【ネバメン編  43巻〜46巻(以下続刊)】


メンフィスに連れられ船でエジプトへと向かうキャロル。
エジプトへの途上にある、ミノアの軍港のある火の島に興味を持ったメンフィスは、アトラスを恐れるキャロルの制止を無視しして、船首を火の島へと向けた。

王と王妃の無事はエジプトにも知らされ、国もとの一同はそれぞれの思いを胸に王と王妃の帰国を待つ。

その頃はるか西の砂漠では、砂漠の牢獄を脱走したネバメンと名乗る罪人が、打ち捨てられた女性の墓を暴き、黄金造りの短剣とぼろぼろに朽ちたパピルスを発見していた。
朽ちた墓の主は死産した子供のミイラを抱いており、パピルスは死産した赤子が、メンフィスの父王・亡きネフェルマアト王の和子であるという、証拠の書類だった。
先王の和子である証拠の品々を手に入れたネバメンは、ある企みを胸に、砂漠の墳墓を粉々に破壊してしまう―――。

火の島を沖より遠望したメンフィスは、船首をかえし一路エジプトへと向かう。
その時にわかに空がかき曇り、海が荒れ、一行は急な嵐に襲われた。雷雲が垂れ込める中、アトラスがエジプト船を襲撃するが、戦いの中アトラスは雷に打たれ海へと沈んでしまう。

一方、行方不明のイズミル王子は、アマゾネスの女王に連れられ意識の無いままアマゾネスの国へと向かっていた。重傷を負った王子は幼い頃の思い出――信頼する伯母・ウリアに裏切られた悲しい過去――を夢に見ながら生死の境を彷徨う・・・。

出迎えたミノス王の誘いを断り、再びエジプトへ向けて南下するエジプト船。古代の地中海で一瞬、過去と未来が交錯し、刹那の再会を果たすキャロルと兄ライアン。

メンフィスとキャロルがエジプトへ近づく中、テーベより遥か西の砂漠では、罪人ネバメンが王の弟を名乗って小神殿に滞在していた。神殿の老神官はネバメンの嘘を信じ、都の大臣に向けて手紙をしたためる。

エジプトへ帰国したメンフィスとキャロルは民の大歓迎に迎えられた。下エジプトの王宮でキャロルを狙ったサソリ事件が起きるが、メンフィスに助けられ事なきを得たキャロルは、「人々の心を知り、王妃としてメンフィスの役に立ちたい」と黒髪の鬘をかぶって街へお忍びにでる。

そんな時、宰相イムホテップの元にエジプト王家を揺るがす知らせが飛び込んできた。西の砂漠の小神殿にメンフィスの母親違いの弟がいるというのだ。驚愕した宰相は、カプタ―大神官を内密に調査に派遣し、真偽のほどを確認させることとした。

一方、アマゾン城の王子はようやく意識を取り戻すも、いまだ重態。身動きならぬままに遠く離れたキャロルを想うイズミル王子・・・。

キャロルはメンフィスと共にテーベの都に帰還し、砂漠へ向かったカプタ―もネバメンの待つ小神殿に到着していた。ネフェルマアト王の「遺品」を見せられ、カプタ―はネバメンを本物の弟君と認めてしまう。

古代の歴史は動く・・・。
エジプトにミノアよりの使者としてユクタス将軍が来訪し、またバビロニアのラガシュ王が、アッシリア王が、ヒッタイト王がエジプトを狙って策動をはじめる。
そしてエジプトと友好を結ぶべく、エジプトへ来訪するメディア王アルシャーマ。一介の商人に化けたアルシャーマは、エジプトの王と王妃を見定めるべく王宮でキャロルと謁見した。

諸国の思惑の渦巻く中、キャロルと平穏な日々を過ごしていたメンフィスのもとに、とうとう異母弟ネバメンの知らせがもたらされた。
驚愕するメンフィスだが、調査の末、弟をテーベの都へ迎えることを決断する。

ネバメンの巧妙な策略で、エジプトの民も臣下もみな王弟の出現を好意的に受け止めていた。思惑通りにカプタ―の迎えを受けて、野心を秘めてテーベへと出発する偽弟ネバメン。

意識を回復したイズミル王子は、妹を捜してアマゾネスの女王が城を留守にした隙に、ヒッタイトの将軍の助けを受けてアマゾン城を脱出。黒海で待機していた船に乗り、ヒッタイトへと帰国した――――。


〈以下、47巻へ続く〉




【感想】


「ネバメン編」と銘打ってはみましたが、既刊部分は単なるプロローグですね(汗)。なにしろ肝心のネバメンがまだテーベに到着してすらいませんから。

間に事件をちょこちょこ織り込みつつも、全体的にはほのぼのムードのエジプト王宮。あまりに能天気なファラオ夫妻にはとうとう「夫婦漫才」の名が冠される始末・・・・・否定出来ない自分が哀しい・・・(血涙)

かつての凛々しいファラオは何処に行ってしまったのーーーー!!という、メンフィスファンの血を吐くような叫びをまったく無視して、えんえんと繰り広げられる、の〜んびりとしたエジプト王宮日常絵巻。ファンの懐古趣味にも拍車がかかろうってものですよ、そりゃ(滝涙)

この先ちょっとネタバラシになってしまいますが、これを書いている2002年2月現在で、ネバメンはテーベに到着しメンフィスと対面を果たしたものの、まだ正体はバレておりません。

例によってカタツムリの歩みでテーベに到着したネバメンですが、この先はぜひ怒涛の急展開を望みたいところ!!(無理かなぁ・弱気)

雄々しく荒々しいファラオを引き出してくれるなら、たとえ悪党だろうが馬面だろうが、わたしはあなたを支持するわっっ、ネバメン!!
だからとっとと陰謀たくらんで、とっとと仕掛けて、とっとと露見して処刑されちゃってーーーー!!
応援してるわーーーーー!!!(非道い言い草だな、我ながら・・・(汗))







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