山へもどる] [ニュージーランドへもどる

「2004年ニュージーランドタズマン氷河」


8月9日(月):8日目−下山&クライストチャーチへ

 朝6時起床。快晴だ!
 朝食は、らせん状パスタ(エリーケ)をみそをからめてバターで炒めたものとスープ。おいしい。


朝食


夜明けのマウントクックとタズマンサドルハット


朝日を浴びるマウントクック

 8時すぎ、航空機用無線でエアポートを呼び出す。無線の状態はばっちりで問題なし。飛行機をお願いするが、スキー客の予約があってあがってこれないとい う。午後にしてくれと言う。なんてこったい! この間に天候が悪化したらどうするのだ。
 いつでも出発できるように、荷物をまとめて準備はしておく。


無線交信するトム

 10時ころ、みちおがトイレからもどってくると小屋の中が大騒ぎだ。いきなりデイビッドが抱きついてきた。無線で、セスナがいま来てくれるという。
 天気は快晴!! さあ、出発だ!!



飛行機発着場へ向かう


飛行機発着場


 重い荷物を背負い、スキーで斜面を登っていく。1週間いたこの小屋ともお別れだ。30分ほどかけて飛行機発着の平原に到着。デイビッド、島津さん、みち おが先に着いた。遠く、トムとボブが登ってくるのが見えるが、なぜか途中で登るのをやめてしまった。あれ?? どうしたんだ? 登ってこないぞ。なにか あったのかな?
 そうこうしているうちに、セスナが飛んできた。天気は快晴。すばらしい景色の中、セスナが飛んでくる。新雪も積もってあちこち滑降にすばらしい斜面が見 えて、滑れないのがとても残念! ま、いいさ、また来よう!
 セスナは、ケルマン小屋方面へ飛んで行った。そしてケルマン小屋近くの斜面に着陸した。斜面なのによく着陸できるなぁ。セスナから数人の人が降りてい る。おりた人はケルマン小屋へ向かった。そしてセスナは離陸。大きく旋回してこちらに向かってくる。一度我々の近くの雪面にタッチダウン、そしてそのまま ふたたび飛び立ってしまった。おそらく離着陸できるか雪の状態を調べているのだろう。ふたたび旋回、我々3人がいる方向にまっすぐ向かって着陸しはじめ た。バックにタズマン氷河と雄大なマウントクックを配して迫り来るセスナがものすごくかっこいい。



着陸するのセスナ。バックはマウントクック。


 セスナは無事着陸した。初日に乗った4人乗りではなく、6人乗りのセスナだ。パイロットが降りてくる。初日と同じパイロットだ。握手してあいさつする。 山はどうだったかと聞かれる。残念ながら天候が悪くて、、でも楽しめたと答える。トムとボブはどうしたんだ? まだ上がってきていない。が、セスナが着陸 したのを見て動きだしたようだ。どうやら着陸地点を勘違いしていたらしい。トムとボブがようやく到着。ボブがパイロットに申し訳なさそうに謝っている。紳 士だ。
 初日とちがって今回はスキーもセスナ機内に積み込む。前2人はパイロットとトム、中2人はトムとデイビッド、後2人は島津さんとみちおだ。


セスナ


パイロットがシートベルトの確認を行う

 パイロットがシートベルトの確認をする。o.k.だ。いよいよ離陸だ。雪を蹴散らしながらセスナが進む。離陸! すばらしい展望! 写真を撮りまくる。
 セスナはすぐに高度を落とし、タズマン氷河に着雪した。着雪した状態のままセスナは走っている。まるでセスナでタズマン氷河をスキーしているみたいだ。 こんな経験もなかなかできない。実はパイロットがタズマン氷河の雪の状態を確認しているのだった。これから氷河スキー客を何人も上げ下げするのだろう。そ のための雪の確認なのだ。タズマン氷河の下部、モレーン地帯に入る手前の滑ってきた氷河スキー客をピックアップする地点でセスナは停まった。パイロットが セスナを降りて雪の状態を確認した。
 セスナはまた飛び立った。もし我々がタズマン氷河を飛行機を使わずに下りた場合に途中の目標としていたHochstetter氷河が見える。そこから始 まるタズマン氷河のモレーン地帯もよく見える。雪の上に小石や土がかぶさっていてとても歩きにくそうだ。飛行機で帰れてよかった。
 マウントクック山頂は風が強いのか、雪がたなびいている。きれいだ。
 そしてセスナはマウントクックエアポートに着陸した。やった〜〜!! デイビッド、トム、島津さんと握手をする。駐機場にセスナが停止。荷物を下ろす。 このときトムがなにやらパイロットに近づき、、、なんとチップを渡していた。「これは米英チームから、、、」と話をしている。ちらっと見たのだが100ド ルくらいはあったと思う。みちおもちょっと悩んだが、チップの習慣のないニュージーランドだ。まあ、いいさ。
 パイロットとさようならの握手をする。また来ます、とご挨拶。


崖の上に建つタズマンサドルハット


左:Hochstetter氷河、右:ダズマン氷河


雪煙あがるマウントクック


荷物をおろす

 さて。荷物を積んでクライストチャーチへ向かわなくちゃ。駐車場では、なんと我々のレンタカーの横にデイビッド達の借りたキャンピングカーが停まってい た。とても大きなキャンピングカーだ。さすがお金持ちは違うなぁと思ったのだが聞いてみるとそんなに高くないらしい。我々のレンタカー代に少々プラスすれ ば借りられるようだ。これで宿泊代が浮くなら人数がそろえばリーズナブルかもしれない。ただしキャンピングカーが停車する場所の費用がかかるが。中にはい らせてもらった。キッチン、シャワー完備だ。すばらしい!
 デイビッド達がキャンピングカーからビールを出してきた。乾杯しようという。しかし我々はこれから5時間かけてクライストチャーチに行かなくちゃいけな い。ビールを遠慮した。残念。
 さあ、彼らとももうお別れだ。1週間も小さな山小屋で生活をともにしてきた仲だ。握手して抱き合って、別れを惜しむ。さようなら、またどこかで!


