山行記録一覧のページへもどる


前のページへ
「28日(水):[6日目]

「2005年
カナダリトルヨーホー表紙」へ


次のページへ
「30日(金):[8日目]」



「2005年カナダリトルヨーホー」
[7日目]

12月29日(木):下山。

 4時30分、起床。
 朝食は、パンとチーズとスープ。


朝食。パン、チーズ、スープ


我々の寝床。2段になっている。厚いマットが敷かれている。
ちなみに、左がみちおの寝袋。

 おそらくは荷物が軽くてクロカンをはいている3人組は、我々を追い抜いて、先に下山するだろう。
 ということで車でやってきている3人組に、
 「先に登山口下りたら、近くの町で、タクシーへの電話をしておいてほしい」
と、お願いした。

 まだ暗い6時30分、ヘッドランプをつけて、小屋を出発する。
 しばらくは、斜度が緩い下り。シールなしで出発したが、たまにゆるい登りがでてきてしまう。
 シールなしで重い荷物を背負った身にはとてもつらい。
 今日の長距離行程まだ入口にすぎないのにぐったりだ。

 空がすこしずつ白み出してきた。リトルヨーホー出合への急斜面を下る。雪が少ないので、つづら折れの狭い登山道を滑るしかない。狭く、やや溝のような状 態になっているので、制動がかけづらく、疲れる、疲れる。。。

 急斜面の下りがやっと終了して、リトルヨーホー出合のラーフィング滝を通過。はぁ。。。
 滝からシールを付けて少し登る。
 登りきってシールを外して狭い登山道を滑り始めたところで、後方から3人組が滑って来た。追いつかれてしまった。しかし、やはり狭い登山道の下りには苦 労している様子。そのまま我々が先に下っていった。


リトルヨーホー出合のラーフィング滝
氷結している。(完全氷結ではない)

 11時前、タカカワ滝キャンプ場のシェルターに到着。疲れた〜。
 そしてすぐに、3人組もやってきた。
 シェルターの中で少々休憩する。

 3人組が、グリップワックスを貸すから使うか?と聞いて来た。
 この先はゆるやかな登りと下りが延々と続く。山スキー+シールよりも、クロカン+グリップワックスの方が向いているかもしれない。しかし、我々は山ス キーだ。グリップワックスなんて塗ったことがない。もちろん、お断りした。

 ゴミ小屋にデポしておいた荷物をとりもどす。みちおは、ふたたび亀の子スタイルの荷物になってしまった。重い!重い!

 3人組より先に、シェルターを出発する。
 ゆるやかな登りとくだりが繰り返しでてくる。シールを付けたり、はずしたりを繰り返す。時々、シールなしで緩斜面を登る。つらい、つらい。。。

 途中、登ってくる数パーティーに出会う。女子学生らしき団体も。
 今夜のミッシェル小屋は、にぎやかだろう。

 途中で、クロカンで快適に進む3人組に追いこされた。以後、3人組とはあわず。

 雪質はまあまあよい。
 くだりになっている部分は滑れるので、それなりにスピードをあげられる。入山時のあの苦労が、うそのようだ。

 途中、ひとりでクロカンで登ってくる東洋人に会う。
 懸命に登ってきていたので、Hello、と声をかけただけで会話はしていない。なのでどこの国の方なのかはわからなかった。荷物が小さいので、おそらく は日帰りクロカンだろう。

 長い、長い、長い。。。。。とにかく長い。
 延々と歩き続ける。疲れた。。。。


林道途中で休憩


林道から見える立派な山

 途中、スノーモービルが2台、おいてあった。
 あれ?たしかここはスノーモービルは禁止のはずだ。

 途中の道路に、スイッチバックと呼ばれる部分がある。急斜面かつ狭い道であるため、車はここでスイッチバック式に登るのだ。
 このスイッチバックをすぎたところで、4〜5人のクロカンを楽しんでいるグループに会った。
 「この先はどんな感じなのか?」
 と聞かれたので、
 「スイッチバック道路があって、その部分はやや急斜面だ。」
 と答えた。と、そのグループは、そこから下山口へ引き返していった。

 重い荷物を背負った状態で、延々歩き続ける。くったくた。
 島津さんが、スピードアップした。そして、前を行くクロカングループに追いつき、
 「登山口から車で、電話のあるところまで乗せてくれないか」
 と交渉してくれた。返事はo.k.。よかった。。。。。

 ついに登山口付近まで来た。
 人のいないロッジ村にポツンと建っている電話BOXに近づいてみると、「Out of service」と書かれていた。使えない。この電話のみを期待していたら、我々は登山口に取り残されたままになっていたかもしれない。

 やっと登山口到着!!
 いやはや、なんとも、疲れた! 疲れた! 長かった。。。

 島津さんが、空身で、クロカングループの車に乗せてもらう。電話がかけられる場所までつれていってもらって、タクシーを呼ぶのだ。そしてタクシーでここ にもどってくる。
 一応、あの3人組にもお願いはしているけど、それだけじゃ、あてにならない。
 みちおは、ひとり、ここで荷物番だ。

 だれもいなくなった、静かな登山口。広い駐車場だ。
 寒い、寒い。。。。少々、着込む。

 1号線ハイウェイの向こう側に、貨物列車が見えた。ループトンネルを通過した貨物列車だ。とてもゆっくりと進む。貨車を数えてみる。
 1、2、3、、、、、10、11、12、、、、、、
 31、32、33、、、、、、、55、56、57、、、、
 おいおい、いったいいくつつながっているんだよ!
 結局、約80の貨車がつながっていた。すごいすごい。

