![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
| 【ミノア編 31巻〜38巻】 |
不承不承のメンフィスに見送られ、ユクタス将軍の先導でキャロルはミノアへと出発した。古代のエーゲ海を目の当たりにして浮かれ気味のキャロル。 ミノア王宮に到着したキャロルは、さっそくミノアの王太后ならびにミノス王に対面した。 ミノスを見舞うだけのつもりでいたキャロルだが、王太后に涙ながらに懇願され、さらに痛々しい様子の病弱なミノス王をほうっておけず、しばらくミノアに滞在してミノスの看護にあたることになる。 ミノスは美しいエジプトの神の姫の来訪に感激し、キャロルの指導のかいもあって、病状は心なしか快方に向かう。 だがミノスの回復を快く思わぬ者が、ミノスを慕う侍女フォティアを利用してミノスに毒を飲ませようと企てていた。 寸前でキャロルが気付き事なきを得たが、その衝撃でミノスは発作を起こして倒れてしまう。 苦しむミノスの様子に心痛めたキャロルは、現代の知識をもとにミノスに治療を行った。そのかいあってミノスの発作は短時間で終息し、キャロルは王太后初めミノア中の感謝をあつめることとなる。 やさしく美しいキャロルに恋心を抱き始めるミノス。 そしてもう一人―――異形の姿で産まれたために、生まれたときから無き者として育てられ、闇の中で生きてきた不運の第一王子。ミノスの兄アトラスも、ひそかにキャロルを慕い始めていた。 日々健康を取り戻してゆくミノス王。キャロルは恩人としてミノアの祭儀に出席し、またミノスの発案で古代船に乗ってエーゲ海への遊覧航行へも同乗していた。 だが途中でキャロルを乗せた古代船は海賊に襲われ、船はミノアの軍港のある「火の島(サントリーニ島)」に逃げ込んだ。 火山島であるサントリーニ島は、古代の歴史の中で大噴火をおこして海中に没した島・・・またひとつ古代の神秘に触れ、はしゃぐキャロル。 だが火の島の主であり、ミノアの影の守護者でもある巨人アトラスは、島を訪れたキャロルにますます想いを募らせてゆく・・・。 そんな折ミノアで祝祭が開かれ、キャロルもそれに出席することに。 ぞくぞくと祝祭につめかけるエーゲ海諸国の君主達・・・そしてヒッタイトのイズミル王子もまた、賓客として祝祭に招かれていた。 未来に必ず起こる火の島の噴火を気にしながらも、祝祭を心待ちにするキャロル。 ミノアを狙うミケーネ人の首領の策謀で、地下の迷宮に引き込まれ一時は窮地に陥るが、アトラスの助けで事なきを得て、キャロルは祝祭の日を迎えた。 だが祝祭の前夜祭の宴席で、キャロルはイズミル王子と再会してしまった。キャロルに会うためにミノアに来たというイズミルに驚愕し、強引なアプローチに困惑するキャロル。 明けて祝祭当日。巨牛の暴走という事故が起こり、それに巻き込まれたキャロルはアマゾネスの女王にかろうじて助けられたものの、全治一ヶ月の怪我を負ってしまう。 治療のためにと王太后に勧められ、キャロルは薬湯のわく火の島へ療養に行くことに。 キャロルの身を案じて後を追うイズミル。 一方その頃エジプトでは、新都建設計画に着手したメンフィスに、カプタ―の侍女でメクメクという妖艶な女が接近を試みていた。野心的なメクメクはなんとかメンフィスに近づこうと画策する。 湯治を兼ねてサントリーニ島で療養していたキャロルの前に、想いを抑えきれなくなったアトラスが、姿をあらわし始めた。 弟ミノスもキャロルへの恋心を募らせ、王太后に煽動されて策略を用いてキャロルを妃に迎えようと試みる。 だがそれを知ったアトラスが激怒してミノスからキャロルを奪い、火の島の胎内に拉致。ナイルの姫を返すように迫る母・王太后を裏切り者と詰り、アトラスは王太后に大怪我を負わせてしまった。 孤独の中に生きるアトラスは、優しいキャロルの愛を切望し、自身と共に生きるか死ぬか、とキャロルに選択を迫る。 同じ時、キャロルを案じて火の島に潜入したイズミル王子は、奴隷娘モリオネーの助けを借りてキャロルを捜索していた。 さらにエジプトで待つメンフィスが、キャロルの帰国の遅さに不審を抱き、キャロルを迎えにミノアに向けて出発した。 隙を見てアトラスのもとを脱出したキャロルは、皮肉にもイズミル王子に助けられることに。王子はキャロルを連れて船でミノアを出航し、フィラコピ島を経由してヒッタイトへの帰国の途につく。 逃げ出したキャロルを捜して身悶え、鬼神へと変化するアトラス――。 キャロルの行方不明に騒然とするミノア王宮に、ついにメンフィスが到着した。事情を知って激怒したメンフィスは、ただちにキャロルを捜して西の海へと船を進めた。エジプト船、ミノア船、さらにはミケーネ船までがキャロルを捜してエーゲの海をかけまわる。 だがメンフィスの到着を知った王子は、追跡を逃れるため船を北に向け、トロイの都を目指していた。 キャロルの手がかりを掴み、同じく北へ船首を向けたメンフィスだが、途上でミケーネの海賊船と行き合い、戦闘になってしまう。 王子に捕らわれたキャロルは、脱出の機会をつかめぬまま嵐のパロス海域へ・・・。 ことごとく王子に反抗するキャロルを、愛しさゆえに見逃して来た王子だが、ここへきてメンフィスを慕って嵐の海へと向かうキャロルの姿に怒り心頭に発し、キャロルを縄で拘束してしまう。 助けを求めるキャロルの声に応えて、メンフィスは海賊を蹴散らし、嵐のパロス海域へと向かった。嵐の中を突き進むエジプト船。 王子の船もまた嵐に翻弄されていた。前方に難破船が出現し、不気味な箱が海を漂う。王子の命により引き上げられた箱からは、キルケーと名乗る妖しい女が姿をあらわした――――。 |
| 【感想】 |
・・・・長いっ!! さして内容の濃厚な話とも思っていなかったのに、巻数が多いだけあって書き出してみると、これが長い!! しかも、これでまだ三分の二。本当はキャロルのエジプト帰還まででミノア編にするつもりだったんですが、あまりにも長いのでミノア編と妖かし編の二つに分けることにしました。 それにしてもこのミノア編、後半はともかく、王子登場以前の前半部分はまるっきり観光旅行のノリですね〜〜〜(呆れ) 「古代船で行くミノア・サントリーニ、ドキドキワクワク二十日間の旅」とかいうパンフレットでもできちゃいそうな感じですよ。(まあキャロルは当然二十日どころじゃ帰ってこなかったけど・苦笑) 本当に、思えばこのあたりから、王家はますます変な方向にいっちゃったんですよね。さらにキルケーwith妖かしの登場で、もはや何でもあり状態に突入・・・・(涙) メンフィスも前半ほっとんど出番がないし・・・・・(滝涙) そのぶん後半は海賊船と戦ったりして、それなりに格好良い見せ場もあるのが救いですけど、ど〜もこのあたりから、またまた絵のタッチがかわってきてるような気がするんですよね。 個人的には狭義で「バビロニア編」、広義で「アッシリア編〜現代編」あたりの絵の感じが一番好きなんで、この変化は正直悲しい(泣) おまけに、これはまだほんの序の口・・・この先恐怖の「斜線と崩壊」の王家の呪いが果てしなく続くことを、今のわたしは知ってしまっている・・・・・・・・(大号泣) |