デイビッド達のキャンピングカー


広い内部


キッチンもある!


ビールを呑む3人。またね〜〜!

 まずはエアポート事務所に向かった。今日の飛行機代を払うためだ。そしてまた駐車場を通過。彼らまだ呑んでた。クラックションでさようなら。
 次に国立公園ビジターセンターへ向かう。そこで下山届けを提出。そして山小屋の使用代を支払う。壁面に設置してあった各山小屋の宿泊者人数のカウントが タズマンサドル小屋の部分だけ5人になっていた。



各山小屋の人数カウンター。上から8番目がタズマンサドルハット。
5名が所在していることになっている。


 さて。出発だ。雄大な景色の中、車を走らせる。来たときは真っ暗でわからなかったが、実にすばらしい景色が広がっている。車を走らせるのが気持ちいい。
 大きなカーブを曲がったときだった。お〜〜っと!!! なんと目の前の道路が、ひつじくんで埋めつくされているのだ!! ひつじくんの大移動だった。車 を停めてひつじくん達が移動するのを待つ。というより見学させてもらった。羊飼いの人が大きな声をあげて羊飼い犬に指図を出している。数匹の犬がひつじの 群れのまわりで吠え立てて、ひつじが群れをはずれるのを防いでいる。実におりこうな犬たちだ。
 いやぁ〜〜、実にいいものにめぐり合えた。これぞニュージーランドだ!


道路いっぱいに広がるひつじくんたち


おりこうな羊飼い犬がひつじくんたちをコントロール

 車を走らせていると小さな鳥たちがときどき道路にちらばっていて、ひきそうでこわい。近づくと飛んで行くのだが。ある場所でいきなり大きな鷲のような鳥 が車に飛び出してきた。あぶない!! あやうくぶつかるところだった。
 ゆるやかな丘には無数のひつじが見える。
 自然いっぱいのニュージーランドだ。

 1時間ほどでテカポという湖に着く。観光地として有名な場所だ。ここで昼食にしよう。レストランに入り魚のフライを頼んだ。ポテトが山ほどのっていた。 おいしかった。
 少々湖岸を歩く。きれいだ。すばらしい風景。遠く白い峰々が見える。なんだかどこもかしこも楽しく滑れるような斜面がたくさん見える。湖岸にはモーテル が建っていて、中にはキッチンもあるようだ。このモーテルに泊まり、こんな素敵な風景を眺めながら何日も過ごすってすばらしいかもしれない。そして時々、 山に出かけてスキーを滑る。う〜〜ん、いいかも、いいかも。。。。


魚フライ


テカポ湖

 湖岸に小さな石積み作りの教会が建っていた。 「善き羊飼いの教会」 という。1935年に開拓民が建てたそうだ。中に入ってみた。す、すばらしい!正面が大きな窓になっているのだ。正面にあるのは小さな十字架が一つ。普通 の教会ならステンドグラスになっている部分が大きな窓だけなのだ。窓の外にはすばらしい風景が広がる。この教会にお祈りに来た人はこのすばらしい風景を見 ながらお祈りするのだ。
 教会の近くには犬の像が建っていた。 「バウンダリー犬の像」 という。



「善き羊飼いの教会」


教会正面


「バウンダリー犬の像」


テカポ湖

 さあ。あとはクライストチャーチへ向かうだけだ。車を走らせること5時間。あたりが暗くなってクライストチャーチに着いた。空港すぐ近くのモーテルに 入った。空港に近いだけあって少々高いが、まあしょうがない。高いだけあって荷物運びのボーイもいる。かなり歳をめしたおじいさんに我々の重い荷物を持っ てもらうのは少々胸が痛む。
 部屋に入って湯船に湯をはる。シャワーだけでなくバスタブがあったのはうれしい。いあやぁ〜〜、10日ぶりのおふろだ!ふにぃ〜〜。カミソリがないので ヒゲが剃れなかった。10日以上、かなりのびている。
 部屋にあったポットでお湯を沸かす。あれま、あっという間に沸いてしまった。そうニュージーランドは240Vなのだ。240Vの威力を実感した。
 荷物の整理を行う。濡れた物をひろげて乾かす。あれま! スキーストックがないぞ! おそらく飛行場で自動車に荷物を積むのを忘れてしまったのだろう。 ありゃりゃん。
 モーテル内にあるレストランに入った。まずは地元ビールを頼んだ。島津さんと今回の山行を乾杯! ニュージーランド最後の晩餐。ラムを食べよう。おいし い! そしてニュージーランドワイン、おいしい!
 夜、時間をかけて荷物整理。ふぅ。。。。。。


ラム

 明日はいよいよ帰国だ。朝、早い。おやすみなさい。。。


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