 しばらくして、スノーモービルが2台降りて来た。さっき見たスノーモービルだ。2台は、トラックに載せられた。
 そして、ひとりがみちおに近づいてきた。年配の方。
 ミッシェル小屋に泊まってアイソレイテットコル方面に登ったが、雪崩の危険が多くて途中で下山したことや、いま仲間がタクシーを呼びに行っていることな どを話した。
 スノーモービルで入って、どこかをスキーで滑って来たのか? と聞くと、フォーキャストスタッフで、雪崩のための雪の調査をしてきた、との回答。
 なるほど! だから禁止のはずのスノーモービルに乗れるのか。
 スノーモービルを載せたトラックは去って行った。

 また寒い中、ひとりぼっちになってしまった。ちょっと離れたハイウェイの車の音が聞こえる。

 しばらくすると、とても大きな観光バスが駐車場に入って来た。
 ん? なんだ??
 こんなところに観光バスなんかはいってくるはずないし。
 あまり踏み固められていない雪に、大型バスのタイヤが空回りしている。
 あ!もしかしたら路線バスがここに停車するのかな? なんだ、だったらタクシーを考える必要はないじゃん!
 なんてこと考えていると、バスは、なぜかみちおの近くまで来て停車。そして、な、な、なんと、バスから島津さんが降りて来たのだ!
 え””???
 なんで、島津さんが乗っているの?? びっくり! 
 映画「バックトゥザフューチャー」で、タイムマシンの小さな車デロリアンが、大きな汽車に変わって戻ってきて、そこにドクが乗っていて、マーフィーが びっくりするシーンを思い浮かべてしまった。。。。まさにその状態。

 島津さんが、「これに乗って」という。運転手も降りてきた。あわてて荷物をまとめてバスのトランクに押し込む。そしてバスに乗り込んだ。
 バスは、ちょっと高級な観光バス。TVもついていて、なにか映画を上映している。乗客は少なく、2〜3割という感じ。バスは出発した。
 椅子に座って、島津さんに事情を聞く。

 クロカングループの人に、ハイウェイ1号線を西へ4km走った所にある町フィールドまで乗せてもらった島津さんは、その町のビジターセンターへ。
 そこからタクシー会社へ電話するも、連絡がとれない。どうやら、レイクルイーズにはタクシーが1台しかないらしい。
 困っているとビジターセンターの方から、ハイウェイバスがあることを聞くが、このビジターセンターにも、そしてみちおが待っている Yohoバレー入口にもバスは停まらないという。
 島津さんは、ハイウェイにでて、大きなバスに手を上げて停まってもらった。事情を説明しYohoバレー入口に停まってもらうことをお願いした。国道から ちょっと外れるYohoバレー入口に入るのは渋られたけど、お願いして入ってもらったとのこと。

 す、す、すごい。
 島津さん、すごいや。ハイウェイバスをタクシー化しちゃってる。
 みちおだったら、度胸がないし、第一、英語がうまく話せなくて、こうはいかなかっただろう。

 バスは我々を乗せてハイウェイを東へ進む。
 そして約30分後、レイクルイーズでハイウェイを降り、レイクルイーズにあるバス停で停車した。
 バスを降りる。
 ほかのお客さんも何名か降り、代わりに何名か乗りこむ。
 バス代はバスを降りてからチケット売り場でチケットを買って運転手に渡した。運転手さんにチップもお渡しした。
 運転手さん、ありがとう!


我々をレイクルイーズまで運んでくれたハイウェイバス

 いやぁ〜、助かった、助かった。
 ヘトヘトの体で5分ほど歩いて、レイクルイーズインへ。

 本当は明日下山の予定だったので今日の予約はしていなかった。
 しかし、島津さんがすでにバスに乗る前にレイクルイーズインに電話で予約してくれたとのこと。島津さんはなにからなにまで、行動が機敏だ。
 ただし、シーズン中の当日予約、さすがに部屋はいっぱいで、ちょっと高級なダブルベッド1つしかとれなかったとのこと。しかたがない。

 フロントでチェックインを行なう。山行前にあずけた荷物はあとで届けてくれるという。まずは部屋に向かう。
 部屋に向かう途中でスキー置き場をのぞいてみると、あれま! あずけた荷物が無造作に置いてあるではないか。なんだかなぁ。。。

 部屋は、数日前に泊まった「廊下が外に面したモーテル風別館の安部屋」ではなく、本館内のちょっと高い部屋だ。そして、ダブルベッド1つ。ただし、キン グサイズのダブルベッドである。二人で寝ても、寝返りうてるまったく余裕の大きさ。
 さすがに、ひとつの毛布で寝るのはちょっと、、、なので、島津さんが毛布、みちおは寝袋で寝る形にする。

 部屋いっぱいに荷物をならべて、濡れた荷物を乾かす。
 スキー置き場に置きっぱなしにされた荷物は届けてくれる気配がない。島津さんが持ってきてくれた。

 湯船に湯をはり入る。はぁ〜、気持ちいい。ふにふにだ。。。

 ホテル内の自動販売機で飲み物を買おうとするが、やはりお札が使えない。フロントで両替してもらう。で、コイン入れても自動販売機がうまくうごかない。
 海外にいると、自動販売機に関しては日本は優秀なんだな、といつも思う。

 午後7時半すぎ、レストランへ。本格レストランへ行くと、予約でいっぱいで入れないとのこと。
 あれま!!
 しかたがなく、軽食レストランへ入る。
 はじめは結構席が空いていたのだが、我々がすわってしばらくして満席になってしまった。
 パスタをオーダーした。おいしい。


夕食。パスタ。

 ひさしぶりのベッド。
 無事下山できてよかった。
 おやすみなさい。。。


前 のページへ
「28日(水):[6日目]」

「2005 年
カナダリトルヨーホー表紙」へ


次 のページへ
「30日(金):[8日目]」

山 行記録一覧のページへもどる