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白血病

  Q1: 白血病とはどのような病気ですか?
  Q2: 白血病の原因はなんですか?
  Q3: 白血病の病態と分類はどうなっていますか?
  Q4: 白血病の発生率はどれくらいですか?
  Q5: 白血病の症状は何ですか?
  Q6: 白血病の診断はどのように行いますか?
  Q7: 白血病の治療はどのように行いますか?
  Q8: 白血病の予後(病気の見通し)はどうですか?

Q1:白血病とはどのような病気ですか?

A1:白血病は血液のがん(主として白血球、まれに赤血球、血小板などから発生することもある)です。血球を作る細胞(幹細胞)が、骨髄中でがん化して無制限に増殖し続ける病気です。正常細胞は成熟分化すると、計画細胞死(アポトーシス)というメカニズムにより細胞が自然に死ぬようにプログラムされています。すなわち、赤血球の寿命は120日間、白血球の中で最も多い好中球は数時間、血小板は数日間です。一方、白血病細胞というがん細胞はこの計画細胞死がおこらないために細胞は増え続けるのです。

Q2:白血病の原因はなんですか?

A2:原因は不明ですが、血液細胞の遺伝子に傷がつき、その結果、血液細胞が死なずに増殖し続ける白血病細胞になります。放射線、ベンゼン、抗がん剤などが原因のひとつと考えられています。

Q3:白血病の病態と分類はどうなっていますか?

A3:白血病は大きく分けると急性白血病と慢性白血病になります。急性白血病は急性に経過し、治療しなければ数か月以内に死亡します。慢性白血病は未治療でも数年間生存し慢性経過をとります。急性白血病は細胞の種類によりFAB分類で分けられております。急性リンパ性白血病(L1〜L3)、急性骨髄芽球性白血病(M1、M2)、急性前骨髄球性白血病(M3、M4)、急性単球性白血病(M5)、急性赤白血病(M6)、急性巨核芽球性白血病(M7)などに分類されます。(白血病の分類の詳細はこちら

Q4:白血病の発生率はどれくらいですか?

A4:わが国の白血病発生率は年々増加傾向にありますが、欧米よりはまだ少ないのです。1999年の統計では年間人口10万人当り5.3人(男6.3、女4.4)で、年間6,700名(男性3,885人、女性2,815人)が死亡しています。白血病は小児から高齢者まで発病します。急性白血病と慢性白血病の比は約4:1です。急性白血病のなかで、骨髄性白血病とリンパ性白血病の比率は、成人では約4:1、小児では逆に約1:4です。成人T細胞白血病はわが国で特徴的にみられる疾患です。

Q5:白血病の症状は何ですか?

A5:息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白などの貧血症状、発熱、出血症状などがみられます。診断が遅れると、白血病細胞が増殖して臓器に浸潤するため、脾腫、肝腫、リンパ節腫大などがみられ、症状もひどくなります。白血病細胞が脳髄膜に浸潤すると、頭痛などの髄膜刺激症状を呈します。

Q6:白血病の診断はどのように行いますか?

A6:胸骨や腸骨から針を刺して骨の中にある骨髄を吸引し、これをスライドガラスに薄く塗った骨髄標本をライト染色、ギムザ染色などで染色します。これを顕微鏡で観察して白血病細胞を見つけると白血病と診断します。

Q7:白血病の治療はどのように行いますか?

A7:白血病では白血病細胞を抗がん剤で殺し、寛解(一時的に正常に近い状態に戻ること)を目指します。まず化学療法(抗がん剤療法)により寛解導入療法(白血病細胞を殺し白血病から回復させる療法)を行い完全寛解をめざします。完全寛解とは骨髄中の白血病細胞が5%未満になり他の臓器の浸潤も消失し、一時的に良くなった状態をいいます。治った(治癒した)と言わずに寛解というのは、完全寛解になっても患者さんの体内には少数の白血病細胞が残存しているので、放っておけば必ず再発するからです。
  そこで完全寛解のあとに寛解後療法を行います。これには導入療法と同じ程度の強さの治療をする地固め療法と、退院後外来通院中に行う維持・強化療法の二つがあります。
  白血病の治療法は、多種類の抗白血病剤を組み合わせて使う多剤併用療法を行うのが普通です。これは、互いの抗白血病作用を増強し、個々の薬剤が持つ副作用を少なくするためです。

Q8:白血病の予後(病気の見通し)はどうですか?

A8:急性白血病の5年生存率は35%位ですが、施設により異なります。