りを披露していたりと、ここ数ヶ月の姫誌の連載では、すーっかり忘れていた伏線(?)が、これでもかというほどてんこ盛り!! はてさて、一体この内のいくつが、この先の本編で消化されることになるのやら……なんかもう一つか二つは、コミックスを塗りつぶしてなかったことにしたほうがイイんじゃないかという気もしますが……やっぱりこれは、焦らず慌てず期待せず、無の境地で続きを待つしかないんでしょうね〜〜〜(^^;; ところで単行本を見たときに、まず最初に目につくものといえば、表紙なわけですが――49巻の表紙を飾ったのは、キャロルにテティ、ナフテラ+侍女ひとり、そしてメディアのアルシャーマ王。 … …… ………ア…アルシャーマ………ッ???(大汗) いや、まあ、確かに、この巻で彼はメンフィスに名馬を献上したり、キャロルとツーショットで乗馬したりと、登場回数自体は多いとは思うのですが……だからと言って、なにもあんなに四角い顔ででかでかと、キャロルより大きく表紙に登場しなくても……(汗) もっと美麗でもっと綺麗なカラーイラストは、それこそ山ほどあるでしょうに、なぜよりにもよって、この表紙!?? まあ、内容を端的に表わしているという意味では、アタリなのかも知れませんが……ああ”どうにも激しくわたしの好みとはかけ離れていて……(涙) とはいえ、今更そんなワガママを言ってみたところでしょうがない。 プリンセス本誌で読んでいた時には、このあたりのストーリーには緊張感がない、緊張感がないと思っていたのですが――実際、あんまりないと思うのですが――それでも運河祭や舟競技のあたりからは、じわじわと「何かが起こる…!」という雰囲気が盛り上がってきていて、こうしてまとめて一気に読んでみると、なかなか悪くはなかったんじゃないかなーと思います。 「よし」ではないが「あし」でもない。「よろし」と「わろし」の中間点という感じ……でしょうか〜〜??<49巻の個人的評価 |