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「2004年ニュージーランドタズマン氷河」


8月4日(水):3日目−停滞

 朝6時、外はガスがかかり、強い風が吹いている。8時まで寝ることにする。
 8時、今日の朝食はベーコン、チーズ、トマトスープ、リンゴ、パン。おいしい。

 天気は晴れかかっているのだが、相変わらずすごく冷たい強風が吹き荒れている。停滞とする。

 デイビッド達の朝食はオートミールだ。キッチンの下にはここを訪れた方々が残して行った食料がたくさんある。デイビッドはその中からジャムを見つけた。 ふたを開けるとジャムにはカビが生えていた。ありゃりゃん、食べれないじゃん、と思ったのだが、デイビッドはまったく気にする様子もなくカビの生えたジャ ムをそのままオートミールの中に入れておいしそうに食べてしまった。ボブもトムもだ。米英人はみなジャムのカビは問題なしなのだろうか。

 島津さんは寝てしまった。みちおはデイビッド達と話をしたり、雑誌を読んだりして時間を過ごす。いっしょに話をすればどうにか通じるのだが、3人だけの 楽しそうな会話には入っていけない。う〜〜ん、とても残念。
 お昼、外は吹雪になってしまった。今日は完全停滞だ。デイビッド達は昼飯を作っている。島津さんは相変わらず寝たままだし、食料計画上、昼飯は考えてい ないので、しかたがなく行動食を食べる。みちおは行動食を買いすぎて、すこし下に置いてきたのだが、逆に少なくしすぎてしまった。ちょっと行動食をひかえ めに食べる。
 水用の雪は、バケツに入れているが、デイビッド達と我々と共同で使っている。別にどちらともなく、なくなったらそのときに使っていた者が外に取りに出 る。バケツとスコップをもって吹雪の中、外に出て行く。左側が崖になっている急な斜面をトイレより高い部分まで登って雪をバケツに入れる。登っていくとき は別になんでもないのだが、重いバケツを持って下るときにはちょっと緊張する。もし滑ったら底の見えない崖下にそのまま落ちてしまう。雪をとるのも命懸け だ。


寝てしまった島津さん


スキー置き場。手前の青い板がみちおの板。

 夕方、デイビッド達とゲームをする。小屋に置いてあった TANTRIX というパズルのようなゲームだ。6角形のタイル上に赤、青、黄、緑の線が描かれている。そのタイルを並べていくというのはわかるのだが、それ以上、遊び方 がまったくわからない。しかたがなく、適当にルールを作って遊ぶ。はじめはデイビッド、トム、みちお。簡単に終わってしまった。ルールを厳しくして、ボブ も加わってゲームを続ける。たぶんルールは間違っているだろうが、なんとなく4人で楽しく遊ぶ。島津さんは相変わらず寝たままだ。


TANTRIX ゲーム中。右端は起き上がってきた島津さん


ゲーム、TANTRIX


左から、トム、ボブ、みちお、デイビッド

 夕食はいつも我々が先に作り始める。今日は、ラビオリにマッシュルームクリームをかけたもの。クリームにはさらにサーモンを入れた。そしてジャガイモの 味噌汁。う、う、うまい!!


夕食

 夜7時、いつものごとく無線交信だ。同じ女性の声だ。タズマンサドルハットの呼び出しがあり、気象報告が始まった。またまたよく分からない。最後にタズ マンサドルハットには昨日と同じ5名であることを伝えて交信は完了。他の小屋にはだれもいないらしい。とても広いマウントクック国立公園の山の中に、我々 5名だけがいるのだ。
 デイビッド達にたずねると、明日は少し天気がよくなるらしいとのこと。明日を期待する。

 おやすみなさい。



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