比較的近年まとめられたグループなので、脊索動物全般を表わす一般名詞はないようです。
まずホヤ類は sea squirt, sea tunic, sea apple (ascidians)など、ナメクジウオは lancelet(amphioxus)。 なお、()内は学術用語由来の呼称です(安井 & 窪川 2005 によるとlanceletも学名由来)。
このほか、サメ類 shark、エイ類 ray、魚類 fish or pisces、両生類 amphibian、爬虫類 reptile、恐竜類 dinosauria、鳥類 bird、哺乳類 mammalなどがいる訳ですが、これらはすべて当サイトの守備範囲外ですので、詳 しくは触れません。
脊索動物門を3亜門(尾索動物、頭索動物、脊椎動物)に分け、前2者をさらに4綱に分けます(
西村 1992 ,
白山 2000 )。ホヤ類とナメクジウオ類とが、
脊椎動物と近縁であると明らかにされたのは19世紀の半ば過ぎで、それまでは軟体動物に含められていたそうです
(西村 1992 )。
なお、ヒカリボヤ目の名称は千原&村野 1997
からの引用です。
上記リストのホヤ綱をクリックすると、左のメニュー欄に西村 1992 による分類を示します。リスト中緑色の学名は写真へのリンクです。カーソ ルを載せると和名を表示します(IE 6.0のみかもしれませんが・・・)。
あらゆる生物門の中でももっとも多様な形態のものを含めるのが、この脊索動物門ではないかと思いますが、 次のように比較的シンプルに定義されています。
左右相称の真体腔動物で、少なくとも一生のうちの一時期に、脊索、神経管、鰓裂をもつこと( 西村 1992 , 白山 2000 , 林 2006 )。
厳密にはホヤ類の内臓諸器官は左右相称じゃないし、その点はヒトの内臓も同様ですが、その辺りはユルメに
見て構わないと思います。ナメクジウオ類も筋節や神経系などに左右非対称性が見られるそうです(
安井 & 窪川 2005 )。
また、ヒカリボヤ類には生活史のどの時期にも脊索が認められないとのことです(
西村 1992 )。
なお、当サイトの守備範囲であるホヤ類とナメクジウオ類とは、あまりにも形態が異なるので、個別に解説が必 要になるでしょう(その辺りは追々やるかもしれないし、そのまま忘れちゃうかも・・・)。
ホヤ類は基本的に付着性の動物です(多少の移動能力を持つものがあるようですが)。入水孔からプランクトン
や有機懸濁物を吸込み、出水孔から排泄します。体内をU字状に、ないしはくるんとひと巻きした消化管を持ち、
給水と排水とが並んで配置されるあたりは、二枚貝やホシムシ類に似てないとも限りません。
なお、日本未記載のグループ(マボヤ目ヘクサクロビルス亜目)に限り肉食性とのこと(
西村 1992 )。
ナメクジウオ類は珪藻類などを食べるようです。
浅海域の砂質海岸に生息し、砂粒と間隙水のコロイド(厳密にはコロイドじゃないのかも・・・)のなかを”泳ぐ”
ために適した体型をしています。
脊椎動物亜門の現生の既知種数は約45,000種、ホヤ類が2,300種( 西村 1992 )、または尾索綱が1,500種( 林 2006 )、 脊椎動物を除いた無脊椎動物全体が約2,400種( 白山 2000)といいます。
last modified 01 Dec 2006