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| 【第51巻】 |
愛する娘の苦しむ姿を夢に見たと、涙するリード夫人。 母をなだめ妹を案じるライアンのもとに、キャロルに似た胸像が発掘されたと、ブラウン教授から連絡が入る。 ――古代では――断崖絶壁をすべり落ちたキャロルは、ナパタイ人の首領イリシュに助けられ、岩穴のアジトに捕えられていた。 キャロルを探して砂漠を進むメンフィス。 エジプト王宮で、善良な弟君を装うネバメン。 キャロルの到着を待ちわびるイズミル王子。 王子は少年の頃メソポタミアの神殿で女神イシュタルの予言を受け、キャロルとの出会いをイシュタルの意志と考えていた。 一方岩山の洞穴で、盗賊の酒盛りに侍らされたキャロルは、同じく捕われの踊り子ヤドナナを救うため、彼等の前で(子供の頃に習っていたという)バレエを披露することに。 なんとかその場をやりすごし、捕虜の女性達を引き連れて岩山を脱出したキャロルだが、ひとりの不注意からナパタイ人に発見されてしまい、怒ったイリシュに左手を切りつけられ、そのまま奴隷市場へ連行されてしまう。 キャロルを探して砂漠をさ迷う子ギツネ。 エドムの岩山にたどり着いたメンフィスは、キャロルの行方を知り、怒り心頭に発して奴隷市場のあるタドモルへと馬を疾駆させる。 ケツシ将軍率いるヒッタイト兵と、その後をつけていたヒューリアもタドモルへ向かい、急ぎ馬を駆けさせる。 だが、怪我で弱り発熱したキャロルは、ヤドナナと共に大商人のバザルに買われ、北のユーフラテス河へと連れていかれてしまっていた。 キャロルを大金で売った盗賊に激怒するメンフィス。 さらに後を追う、ケツシ将軍とヒューリア。 あわててキャロルを追う一行だが、この奴隷市場でのやり取りを諸国の間者に聞かれ、「ナイルの姫が奴隷にされ商人に売られた」という噂が近隣諸国の王宮に届いてしまう。 驚愕し、知らせの真相を確かめるべく、ユーフラテス河へと向かうバビロニアのラガシュ王、アッシリアのアルゴン王。そしてアイシス女王。 さらに知らせはキャロルを待つ、イズミル王子のもとにも届いていた――。 〈第52巻へ続く〉 |
| 【感想】 |
キャロルの奴隷落ち。踊り子風バレエ披露。 ――発売日当日に、コミックスを買ってはきたものの、な〜んかやたらと読む気にならないな〜〜とか思っていたら、本誌連載時の感想で、ワタクシが盛大にぶち切れた場面が今回収録されていたのですね(^^;<51巻 そりゃ〜〜食指も動かないはずだわ。 無意識の自己防衛本能というやつでしょうか??(爆) さて、そんな上記の事情を踏まえて51巻を通読した感想は、 「思っていたよりマシ」 というものでした。 そう思える理由のひとつは、これまでの試練(爆)を乗り越えて多少の耐性がついた……ということもあるでしょうが、本誌と比べてある程度の加筆修正がされていたっぽいのも理由のひとつ。 過去の姫誌を横において読み比べたわけではありませんので、多分に記憶に頼った感想ではあるのですが、例えば123pのネバメンの「メンフィスが――帰ってこれなくならねえかなあ……」とかいう台詞とか、本誌連載時にはなかったように思うんですよねー。 だからこそ、「エジプトのネバはなにやっとんじゃいっ!」とゆー文句もでてきたわけで、こういう陰謀を企んでるっぽい描写があると、(この先あるであろう)“エジプト王位争奪陰謀編”への期待が持てそうで、これはちょっと嬉しかった出来事でした。 あと、イズミル王子とイシュタルのくだりも、ちょっとだけ王子のカットが増えてるような気がするし。 それにしても、読めば読むほど後付けくさい“イシュタルの予言” ああっ、王子が、王子が電波な人になってしまってる〜〜〜〜〜(泣) まあ、王子も古代人なわけですから、予言とか神託とかそういうものに対する重みは、現代の私達の感覚とは違うのでしょうが、それにしてもキャロルに対する恋着の理由が「女神イシュタルの予言だから」というのは説得力に欠けるというか、情けない感じがしてしまうんですよね〜〜〜。 とってつけたよう、というか(汗) まあ、それはともかく。 51巻を通して見ると、ほぼ最初から最後まで、イリシュ族長となんだかんだとやりあっていたキャロル嬢。あらためてこの二人のやり取りを読むと、 ・初対面でのビンタシーン(21p)は、2巻でのメンフィスへのビンタを思い出す、とか ・酔ってイリシュがキャロルに絡むシーン(63p)は、ちょっとミノアの祝祭でのイズミル王子と似てるかも☆、とか、 なんだかプチ・デジャヴな場面がざっくざく(^^;でどうしようかと思いましたが、やはり一番「ええっ!?」な場面は、私的にはキャロルのバレエ・ダンスシーン。 キャロルが子供の頃にバレエを習っていた、という設定自体に文句をつけるつもりはないのですが、それにしても、どう考えてもここの踊り子シーンは無理がありすぎるように思うんですよね〜〜〜〜。 と、いうのも。実はわたし自身、キャロルと同じように子供の頃(幼稚園〜小学4年生くらいまで)クラシック・バレエを習っていたので分かるのですが、はっきり言ってバレエって、子供の頃にちょっとかじってたくらいで踊れるシロモノじゃないんですよ。 バレエの基本は「優雅な動きでポーズをキープ」。 踊るための基礎が出来てない人間が、見よう見まねで真似しても見られたものじゃないはずなのですが……それで盗賊たちの賞賛までゲットしてしまうキャロル嬢、恐るべしっ!!ですね(^^; |