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[4日目]

12月26日(月):スタンレーミッチェル小屋へ。

 朝8時ころ起床。
 今日はもう下山だ。雪の状態と疲労度によっては、ここにもう一泊してから下山してもいい。
 朝食はゆっくり食べよう。

 朝食は、野菜入りラーメン。おいしい。


朝食中の島津さん


ピクニックテーブル上の簡易ベッド。
分厚いマットが置かれていた。
余談だが、アメリカの道路を走っていると、道路標識に鳥居のマークが
出てくる。「神社か?」 と思ってしまったが、実はピクニック場を表す。
鳥居ではなく、このテーブルとイスが一体化したピクニックテーブルを
表している。


タカカワ滝ピクニックシェルター外観。
シェルターという言葉に似合わず、立派な建物。
ただし、床下にはスキマがある。

 天気は晴れ。外に偵察に行った島津さんが戻ってくる。
 「雪の状態がよくなった。これなら歩ける。」
 外に出てスキーで周辺を少し歩いてみた。ほんとうだ。昨日の状態とは違う。潜らない。
 これなら疲労度は全然ちがう。これなら今日中に小屋まで行けそうだ。
 どうする?
 行こう!

 その前に。朝のトイレ。シェルタから30mほど離れた場所に、立派なトイレが建っていた。快適。

 10時すぎ、だいぶ遅くなってしまったが、スタンレーミッチェル小屋に向けて出発する。
 荷物を軽くするため一部荷物を減らし、シェルタの外にあるゴミ小屋にデポしていくことにした。

 はじめは、ほぼ水平なところを進む。うっすらとトレースがある。くるぶし上くらいのラッセルなのだが、昨日に比べれば全然楽だ。
 広いヨーホーバレー(谷)の西岸を少々上り、ヨーホーバレーに沿って進む。

 13時すぎ、ヨーホーへの支流であるリトルヨーホーの出合にあたるラーフィング滝(Laughing falls)に出る。
 完全ではないが氷結している。きれいだ。

 ここからリトルヨーホー(Little Yoho River)へ入っていく。
 樹林帯の登りになる。さらに進むと、つづら折れの急な登りになる。雪が深くなり、ところによっては膝近くの深いラッセルになってしまった。
 つらい、つらい。


道標

 急斜面を登っていると、時々周辺の雪が、ズン!と動く。雪がかなり不安定なようだ。
 長い急斜面を延々と登った後、登りはゆるやかになる。見えるか見えないかの薄いトレースがまだ続いている。おそらく小屋まで延びているのだろう。

 ゆるやかな登りの道でも、ところどころで、自分が乗った雪の10m四方ほどが、ズン!とか、ボッ!とか音をたてて動く。すごく不気味だ。斜度がほとんど ない樹林帯なので問題ないが、斜度があれば雪崩の危険がある。山全体がいつでも雪崩れが起きるような状態になっているようだ。

 午後4時30分をすぎ、またしても日が暮れてしまった。ヘッドランプを取り出す。暗い中、ガマン、ガマンで登っていく。

 午後6時すぎ。小屋が見えた。やっと着いた。。。

 スタンレーミッチェル小屋。カナダ山岳会所有の小屋だ。
 とても立派な小屋だ。
 明かりが全く見えない。煙突からの煙も見えない。だれもいないようだ。
 小屋の入口は、鍵がかかっている。予約をすると鍵の番号を教えてもらえる。番号を合わせて中に入る。

 広い。
 この小屋にはなんとガス灯がある。イスにのり、天井からぶら下がっているガス灯のコックをひねってみる。
 なんの音もしない。
 あれ?ガスが出ない? どこかに元栓があるのだろうか?
 さがしてみるが見あたらない。
 調べてみると、なんのことはない、実はガスはちゃんと出ているのである。音がしなかっただけ。ライターで火を付けると明るく灯った。
 ガス灯は、いわゆるガスランタンを逆さまにしたような構造。なかにはおなじみの灰のマントルが入っている。2つ一組で、部屋の天井に5組ほど、そして周 囲の壁にも数組のガス灯だ。巨大なガスタンクが小屋の裏にあって、配管されているのだ。
 全てのガス灯に灯を灯してまわる。


ガス灯

 すごい! すごい!!!
 山小屋が暖かい灯で明るくなる。すばらしい!!

 小屋は、がっしりとした丸太作り。なんとも雰囲気がいい。ここまで来れてよかった。
 部屋正面には、小さな人物写真が掲げられている。スタンレーミッチェル氏だ。この小屋の名前スタンレーミッチェルとは、このロッキー山脈開拓時の登山家の名前だ。


スタンレーミッチェル氏

 リビングの隣には、キッチン部屋があった。キッチンの灯も灯す。
 キッチンには、流しがふたつ。残念ながら水はひかれていない。いまの時期は凍ってしまうから当然だが。
 ガス台が2つ。ちゃんと火がついた。すばらしい!
 そしてそのガス台とは別にオーブンレンジ付きの4つのガス台もある。すばらしい!
 鍋類、おたま、包丁、まな板、食器類もそろっている。
 すばらしすぎる。。。

 まずは外から雪を運び込み、大きなズンドウにいれてお湯を作る。ガス台を使ってばんばんお湯を沸かそう!
 お茶を飲んで一息。そして夕食だ。
 今日の夕食は、カレーだ。ちょっとごはんに芯が残ってしまった。でも、おいしい。


キッチンでお湯を沸かす


夕食....カレー&スープ


夕食中の島津さん


薪ストーブ


キッチンのガス台


キッチン....炊事道具、食器類がそろっている


キッチンのオーブンレンジ


 トイレを探すがどうやら小屋にはないようだ。
 小屋の外を島津さんが探しに行く。雪が深いのでスキー靴を履いて行く。小屋の近くに見あたらない。
 「biffy」 とかかれた表示が。。。。矢印。。。。はて?
 そちらへ行くと、30mほど先に立派なトイレが建っていた。「biffy」 とはトイレを意味するのだろうか。下山後に調べたが辞書にはなかった。スラング?
 そういえば 「バックトゥーザヒューチャー」 に出て来た 「Biff」 は、いつも○○まみれにされていたっけ。それと関係あるのだろうか。
 トイレは洋式が2つ。快適だ。始めは雪が深かったので、スキー靴を履いていく必要があったが、そのうちに踏み固まって、運動靴でも行けるようになった。

 寝る場所は1階と屋根裏部屋。
 1階には2段になったカイコ棚がある部屋がひとつ。8人ほど寝れる。マット付き。もちろん布団はないのでシュラフで寝ることになる。
 屋根裏部屋は、15人ほど寝れるスペース。おなじくマット付き。
 我々は1階で寝ることにした。

 今日もめちゃくちゃ疲れた。
 連続のハード行動になってしまうが、明日は登ろう。
 おやすみなさい。


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