【アッシリア編 5巻〜13巻】


互いの愛を確認し、結婚を約束したメンフィスとキャロル。
だがあまりにも価値観の違う二人の意見はかみ合わず、想いはすれ違う。ついに生命の尊厳をめぐって二人は激しく対立し、激昂したメンフィスの手によって、キャロルは腕を骨折させられてしまった。それぞれの想いに苦しみ、苦悩するメンフィスとキャロル。

そんなキャロルの元に、ルカという青年が召使として仕え始めた。有能で忠実なルカに絶大な信頼を寄せるキャロルだが、実はルカはヒッタイトのイズミル王子から遣わされた間者だった。

愛しあっているのに、かみあわぬ互いの想い。
ヒッタイトやアッシリア・・・渦巻く諸国の陰謀。
メンフィスを愛する姉女王アイシスも、二人の婚儀に反対し妨害を企てる。
さまざまな困難が立ちふさがるが、メンフィスとキャロルはそれを乗り越えることで互いの絆を深めてゆき、ついに婚儀の日をむかえた。

だが婚儀の当日、アイシスのたくらみによりキャロルはライオンに襲われ、肩に大怪我を負ってナイル川に転落してしまった。
ナイルの流れは傷ついたキャロルを二十世紀の現代へと運ぶ・・・。

二十世紀の家族のもとに帰ったキャロルは、手術を受け一命をとりとめた。
現代へ帰ったキャロルは過去での記憶をなくしていた。だが古代から彼女を呼ぶメンフィスの呼び声が、記憶をなくしたキャロルの頭に響き、心を震わせる。
不安定なキャロルの様子を心配した母や兄ライアンは、キャロルを母国アメリカへ帰国させようとするが、キャロルは帰国を断固として拒み、古代からの呼び声に誘われるように、再びナイルの流れを介して古代世界へ戻っていった。

一方古代ではナイルに落ちたキャロルを捜して大捜索が行われていた。
気も狂わんばかりにキャロルを探し求めるメンフィス。
キャロルを案じるメンフィスの心につけ込むように、罠を張り巡らせるアッシリアのアルゴン王。
キャロルの出現を静して待つヒッタイトのイズミル王子。
様々な思惑の渦巻く中、ナイルの娘・キャロルが下エジプトに帰還する。

ルカの先導でテーベのメンフィスのもとへ向かったキャロルだが、途中でイズミル王子にさらわれ、ヒッタイトの首都ハットウシャへ連れて行かれてしまった。
キャロルの行方不明の報を聞いたメンフィスは、アルゴン王の策にかかり、キャロルがアッシリアに連れ去られたのではと誤認して、一万の兵を連れてアッシリアに乗り込んでゆく。

ヒッタイトの王城でメンフィスがアッシリアの罠に落ちたことを知ったキャロルは、旅商人・ハサンとカレブの助力を借りてヒッタイトを脱出するが、実はハサンとカレブもまた、アルゴン王の手の者だった。
キャロルを騙しておびき寄せたアルゴン王は、メンフィスを地下牢に鎖で繋ぎ、メンフィスの命を盾にキャロルを力ずくで妻にしようとする。

毒の花を飲むことで、アルゴンの魔手をひとまずは逃れたキャロル。苦しむキャロルの姿に良心の呵責を感じたハサンは、キャロルを騙したことをわび、瀕死のキャロルに解毒剤を与えて介抱する。

牢の中で、キャロルが毒を飲んだことを知ったメンフィスは激怒して、アルゴン王との決闘にのぞんだ。アルゴンはまたもや卑怯な手段でメンフィスを殺そうと企んでいたが、キャロルの叡智とメンフィスの機知で、ふたりはアッシリア城に壊滅的な打撃を与え、アルゴン王の片腕をも切り落として、アッシリア城を脱出した。

軍をまとめて、エジプトへと引き上げるメンフィス。だが疲労したエジプト軍に、アッシリアと同盟を結んだヒッタイト軍が追撃をかける。イズミル王子率いるヒッタイトの大軍。しかしメンフィスは流砂を利用してこれをかわし、一行はオアシスの町イエリコへと到着した。

毒におかされたキャロルの体力の回復を待って、エジプトに帰国したメンフィスとキャロル。だがようやく帰り着いたエジプト王宮には、不穏な先客――バビロニアのラガシュ王――が滞在していた。

富国エジプトを手に入れんと企むラガシュ王は、その第一歩として王姉アイシスに結婚を申し込む。
弟メンフィスを愛し、メンフィスとの結婚を熱望するアイシスは、ラガシュ王の求婚を拒否しようとするが、メンフィスとキャロルの婚儀の妨害計画はことごとく失敗に終わり、国民の疑惑の渦の中もはや立場のない身となる。

女王アイシス、バビロニア王ラガシュ、流砂から脱出したヒッタイト王子イズミル、そしてメンフィスに片腕を切り落とされたアッシリア王アルゴン・・・

それぞれの思惑の渦巻く中、メンフィスとキャロルは華燭の婚儀を挙げ、アメン神の祝祭の日、キャロルは晴れてメンフィスの妃になり、正式にエジプト王妃となった。

悲嘆にくれるアイシスは「キャロルを殺す」ことを条件にラガシュ王の求婚を受け入れ、バビロンに嫁ぐことを承諾する。
ラガシュ王はファラオの名代として、ナイルの王妃のバビロニアでの婚儀への臨席を約束させ、アイシスを連れてバビロニアへと旅立っていった―――



【感想】


ストーリーの盛り上がりもキャラの魅力も最高潮!!との評判も高いアッシリア編。このあたりが王家全体のなかで一番好き、というファンも多いのではないでしょうか?

そのアッシリア編の名シーンといえば、やはりまずはメンフィス様の鎖シーンでしょう!!(激爆)
鎖に縛られ身悶える若く麗しいファラオ・・・う〜んどうして美形の男というのは、苦しむ姿がこんなにも絵になるんでしょうね〜〜〜、あの激情ぶりがたまらなくいいんですよ!!
「まこと傷ついた美しい獅子のよう」とはよく言ったものですよ、ホント(byアルゴン)

わたしがアッシリア編で一番好きなのは、アッシリアの牢でのメンフィスとキャロルの再会シーン。必死でメンフィスに絡みつく鎖をはずそうとするキャロルが可愛くって。
それからもちろん、婚儀&初夜のシーン(照れ)。これは絶対はずせません!!(激爆)

アッシリア脱出〜結婚式あたりのくだりは、わたしにとって王家全体でも1、2を争うほど好きな部分です。長い間の想いがかなってよかったねえ、メンフィス(でもこの先またしても、えんえんと別離の苦悩を味わい続けることになるけどね・・・涙)

王子もこの時期はまだクールビューティ路線を保っていて格好良いし。
キャロルをハットウシャへと連行する、怜悧冷静冷酷王子も良かったけど、個人的にはエジプト軍を追撃するときの王子が凛々しくて好き。

というか、わたしにとっては、王子はメンフィスの宿敵・好敵手としての立場に立った時に(メンフィスとの相乗効果で)最大の魅力を発揮するんですよ。だから必然的にメンフィスと絡んだ場面での王子が格好良く見える。そんなわけでこの砂漠での直接対決シーンはなかなかお気に入りだったりします。

そろそろまたメンフィスと王子の対決シーンがみたいけど、その前にまず満身創痍の王子の傷をなんとかしてあげて欲しいです(>細川先生)






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